重井医学研究所

2016年度 活動報告News 2016

松山室長が研究奨励賞を受賞

 分子遺伝部門の松山誠室長が、株式会社スズケン(本社:愛知県名古屋市)が設立した公益財団法人
鈴木謙三記念医科学応用研究財団から研究助成を受賞し、12月1日に行われた贈呈式に出席しました。
研究テーマは「Wntシグナルによる腎不全の分子メカニズムの解明とその治療法の探索」です。







16.12.06更新

エデュパークのこどもたちが見学と実験を行いました

 広島にあるこども教育施設「エデュパーク」から小学生15名と引率スタッフ4名が来所し、3時間にわたって
見学と玉ねぎからDNAをとる実験を行いました。






16.11.01更新

松山室長が名古屋で講演しました

 分子遺伝部門の松山誠室長が、9月28日に名古屋で開催されたアストン協会総会にて講演しました。
http://www.cs21.jp/htmls/news.htm

16.10.05更新

古家野研究員が研究奨励賞を受賞

 分子遺伝部門の古家野孝行研究員が、平成28年度の公益財団法人 両備檉園記念財団の
生物学研究奨励賞を受賞し、10月3日に行われた贈呈式に出席しました。







16.10.03更新

倉敷青陵高校の生徒さんが見学と実習を行いました

 今年も岡山県立倉敷青陵高校の生徒さん10名と引率の先生1名が研究所を訪問され、3時間にわたって
所内の見学と玉ねぎをからDNAを取り出す実習を行いました。






16.08.08更新

今年も「一日科学研究体験」の講師を務めました

 重井医学研究所附属病院は、小児療育センターに通う子どもたちを対象にした「一日科学研究体験教室
-玉ねぎのDNAを取り出そう!-」を7月29日に開催しました。
 小児療育センターと医学研究所が併設されている病院は全国的にも類を見ず、ぜひこの特色を活かして
子どもたちに新たな発見の喜びを体験してもらいたいとの思いから始まったこの教室は、今回で3回目と
なります。
分子遺伝部門の松山誠室長は初回から講師を務めており、子どもたちはゴーグルをつけて玉ねぎをすりつ
ぶしたり、試験管にエタノールを注いだりと、本物の科学者のように真剣に取り組んでいました。DNAが
浮かんでくると、大きな歓声が上がりました。






18.08.01更新

古家野研究員が研究助成を受賞

 分子遺伝部門の古家野孝行研究員が、平成28年度の公益財団法人川崎医学・医療福祉学振興会
研究助成を受賞し、7月6日に行われた贈呈式に出席しました。
研究題目は「急性腎不全における細胞周期チェックポイント機構を介した線維化制御の解明」です。
以下、本人コメントです。

 昨年10月に研究所に入職し、一年も経たない中での受賞で、新しい職場での良いスタートが切れた
のではないかと思っています。
腎臓についての研究をスタートさせたわけですが、大学時代から一途に酵母を使って、細胞周期の研究を
していましたので、「そもそも腎臓って何?」からのスタートです。文献を読んだり、学会へ参加したり
しながら、勉強中です。まだまだ理解できていないことだらけですが、以前の自分の研究が腎臓病の理解
に応用できるのではないかと考え、思いついたのが、今回の研究テーマです。
 一つの細胞が二つの細胞になる一連の過程を細胞周期と呼びますが、細胞周期には様々なイベント
(細胞分裂やDNAのコピー等)があります。それらのイベントが正しく行われているかどうか、特定の
ポイントにおいてチェックしています。それが細胞周期チェックポイントです。多くのがん細胞では、
この細胞周期チェックポイトの制御機構に異常があることがわかっており、がん研究の中心課題でもあ
ります。しかし、細胞周期チェックポイト機構の腎臓における働きはあまりよくわかっていません。
本研究では腎臓と細胞周期の関係について、遺伝子、分子レベルでの解明を目指し、解析していく予定です。
 まだまだ腎臓の研究をスタートさせたばかりで、ネズミよりも酵母の方がアモーレですが、地道に頑張って
行きたいと思います。








17.06.20更新

松山室長が岡山大学医学部非常勤講師に

 2016年度4月1日付で分子遺伝部門の松山誠室長が岡山大学医学部非常勤講師になりました(兼任)。

16.05.10更新

研究成果が英国の科学雑誌に掲載されました

 






岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医)腎・免疫・内分泌代謝内科学分野の和田淳教授、中司敦子助教
(重井医学研究所附属病院の非常勤医師)らと重井医学研究所分子遺伝部門の研究グループは、肝臓の
酵素「PEMT」を働かなくすると、脂肪肝の発症、さらには非アルコール性脂肪肝炎(NASH)へ進展する
ことをマウスの実験で示しました。また患者でもNASHは、単純性脂肪肝に比べて肝臓のPEMT発現量が
明らかに低い値であり、特に痩せた人のNASHの成立と関係があることが分かりました。そしてPEMT発現量
の低下によりNASHへ進展するメカニズムを世界で初めて明らかにしました。本研究成果は2月17日、英国の
Nature系姉妹紙である科学雑誌「Scientific Reports」に掲載されました。
 近年、メタボリックシンドロームや糖尿病が増加し、これに伴う脂肪肝や脂肪肝炎が注目されてきました。
一方で、肥満や糖尿病がなくても起こる脂肪肝・脂肪肝炎はあまり知られていません。本研究は、痩せていて
も起こるNASHの病態解明という点で大きな意味がある発見で、PEMTの発現低下により、脂肪肝に加えて、
炎症や線維化が強まって脂肪肝炎へと進行する分子メカニズムが初めて解明されました。今後、肝組織や血球
細胞を用いてPEMTの量や働きを測定したり、一塩基多形の有無を調べたりすることにより、脂肪肝から脂肪
肝炎へと進行するリスクの高い症例を判断することができます。今後さらに研究を進めれば、画期的なNASH
の治療法開発などへの発展が期待できます。
 今後も他の研究機関との連携を通じて、重井医学研究所の研究活動を内外に発信し、創和会全体の発展に
貢献できればと考えています。

16.04.20更新

熊本のバイオ関連会社が「マウスリンパ節法」見学

 3月1日、創和会が特許を取得している「マウス腸骨リンパ節法」に興味を持たれたバイオ関連会社
「アーク・リソース株式会社」(本社:熊本市)より研究員3名が来所され、細胞生物部門の友野靖子部長と
佐渡義一特任研究員が応対しました。実際の免疫方法やリンパ節の取出し、細胞融合の様子などを見学され、
とても参考になったと喜ばれていました。







16.04.01更新