コオニユリは本州・四国・九州から朝鮮・満州に分布するユリの多年草で、日当たりの良い適湿の山地・草原ときには断崖にも自生しています。
コオニユリは小鬼百合の意味で、オニユリ(鬼百合)に対してやや小型ですが非常に良く似ていて、ちょっと区別がつきません。オニユリの方は山野に自生していますが、本来の自生ではなく、古く中国から食料として伝来したものが、野生化したものだといわれています。
岡山県下には両者とも自生していますが、コオニユリの方が多いようです。伊吹山へ行くのに名神高速道路を通ったとき、オニユリの大群落を何箇所も見て驚きました。コオニユリとオニユリとの違いは、コオニユリの方が花はやや小型で葉も細く、オニユリのような茎に暗紫色の点や葉腋の珠芽(むかご)ができないことや、オニユリは果実が稔らぬ(ときには稔る)のに、コオニユリは多数の果実ができる点が違います。
当園には、1978年(昭和53年)の1月に、総社市美袋の山中で採種したものを播いて実生繁殖させたものが、今では自然に種子が飛んでは広がっています。
![]() |
![]() |