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重井薬用植物園
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園内花アルバム

アサツキ(ユリ科)

 アサツキはユリ科ネギ属の多年草で、ネギ、ニラ、ニンニク、ノビルなどの仲間です。北海道・本州・四国の山地に生える植物ですが、蔬菜として畑に栽培している所もあります。
 地下にラッキョウに似た球根(鱗茎)があって、細いネギに似た葉を地上に出します。葉は普通1球に2枚ですが、葉が伸びるに従って球根は痩せ細りながら、葉の数はどんどん増えてきます。葉は夏と冬との2回枯れますが、その時には球根も充実して数も増えています。
 食用にするには、早春若い葉が地上に出たころが最も美味で、掘り取って球根と若葉とを一緒に酢味噌和えなどにします。普通はサット湯を潜らせますが、好きな人は生でも食べます。成長して長くなったものは葉が硬くなりザラつきますが、柔らかいうちは色んな調理に使えます。葉を刈り取っても又葉が出てきますので何回も食べられますが、球根が肥大せず糸のような細い葉が出るようになります。
 栽培するには、夏枯れたときに球根を掘りあげて、沢山に増えた球根を1球づつに分けて植え替えます。しっかり肥培すると葉が鉛筆くらいの太さになることもあります。普通に栽培すると1年で1球が10~20球になります。特別な方法で栽培すると200球以上にもなります。

アサツキ アサツキ

  花が咲くのは4~5月で、長い花茎の先に淡紅紫色の小花を密集してつけます。花弁(花被片)は6枚、雄しべは6本ですが、雄しべの長さが図鑑と違っています。 日本のどの図鑑も、雄しべは花弁より短く、1/2~2/3となっていますが当園に栽培しているアサツキの雄しべは、花弁とほぼ同長です。
 アサツキにはヒメエゾネギ、シブツアサツキ、シロウマアサツキ、イズアサツキなどの仲間が知られていて、雄しべが花弁と同長なのはシブツアサツキとシロウマアサツキです。ちなみに当園のアサツキは岡山県北の石灰岩地帯のもので、1977年(昭和52年)から栽培しているものです。氷ノ山のものも同長のようです。そうすると当園や氷ノ山のアサツキには別の名前が付けられるかも知れません。日本全国のアサツキの雄しべを調べてみると面白い事実が判明するかも知れません。
 アサツキの名前は、葉の色がネギ(葱)に似て色が浅いのであさ浅(あさ)つ葱(き)と付けられたそうです。
 浅葱色(あさぎいろ)と言うのはアサツキの葉の色のことで、浅黄色ではありません。

アサツキ アサツキ
アサツキ アサツキ

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