● 羽化時の護身に警告色発揚の技 (2010.1.13)
例年なら4月には羽化を終えるはずが、今年は異常な春の寒さ続きで、ゴールデンウィークに入って、やっと羽化が始まりました。
どんな時間帯に羽化するのか、9時半頃、見に行ったときは、見られず、正午過ぎにもう一度、見に行ったところ、羽化真っ最中の個体がいました。無防備で最も危険な羽化を、白昼堂々とエノキ樹幹の表面で行っていたのです。その秘密は、ど派手な警告色にあると踏みました。艶やかな真っ赤な姿となって脱皮するさまには度肝を抜かれます。やがて、体が固まると体色のほとんどは黒変し、白と赤を従とした色調に変わります。毒液を注入する口吻を持ったハンターの力の誇示を見せつけられた思いでした。(青野孝昭)
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倉敷市酒津 (2010.5.4) |
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