病院の中にこんちゅうかん!? 倉敷昆虫館
TOP リンク 関連施設
館内案内 利用案内 昆虫館の歴史 昆虫館便り サイトマップ
 
昆虫館の美しい虫たち
 
  葉を加工して産卵する美しい虫
2009.12.9

 
 オトシブミとチョッキリゾウムシとはよく似た産卵習性がります。オトシブミは樹木の若葉の柄に傷を入れ葉をしおれさせてから捲き始め、途中で内部に産卵し、その後、口と脚(あし)を巧みに使いながら円筒状の「ゆりかご」を完成させます。幼虫は内部に巻かれた葉を食べて成長し、その中で蛹になり、この「ゆりかご」はその後地面に落下します。ゆりかごの形が巻紙の手紙に似ていることから「ホトトギスの落し文」などといわれ、それが虫の名前になりました。また、チョッキリゾウムシも若枝、葉柄、果柄の途中を切りその先をしおれさせ、つくった「ゆりかご」(オトシブミほど手の込んでないもの)や、果実の内部に産卵します。なかでも、モモチョッキリはモモ、ナシ、リンゴ、ビワなどの果実に産卵する大害虫です。
 チョッキリゾウムシには美しい光沢をもつものがあります。それらの標本をいくつか紹介します。

 
ドロハマキチョッキリ 1964年 川上村(現真庭市)芋ヶ谷 [体長 6mm] ドロハマキチョッキリ 1962年 新見市棚ヶ瀬 [体長 7mm] ファウストハマキチョッキリ 1965年 昭和町(現総社市)松尾 [体長 4mm]
▲ドロハマキチョッキリ 
1964年 川上村(現真庭市)芋ヶ谷 [体長 6mm]

▲ドロハマキチョッキリ 
1962年 新見市棚ヶ瀬 [体長 7mm]

▲ファウストハマキチョッキリ
1965年 昭和町(現総社市)松尾 [体長 4mm]
イタヤハマクトックリ 1963年 新庄村高下 [体長 7mm] イタヤハマクトックリ 2008年 総社市高間 [体長 6mm] モモチョッキリ 1962年 倉敷市連島町 [体長 10mm]
▲イタヤハマキチョッキリ
1963年 新庄村高下 [体長 7mm]
▲イタヤハマキチョッキリ
2008年 総社市高間 [体長 6mm]
▲モモチョッキリ
1962年 倉敷市連島町 [体長 10mm]
 

 

昆虫館の美しい虫たちのトップページに戻る

 
 
昆虫館の昆虫たちを紹介 標本の紹介 こんなキレイな虫もいるよ 昆虫館の美しい虫たち 昆虫のことをもっと知ろう 虫の世界 昆虫が好きな方は 倉敷昆虫同好会
 
倉敷昆虫館 〒710-0051 岡山県倉敷市幸町2-30 しげい病院1階 電話:086-422-8207 メールアドレス:kurakon@shigei.or.jp