● 体側の紋様も見事な迷彩色 (2009.9.19)
カワラバッタが砂礫地にいるときの景色です。体の彩色は明るい灰色の部分と黒色の帯状紋で、あたかもいくつかの礫に分断されたような状態が生じ、周りの礫の中に溶け込むことができます。居場所を一度確認していても、ちょっと目をそらし、再び視線を戻したとき、目をこらさないと見つけがたいほどで、迷彩色が持つ見事な隠遁機能に感心させられます。交尾の場所として砂礫地を選ぶ習性は上等と言っておきましょう。(青野孝昭)
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