倉敷昆虫同好会
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虫たちの素顔
 
 アカタテハ Vanessa indica (1)
 

春先は日光浴が一番 (2009.3.31)

 写真の蝶は、翅の傷み具合から察して、成虫態で冬を越してきたことが明らかです。地面に降りては陽光を浴びていましたが、4本の脚で踏ん張っているところが、泣かせます。そう、タテハチョウ科の仲間です。6本脚でも、前脚は縮んでいて身の支えに使わないところが味噌なのです。
 東洋地方に広く分布。ヨーロッパとアメリカにも極めてよく似た近縁種がいて、ブリテンでは赤い提督と呼ばれています。昔の提督の制服の赤さになぞらえたのでしょう。写真のアカタテハは赤や黒の輝きが色あせていますけれど。5・6月頃羽化してくる新成虫はアザミの花をよく訪問、以後、連続的に世代を繰り返します。腐果や樹液にも集まり、幼虫はカラムシ、イラクサ、ヤブマオなどで育ちます。 (青野孝昭)

アカタテハ 総社市清音黒田 (2009.3.31)
総社市清音黒田 (2009.3.31)
 
 アカタテハ Vanessa indica (2)
 

産卵に最適、旬のヤブマオが (2010.5.2)

 今年は、これまで未経験の寒い春が長く居座りました。ゴールデンウィークになって、やっと、手のひらを返したように、快晴続きの暖かい日々がやってきました。
槻の本谷に、翅が大きく破れ、痛々しいような越冬アカタテハが活動していました。雌蝶です。私のいることに気づいていて、警戒はするのですが、産卵に最適、旬のヤブマオがそこにあるために立ち去りがたく、何回も近寄る、離れるを繰り返し、ついに新葉に一瞬の早さで卵を産み終えました。よかった。心配かけたね。おめでとう。(青野孝昭)

アカタテハ 総社市槻本谷 (2010.5.2)
総社市槻本谷 (2010.5.2)
 
 
 

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倉敷昆虫同好会事務局
〒710-0051岡山県倉敷市幸町2-30しげい病院1階倉敷昆虫館研究室内
 
電話:086-422-8207 
E-mail:
kurakon@shigei.or.jp

 
倉敷昆虫館はしげい病院1階にあります。展示および収蔵標本は主に倉敷昆虫同好会員による半世紀以上の調査活動の成果によるものであり、そのうち3200種14000点を展示しています。  
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