私たちが日頃恩恵を受けている近代医学や医療は、科学技術の進歩の先駆であるヨーロッパに源流を求めることができます。そして最近では、20世紀に大きく発展したアメリカに負うところが多大であると言ってよいでしょう。
その結果、今やアメリカは医学、医療、看護、製薬等のあらゆる分野で世界をリードしています。まさに医療大国なのです。
しかしその一方で、それではアメリカに住む人々が、常に世界最高のサービスを受けているかというと、決してそうではないのです。
今回は、永住(移民)権所持者として、併せて医学研究学徒として、長期間居住したアメリカの医療の実態や市民生活について、私の体験に逸話を交えて肩のこらないお話をさせていただきます。