古家野研究員の学会報告番外編
〜インド
珍道中記

 

インド・ハイデラバードで開催された国際細胞生物学会2018(ICCB2018)に参加してきました。本稿は道中、滞在中の個人的感想です。研究や学会についての内容の割合が少なくなることを御了承いただきたい。
     ----------------------------------------------
 「国際細胞生物学会がインドであるけど、興味ない?」と要旨提出締め切り2日前に本研究所名誉所長の沖垣先生からの打診。今回はアジア太平洋細胞生物学会(APOCB)の30周年ということもあり、APOCBの創立メンバーである沖垣先生に、学会への出席の依頼がありました。先生は諸般の理由で参加を躊躇されていましたが、私が「荷物持ちますから、一緒にカレー食べに行きましょう!」と強引(?)に誘い、参加することになりました。
 参加が決まったものの、インドの情報はカレーやヒンドゥー教、水道水が危険…といった程度。インド行きを伝えると、皆さんから「元気に帰ってきてね…」「お土産は健康で帰ってきてくれたらいいよ…」との返答が。さらに、直前のニュースでは“ウシに襲われ旅行客が死亡”など。まして、今回は自分のおじいちゃんくらいの歳(失礼しました)の先生と一緒です。不安が募る一方でした。しかし一方で、海外の友人達に聞くと、「なんてエキサイティングなんだ!うらやましい!」と前向きな反応。結局期待と 不安の入り混じった気持ちで旅路に就きました。
関西空港に着くと、出発が予定より3時間遅れるとの張り紙(これにより経由地であるデリーのホテル到着が夜中の1時過ぎに…)。いきなりインドの洗礼を浴びたわけですが、今旅程において飛行機は一度も定時に飛んでおらず(全てインドの航空会社を利用)、最後には“インド時間”と諦めていました。
 学会が開催されたのは、デカン高原のほぼ真中に位置するハイデラバード。首都デリーから飛行機で2時間ほどかかります。人口約700万人で、イスラム教徒が多い、インドの中でも少し特異な街でした(インド全体では8割くらいがヒンドゥー教徒)。最高気温は30ºC近くありましたが、非常に乾燥しており、長袖のシャツで丁度良く過ごせました。現地ガイドによるとIT、製薬、そして映画産業が盛んで、‘サイデラバード(注1)’‘タリウッド(注2)’の異名を持つ街のようです。しかし学会参加中は、いろんなことがアナログで行われ、お世辞にもITが発達しているとは言い難く、まだまだ発展途上国の印象を持ちました。
 さて、出発前に一番心配していたのが食事です。今回はほぼ学会が開催されているホテルでの食事でした。インド料理を中心にビュッフェ形式で提供され、どれもおいしくいただけました。ただ、私には、すべての料理が、“微妙に違うカレー味”にしか思えず、一週間三食カレーを食べている気分でした。ハイデラバード名物のビリヤニ(Biryani)もいただきましたが、とても食べやすくおいしかったです。当然これもカレー味でした。
学会中はほぼホテルに缶詰だったこともあり、街中の様子はあまりわかりません。移動中のタクシーから見ると、大手のハンバーガーやピザのチェーン店が存在し、西欧化も進んでいるのかなと感じました。一方で、噂通り、野良ウシを見ることができました(写真撮り忘れました)。近代的な建築物もあれば、バラック小屋のような物も存在し、まさに、混沌としているように感じました。
 朝ホテルの周りをランニングしていると野良犬に追いかけられたり…タクシーの手配を予約したら、目の前でその紙を捨てられたり…(結局後日予約を取り直す必要がありました)、道順を聞いたら、その質問に5人くらい集まってきて、結局答えがわからなかったり…。今回の学会参加では、日本ではまず起こりえないような、様々な経験をすることができました。これも海外への学会参加の醍醐味かなと思います。大きなトラブルなく、二人とも無事に帰国できて、よかったです。
 
(注1)サイバー(Cyber)とハイデラバードによる造語
(注2)Telangana語(現地語)とハリウッドによる造語

※写真はクリックで拡大します

12世紀に建設された要塞
ゴルコンダフォート
1月26日はインド建国記念日。
ホテルのガードも正装
していたので記念に。
空港では
インドらしいお出迎え
 
インドと言えば象。
(実物は見てません)
空港にて
 
空港のトイレ。
わかりやすい…?
 
チャウマハラ宮殿
 
ハイデラバードの街中
 
インドのタクシー
リキシャ

18.03.02更新





←戻る
a aa