倉敷昆虫同好会
トップページ
リンク
倉敷昆虫同好会紹介 入会のご案内 虫たちの素顔 同好会便り 同好会便り「KURAKON」 機関誌「すずむし」 掲示板(会員用)
 
 
虫たちの素顔
 
 ビロウドツリアブ Bombylius major
 

枯葉の上に (2009.3.17)

 早春から、春季に限って成虫が姿を現すことから、春の使者、双翅類(ハエ目)のスプリング・エフェメラルとも言われるビロウドツリアブ。明るい陽射しを浴びながら林縁の小径を歩いていると、決まったようにこの虫に出会います。花の蜜を吸っていたり、枯葉の上に降りていたり、ホバリングして空中に停止していたり、かと思うとピュット飛んでみたりと、見る者を飽かせません。
 ツリアブ(吊り虻)という名は空中に止まっている姿が、目に見えない何かで吊り下げられているように見えることからなのでしょうが、ヒラタアブの仲間やクマバチ、あるいはハチ鳥やスズメガの仲間など、同じようなことをやってる連中が、結構いますね。
 口(口吻)が長く伸びていること、からだがふんわりと暖かそうな長毛で覆われていること、何かに止まるとき、前翅をゼット戦闘機のように斜め後ろに半開きにすること、こういったスタイルも印象的でいろいろなことを想像させます。
 私的には同類のトラツリアブほどとは言えないまでも、可愛い部類に入るかなと...。春一番にこの虫に巡り会うと、おお、また、会えたねとほっとさせられます。
 体長8〜12mm。岡山県内は勿論のこと、北半球に広く分布する普通種。幼虫はヒメハナバチ科の幼虫に寄生。成虫は年1回春季に出現。(青野孝昭)

ビロウドツリアブ 倉敷市酒津小黒田 (2009.3.17) 枯葉の上に
倉敷市酒津小黒田 (2009.3.17) 枯葉の上に
ビロウドツリアブ 倉敷市酒津小黒田 (2009.3.17) ホバリング中
倉敷市酒津小黒田 (2009.3.17) ホバリング中
ビロウドツリアブ (2009.3.29) 
(2009.3.29)
 
 
 

入会のご案内

入会をご希望の方はこちらをクリック
 
 お問い合わせ

倉敷昆虫同好会事務局
〒710-0051岡山県倉敷市幸町2-30しげい病院1階倉敷昆虫館研究室内
 
電話:086-422-8207 
E-mail:
kurakon@shigei.or.jp

 
倉敷昆虫館はしげい病院の1階にあります。展示および収蔵標本は主に倉敷昆虫同好会員による半世紀以上の調査活動の成果によるものであり、そのうち3200種14000点を展示しています。  
倉敷昆虫館
倉敷昆虫館のホームページへ