倉敷昆虫同好会
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虫たちの素顔
 
 アゲハ(ナミアゲハ) Papilio xuthus (1)
 

 シーズン中、毎日会ってるようなお隣りさん (2009.8.5)

 東アジアの固有種で、南では北ミャンマーからルソン島、グアム島、北では中国東北部やロシア南東部までといった広い範囲に分布しています。
 気候的にあまり寒冷なところは苦手で、北海道などでは少なく、また、低地に普通で、高山には見られません。カラタチ、サンショウ、ナツミカンなどミカン科のいろいろな植物で幼虫が育つため、市街地でも極くなじみの蝶になっていますね。
 この個体は、海浜のハマナデシコの花から蜜を吸っていました。 (青野孝昭)

アゲハ(ナミアゲハ) 笠岡市 (2009.8.5)
笠岡市 (2009.8.5)
 
 アゲハ(ナミアゲハ) Papilio xuthus (2)
 

 すだちの緑に隠れていたのに見つかっちゃって (2009.8.5)

 ひゃあーっという声が聞こえてきそう。可愛いという声も少しはあるでしょうね。まるまると肥えた終齢幼虫が、すだちにいました。間もなく蛹になりそうです。
昆虫の体は頭、胸、腹部の3部に分かれると知っていても、だまし絵のごとき模様によくだまされます。目のように見える黒紋があるのは頭ではなく胸です。脚を見てください。小さな先の尖った脚が3本見えます。それは3対ある胸脚の右あしでそれに乗っかっているのが胸部です。頭は胸脚のすぐ前にある白毛つきの小部分で、たったそれだけです。あとの大部分は腹部で、幼虫時代にため込んだ主要な栄耀貯蔵庫と言っておきましょう。(青野孝昭)

アゲハ(ナミアゲハ) 笠岡市 (2009.8.5)
笠岡市 (2009.8.5)
 
 アゲハ(ナミアゲハ) Papilio xuthus (3)
 

 マエストロのような営みの産卵活動 (2010.4.25)

 岡山県自然保護センター内にある虫の原っぱで会いました。蛹で冬を越えたナミアゲハが、小ぶりな春型の姿で出現し、もう産卵活動に入っていました。すごい執着を見せながら、無心な表情でイヌザンショウの新芽に卵を1卵ずつ、あちらこちらと産み付けていました。雌チョウだったのですね。母チョウが見せる、マエストロのように見事な食餌植物発見力に胸を打たれました。(青野孝昭)

アゲハ(ナミアゲハ) 和気郡和気町田賀 (2010.4.25)
和気郡和気町田賀 (2010.4.25)
 
 
 
 

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倉敷昆虫同好会事務局
〒710-0051岡山県倉敷市幸町2-30しげい病院1階倉敷昆虫館研究室内
 
電話:086-422-8207 
E-mail:
kurakon@shigei.or.jp

 
倉敷昆虫館はしげい病院の1階にあります。展示および収蔵標本は主に倉敷昆虫同好会員による半世紀以上の調査活動の成果によるものであり、そのうち3200種14000点を展示しています。  
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