倉敷昆虫同好会
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虫たちの素顔
 
 オンブバッタ Atractomorpha lata (1)
 

 オスが乗っていませんでした (2009.9.10)

 このメスと出会ったとき、彼女は単独でクズの葉上にいました。オンブバッタは、やはり、メスの背中に子どものように見えるオスが乗っていないとさまになりませんね。よく似たショウリョウバッタのオスと見分けるポイントとして、顔と前胸の側面下端にイボ状の白い突起が並んでいるのがよい目安になります。ショウリョウバッタではイボ状突起が並ぶ状態は見られません。
 市民農園を借りて野菜を作っていたときは、なじみの虫になっていました。
 日本全土のほか、朝鮮半島、中国東北部にも分布が知られています。(青野孝昭)

オンブバッタ 総社市清音黒田 (2009.9.10)
総社市清音黒田 (2009.9.10)
 
 オンブバッタ Atractomorpha lata (2)
 

 メスのどん欲な食欲には恐れ入ります (2009.9.18)

 これはオンブバッタらしい景色ですね。スリムで体の小さいオスが自分より体の大きいメスの背中に乗っています。よく見えないけれどオスは腹部を伸ばしてメスと結ばれているのかな。ところで、この現場は大変なんです。岡山県指定希少野生動植物に選定されているミズアオイの県内唯一の自生地なのです。ミズアオイの葉に円い穴を開けながら、メスはオスを乗せたまま、どん欲に食べています。人間がこの植物を採取すると1年以下の懲役、または100万円以下の罰金を科されます。虫は治外法権?(青野孝昭)

オンブバッタ 倉敷市 (2009.9.18)
倉敷市 (2009.9.18)
 
 
 

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倉敷昆虫同好会事務局
〒710-0051岡山県倉敷市幸町2-30しげい病院1階倉敷昆虫館研究室内
 
電話:086-422-8207 
E-mail:
kurakon@shigei.or.jp

 
倉敷昆虫館はしげい病院の1階にあります。展示および収蔵標本は主に倉敷昆虫同好会員による半世紀以上の調査活動の成果によるものであり、そのうち3200種14000点を展示しています。  
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