倉敷昆虫同好会
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虫たちの素顔
 
 サトジガバチ Ammophila sabulosa (1)
 

 ガの幼虫を狩ります (2009.7.23)

 体長17〜27mm。狩人バチの一種で平地部でよく見かけます。以前はジガバチと呼ばれていましたが、ヤマジガバチとサトジガバチに分けられました。外観だけで見分けるのは大変困難で、ヤマの方は前胸背板にしわが見られず、狩った幼虫を巣中に数匹入れるのに対し、サトの方は前胸背板の点刻がしわ状になり、獲物は1匹だけを巣中に運び込むという違いがあると言われています。
 北海道、本州、九州、対馬、屋久島と中国、朝鮮半島に分布。(青野孝昭)

サトジガバチ 岡山県倉敷市酒津 (2009.7.23)
岡山県倉敷市酒津 (2009.7.23)
 サトジガバチ Ammophila sabulosa (2)
 

 出合ったときには大仕事の最中でした (2010.7.22)

 9:48に偶然出合いました。ヤガ科に属する夜盗虫を狩ってきて、あらかじめ掘っていた巣穴にいれる直前の状態でした。捕まえた幼虫は麻酔しており、全く抵抗していません。周りの環境は草がまばらに生えた裸地と言って良いと思います。(青野孝昭)

サトジガバチ 岡山県倉敷市酒津 (2010.7.22)
岡山県倉敷市酒津 (2010.7.22)
 サトジガバチ Ammophila sabulosa (3)
 

 先ずは巣穴の整備から (2010.7.22)

 9:49:獲物は脇へおいて、表面をふさいでいた巣穴を開け、中を点検しています。このガの幼虫はぽってりとした体つきで、ジガバチの幼虫に必要な栄養量には十分でしょう。母バチはこの幼虫の脇腹に巣の中で卵を産み付けます。獲物は麻酔されただけなので、孵化した幼虫は生きた体液を吸って育ちます。(青野孝昭)

サトジガバチ 岡山県倉敷市酒津 (2010.7.22)
岡山県倉敷市酒津 (2010.7.22)
 サトジガバチ Ammophila sabulosa (4)
 

 大あごと脚を器用に使います (2010.7.22)

 9:50:巣穴の直径と獲物の太さはほとんど同じ。さて、どっこい。頭から巣穴へ入れるために抱き起こし、間合いを調整しています。(青野孝昭)

サトジガバチ 岡山県倉敷市酒津 (2010.7.22)
岡山県倉敷市酒津 (2010.7.22)
 サトジガバチ Ammophila sabulosa (5)
 

 獲物は頭から引き入れます (2010.7.22)

 9:50:後ろ向きで巣穴には入り、獲物の頭部を大あごでくわえ、巣穴へ引きずり込みます。ぐいぐい引き込んで、最後には獲物の尾端が巣穴の中に沈んで行きました。その後、卵を産み付け巣穴をふさぐと、一仕事完了です。(青野孝昭)

サトジガバチ 岡山県倉敷市酒津 (2010.7.22)
岡山県倉敷市酒津 (2010.7.22)
 
 
 
 
 

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〒710-0051岡山県倉敷市幸町2-30しげい病院1階倉敷昆虫館研究室内
 
電話:086-422-8207 
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kurakon@shigei.or.jp

 
倉敷昆虫館はしげい病院の1階にあります。展示および収蔵標本は主に倉敷昆虫同好会員による半世紀以上の調査活動の成果によるものであり、そのうち3200種14000点を展示しています。  
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