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ソーラー給湯システムで地球温暖化を阻止
■ 設置目的
「自然環境にやさしい病院」を目指して、当院では平成17年8月より自然環境の保護を目的とした創和会「もったいないプロジェクト」を進めています。
「もったいないプロジェクト」では削減できた費用は更なる省エネに役立てることとしております。これまで削減できた費用を元に「晴れの国おかやま」、「クリーンかつ持続可能なエネルギー」、「化石燃料から脱却し、温室効果ガスを削減」をキーワードに「ソーラー給湯システム」の設置を計画し、完成いたしました。この「ソーラー給湯システム」の設置により杉の木 植林1,857本に、一般家庭での給湯量で換算すると21軒分に相当する年間25,811kgのCO2が削減できる予定です。

| ソーラー給湯システムの期待される効果 |
| 年間
CO2削減量(予測) |
25,811kg-CO2(病院排出量全体の2%)
杉の木 植林1,857本に相当
一般家庭の給湯量 21軒分に相当

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| 年間灯油削減量(予測) |
10,3651リットル(病院使用量全体の60%)

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| 年間灯油削減金額(予測) |
104万円(灯油1L当り 100円で試算) |
| 総施工費 |
3,465万円(内1/2補助金) |
| 償却年数(予測) |
16.6年 |
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■ 概要
当院のソーラー給湯システムは強制循環式で、水道水を南館屋上に設置したソーラーパネルに送水し、太陽熱で温まった温水を蓄熱槽に貯め、南館給湯ボイラー・厨房用および一般ボイラーに送ることにより、冷水から湯を沸かすより早く湧き上がるために、ボイラー燃料である灯油・ガスの削減を図るものです。
このシステムは独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構との共同研究によるもので、総施工費は約3,500万円であり、費用の半分が補助金で賄われます。作成したエネルギーコスト分で返済すると仮定して、投資した費用(1,732.5万円)の回収期間は16.6年と予測していますが、最近の灯油価格・ガス価格の高騰を考慮すると、もう少し早い時期に償却できると考えています。

| ソーラーコレクター仕様表(計54枚使用) |
| 品名 |
太陽集熱器スーパーブルーパネル 矢崎総業(株) |
| 集熱面積 |
103.14m2(約64畳分) |
| 保水量 |
135L |
| 満水重量 |
3,024kg |
| 外形寸法(mm) |
横1,002×縦2,002×厚さ77×54枚 |
| 蓄熱槽仕様表 |
| 形式 |
溶接組立型ステンレスパネルタンク (株)ベルテクノ |
| 外形寸法(mm) |
幅1,000×奥行3,000×高さ2,000 |
| 貯湯槽 |
開放式 / 有効4,500L |
| 循環ポンプ出力 |
45L / min |
| 満水時重量 |
6,450kg |
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■ ソーラー給湯システム工事の様子
「もったいないプロジェクト」の一環として太陽熱高度利用システムによる給湯計画を立て、平成19年12月11日より設置工事を開始しました。設置場所は南館屋上の南側で、当院では一番日当たりのよい場所です。
まず、南館内の配管の状況を調査し、ソーラーパネルや蓄熱槽の基礎工事を平行して行い、続いてソーラーパネルと蓄熱槽を設置しました。その後南館給湯ボイラー、栄養部洗浄用および一般給湯用ボイラーの配管工事や、外来フロアの壁にソーラー給湯状況を示す「パネル」の設置もおこないました。最後に事務所へのデータ解析装置の設置が終わり、3月15日から稼動しています。
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■ 利用方法
【入院患者さまの入浴用温水として利用】
当院には、南館1階にリフト浴・シャワー浴および家族風呂で構成される入浴エリアがあります。1日平均約40人の患者さまが、月曜日から金曜日まで午前・午後の2回に分けて利用されています。
ソーラー給湯システムのお湯は、お風呂用に使用する[月平均300t(南館水道水使用量全体の25%)]の給湯の補助に使用しています。
【栄養管理部での洗浄用・一般給湯用のお湯として利用】
栄養管理部では平均250名の入院患者さまの食器洗浄を中心に、外来透析患者さまの昼食・夕食後の食器洗浄等も含めて消費する、[月平均200t(南館水道水使用量全体の16%)]の給湯の補助にソーラー給湯システムのお湯を使用しています。

【ソーラー給湯システムのお湯を効率よく利用】
病院でのお湯の使用状況を考えると、ソーラー給湯システムで温められたお湯を効率よく使う工夫が必要です。通常、家庭においては太陽熱により昼に温められたお湯は夕方以降にお風呂や台所などに使われるのが一般的ですが、当院ではお風呂での使用は午前中にほぼ集中しています。日の出以降にソーラーで温められたお湯の温度は、午後2時ころにピークの80度に達し、日没後は急速に温度が下がり、翌朝には水道水の温度近くまで下がってしまいます。
お風呂のみにソーラー給湯システムのお湯を使用した場合には、午前中の十分に温度が上がらない時間帯に大量のお湯を使用し、温度がピークに達する午後の時間帯にはせっかくのお湯を利用することが少ないということになってしまいます。その結果、ソーラー給湯システムのお湯の1/3程度しか利用していないことになります。
したがって特定の時間に偏ることなく日中にコンスタントにお湯を利用することが必要です。当院では、ソーラー給湯システムで温められたお湯を、お風呂に利用することに加えて、1日3度の調理や食器洗浄などに厨房でも利用しています。厨房でのお湯の利用は調理や洗浄に合わせて午前9時、午後3時、午後8時にピークがあり、1日を通して効果的にお湯を利用しています。
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■ 毎月の太陽依存率

▲太陽依存率とは、水からお湯へ沸かすときに必要なエネルギーを、太陽エネルギーでどれだけ多く賄えたか判断する数値です(クリックすると大きく見れます)

▲1calで1gの純粋な水の温度を1気圧下で1度上げるのに必要な熱量です
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