倉敷昆虫同好会
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虫たちの素顔
 
 ナナホシテントウ Coccinella septempunctata  (1)
 

お腹がいいので今は遊んでいます (2009.4.15)

 赤い翅鞘に七つの黒点を持つ愛らしいテントウ。旧北区のヨーロッパやアジア、アフリカ北部に広く分布しています。人に噛みついたりはしないもので、親しみやすいですね。セブン-スポット-レディバードなんて呼ばれたりして。ただ、あまり強く触ったりすると足の関節からいやな匂いのする黄色い液体を出すので要注意。
 平素はあまり気づかなかったのに、カメラで覗いてみると、黒い前胸部の前縁角に白くて大きな斑点があることや、前胸より小さな黒色の頭部にも白斑があることなどが見えて、新鮮な驚きが。斧型の黒い突出物は大あごの下にある付属物です。触角は小さく、頭部の前方左上に、茶色い糸のように見えているのが、それです。
 成虫も幼虫も植物の新芽に群がるアブラムシを補食します。年数回世代交代を繰り返し、冬は成虫で過ごしているのが、ときどき目撃されます。 (青野孝昭)

ナナホシテントウ 倉敷市粒江 (2009.4.15)

倉敷市粒江 (2009.4.15)

 
 ナナホシテントウ Coccinella septempunctata  (2)
 

恵まれた境遇の天道虫幼虫 (2011.5.2)

 カラスノエンドウにソラマメヒゲナガアブラムシがびっしり群がり、コロニーを作って吸汁していました。そのコロニーに埋まるようにしてナナホシテントウの幼虫がいました。いうまでもなく、アブラムシを片っ端から一匹ずつ捕らえては食しています。餌が欠乏すると共食いさえするナナホシテントウの幼虫ですが、このくらい、餌のアブラムシがいる中で生活できるなんて、いい場所に産卵してくれてと、親虫に感謝すべき境遇ですね。
成虫は愛らしい馴染みのテントウで、旧北区と呼ばれるアフリカ北部とユーラシア大陸の北寄りに広く分布しています。(青野孝昭)

ナナホシテントウ 岡山県倉敷市酒津 (2011.5.2)

岡山県倉敷市酒津 (2011.5.2)

 
 
 
 

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倉敷昆虫同好会事務局
〒710-0051岡山県倉敷市幸町2-30しげい病院1階倉敷昆虫館研究室内
 
電話:086-422-8207 
E-mail:
kurakon@shigei.or.jp

 
倉敷昆虫館はしげい病院の1階にあります。展示および収蔵標本は主に倉敷昆虫同好会員による半世紀以上の調査活動の成果によるものであり、そのうち3200種14000点を展示しています。  
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