倉敷昆虫同好会
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虫たちの素顔
 

 アカホシテントウ(1) Chilocorus rubidus

 

みんなで輪になって身を守りましょう

 テントウムシには肉食系と草食系の二派があります。アカホシテントウは肉食系です。梅の木に発生するタマカイガラムシを食べます。成虫は2月頃、産卵を始め、幼虫は、タマカイガラムシを食べて成長。5月中旬ごろ、蛹化。5月終わり頃、羽化が始まります。
 成熟した成虫は光沢ある黒地に深紅の紋という赤と黒の威嚇色で保身します。ところが、羽化したては、体がやわらかく、威嚇色も発色半ばで、最も危険な時です。その時間帯にだけ輪になっている姿が見られ、鳥が恐れると言われる眼状紋を作り、身の安全を守っているようで、なんて見事な習性を身に着けたものよと感嘆します。(青野孝昭)

岡山県総社市三須(2013.5.31)

 

 アカホシテントウ(2) Chilocorus rubidus

 

気味悪がらせてご免ね

 テアカホシテントウは蛹の時期にも見事な保身術を見せてくれます。終齢幼虫は蛹化の時期を迎えると、申し合わせたように集合し、群れて蛹になります。
その蛹たるや薄橙色の袋から、つやのある茶色の中身がこぼれそうに見える異様な形で、その上、黒色のなよなよとした棘付き突起をたくさん突出させています。その姿で密集することにより、いかにも触りたくもない気味悪さを実現しています。なかなかのしたたか者よと感心します。

 ユーラシアの東部からオーストラリアなどに分布。(青野孝昭)

岡山県総社市三須(2013.5.31)

 
 
 
 

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〒710-0051岡山県倉敷市幸町2-30しげい病院内倉敷昆虫館研究室内
 
電話:086-422-8207 
E-mail:
kurakon@shigei.or.jp

 
倉敷昆虫館はしげい病院内にあります。展示および収蔵標本は主に倉敷昆虫同好会員による半世紀以上の調査活動の成果によるものであり、そのうち3200種14000点を展示しています。  
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