● 産卵のための準備に余念がありません (2010.6.29)
交尾を終えたメス成虫が、産卵のための噛み傷を、アメリカスズカケノキの根際の樹皮に一心不乱に作っていました。この後、彼女は向きを変え、尾端を噛み傷に挿入して産卵しました。その脇にはどの個体が出てきたのか新成虫の脱出孔がぽっかりと開いています。
カミキリムシ科の中でも、ゴマダラカミキリのようなフトカミキリ亜科に分類される種は、産卵に当たって産卵孔を作ってから産卵する習性があります。そのうち、一部の種は生きた木や草本を食餌対象にしているため、害虫とされる種が出てきます。(青野孝昭)
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岡山県倉敷市酒津 (2010.6.29) |
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