1995年に起きた阪神大震災は、透析患者さまが災害弱者であることを改めて認識させるものでした。これをきっかけに岡山県でも透析医部会を中心にして災害対策ネットワークが発足し、地震を想定した訓練がパソコンのネットワーク上で行われるようになっています。
しかし、各施設で災害時のマニュアルはあるものの実際の避難訓練はほとんど行われていないのが現状です。「災害時は体の動けるものは職員と一体になって、お互いに助け合って避難をしたい」「実際に離脱を体験したい」「ぜひ訓練を実施してもらいたい」・・・など腎友会の方々を中心に貴重なご提案をいただきました。
これを機に、当院ではまず迅速な離脱を可能にするため、セーフティーカットを全透析ベッド数分常備しました。そして今回、火災想定避難訓練を企画しました。
昼間透析中に透析室医療器機管理庫から出火したというものです。患者さまの数は実際の約4分の1の24名とし、職員に模擬患者となってもらいました。訓練参加者は透析室勤務者が6名、その他部署より応援に駆けつける職員が8名の計14名です。これは模擬患者数と同様に4分の1に設定しています。
3月30日の本番に備えて、週1〜2回のペースで練習をしています。最初は、照れくさいのか、声が小さかったり、にやにやしたり、なかなかうまくいきませんでした。しかし繰り返し練習するうちに、声も大きく態度もそれなりに緊迫した雰囲気になってきています。
当日は腎友会の方をはじめとし、たくさんの患者さまに見学していただく予定になっています。患者さまの参考になるように、また、職員の防災意識を高める上からも「本番はきっちりと決めたい」と一同はりきって訓練を繰り返しているところです。