倉敷昆虫同好会
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虫たちの素顔
 
 ホソヒラタアブ Episyrphus balteatus (1)
 

花粉を食べているよ (2009.5.12)

 蜜を求めて花に来たのではなさそう。下口式の口器(唇弁)を伸ばし、掃除機のように口に入れているのは花粉ですね。大きな二つの複眼がくっついていて雄であることもわかります。体長10mm前後の大きさで、それが大きく見えるほど、もっと小さなハチも来ていました。こちらは何をしているのでしょうね。
 ホソヒラタアブの幼虫はうじで、アブラムシの群れの中で片っ端からそれらを捕食して育っています。アブラムシは各種植物に無数におり、それを餌にしている本種は、私たちの周りで最もよく目にとまる身近なハナアブの一種と思います。
 日本を含むアジアのほか、ヨーロッパ、北アメリカと広く分布しています。(青野孝昭)

ホソヒラタアブ 倉敷市向山 (2009.5.12)

倉敷市向山 (2009.5.12)

 
 ホソヒラタアブ Episyrphus balteatus (2)
 

普通種と希少種の取り合わせ (2010.10.6)

 奥坂の鬼ノ城ビジターセンター北側に、北の吉備路学習見本園があります。そこに、岡山県版レッドデータブック2009の絶滅危惧T類で岡山県指定希少野生動植物にされているミズアオイが植えられていました。
特異な花の構造を持つその花に、この個体が惹かれて近づいていました。花粉媒介に役立っていればよいのですが。(青野孝昭)

ホソヒラタアブ 岡山県総社市奥坂 (2010.10.6)

岡山県総社市奥坂 (2010.10.6)

 
 
 ホソヒラタアブ Episyrphus balteatus (3)
 

ラッパ型口器は掃除機の吸入口みたい (2010.12.5)

 初冬の12月上旬、早くも丘陵地日溜まりの草地にナズナが花を咲かせていました。その花にホソヒラタアブが執着していました。何を求めているのだろう。カメラに納めてみてわかりました。
下口式の口器(ラッパ型)をナズナの花の雄しべに押さえつけていました。掃除機の吸い込み口のように使って、花粉を吸い込んでいたのですね。大きな複眼は左右ぴたりと接していてオスであることがわかります。(青野孝昭)

ホソヒラタアブ 岡山県倉敷市児島白尾 (2010.12.5)

岡山県倉敷市児島白尾 (2010.12.5)

 
 
 
 

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倉敷昆虫同好会事務局
〒710-0051岡山県倉敷市幸町2-30しげい病院1階倉敷昆虫館研究室内
 
電話:086-422-8207 
E-mail:
kurakon@shigei.or.jp

 
倉敷昆虫館はしげい病院の1階にあります。展示および収蔵標本は主に倉敷昆虫同好会員による半世紀以上の調査活動の成果によるものであり、そのうち3200種14000点を展示しています。  
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