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重井薬用植物園
岡山県倉敷市浅原20
TEL:086-423-2396
FAX:086-697-5865
E-mail:shigeihg@shigei.or.jp

 

植物園便り

7月の活動(2023.8.27)

園長からの一言

年によっては花茎を昆虫にかじられて花が少ないことがあるのですが、今年はあまりかじられず、比較的花付きが良かったようです
14日:ヤチシャジン開花
咲き始めたカワラナデシコの花で、幼虫がカワラナデシコの若い種を食べて成長する、ナデシコタネコバンゾウムシを発見
7日:カワラナデシコの花にいたナデシコタネコバンゾウムシ

20日に梅雨明けとなりましたが、植物園内の温度データでは11日から31日までは日の最高気温が30℃以上となり、特に21~31日は10日間連続で、最高気温が35℃を上回る猛暑日を記録しました。27日には最高気温が39.6℃を記録しました。雨も梅雨明けしてからは全く降らずでしたが、梅雨明けまでは雨がそこそこ降っていましたので、植物はぐんぐんと成長、繁茂しました。梅雨明け前の上旬は鉢・ポリポットの植替えなどもする余裕がありましたが、梅雨明け以降は、猛暑の中、ひたすら草刈り作業に追われることとなりました。

観察会等のイベントについては、2日に「ちょっとアブない?しぜんかんさつ ~どくどく編~」を開催しました。植物は有毒植物、特に草や木の汁が皮膚に付くとかぶれるウルシ類などの紹介はもちろん、倉敷昆虫同好会の末長さんが講師として参加してくれ、植物の毒を体内に蓄積して身を守っているジャコウアゲハなどについて解説をしていただきました。実験的な企画ではありますが、「毒」というキーワードを通じて、自然の仕組みを知ることができた観察会になったと思います。15日には、毎年、倉敷昆虫館と共催で開催している「みんなでたんけん!夜の昆虫観察会」を開催しました。当日は気温、湿度ともに高く、いかにも昆虫が活発に活動しそうな条件だったのですが、梅雨明け前だったこともあってか、ライトトラップへの飛来昆虫は意外にもあまり多くありませんでした。ただ、園内のあちこちで、アブラゼミやニイニイゼミの羽化を観察することができ、本格的な夏の到来が近いことが予感されました。16日には植物園を楽しむ会131「黄菅の花咲く夕闇を楽しむ」を開催し、4年ぶりに「ユウスゲの花のしゃぶしゃぶ」を実施し、ユウスゲの花の香りと甘みを体感していただきました。

 

来園者(見学者)総数:167
見学・観察会等(107名)
7/2 自然観察会「ちょっとアブない?しぜんかんさつ ~どくどく編~」開催,参加者24名+講師1名(倉敷昆虫同好会 末長晴輝氏)

ウルシ科の植物と、葉が似ている別の植物の葉の標本 倉敷昆虫同好会の末長氏による昆虫の解説中

7/6 来園2名(玉野市)
7/7 見学7名(岡山市3,総社市4)
7/9 見学2名(倉敷市児島)
7/15 自然観察会「みんなでたんけん!夜の昆虫観察会」開催,参加者50名+講師2名(倉敷昆虫館 岡本館長,小橋理恵子氏)

ライトトラップの様子。温度や湿度の条件はよかったのですが、意外に飛来昆虫は少なめでした 羽化したてのアブラゼミ。ライトトラップへの飛来昆虫こそ少なめでしたが、園内のあちこちでセミの羽化がみられました

7/16 定例観察会 植物園を楽しむ会131「黄菅の花咲く夕闇を楽しむ」開催,参加者16名

きれいに咲き誇るユウスゲの花を“収穫”する参加者 4年ぶりに「ユウスゲのしゃぶしゃぶ」を実施。 やっぱり大好評でした!

7/28 見学3名(埼玉県1,京都府1,倉敷市連島1)
その他の来園者
ボランティア・・・のべ60名

 

園外での調査・講演・観察会などへの参加など各種活動
7/5 植物園ボランティアと、倉敷市環境政策課の協働で実施倉敷美しい森 外来モウセンゴケ駆除活動(植物園ボランティア5名,倉敷市環境政策課職員2名 参加)(倉敷市曽原)
7/6 真庭市樫西の大和リース岡山デポに、ユウスゲの種まきの指導にお伺いしました。フサヒゲルリカミキリ保全のためのユウスゲ苗育成事業 指導(大和リース株式会社 岡山デポ)(真庭市樫西)
7/12 4月に実施した、草原の山焼きなど、上半期の活動について振り返りを行い、来年の山焼きに向けて改善点を協議しました希少植物自生地 状況確認・保全活動 助言(新庄村)/希少植物探索(真庭市蒜山地域)/蒜山自然再生協議会 山焼き反省会(上半期活動振り返り)(真庭市蒜山上福田 シェアオフィス「蒜山ひととき」)
7/22 年2回、トウカイコモウセンゴケの生育数と個体サイズを計測しています倉敷美しい森 トウカイコモウセンゴケ 定期調査

 

学会/外部の委員会/役員会への出席・参加など
7/8 倉敷市立自然史博物館友の会 幹事会 出席(倉敷市立自然史博物館)
7/14 倉敷の自然をまもる会 理事会 出席(倉敷市 市民活動センター)
7/20 令和5年度 倉敷市立自然史博物館協議会 出席(倉敷市立美術館)

 

マスコミ取材、情報提供など
7/1 山陽新聞 「備中」面「重井薬用植物園の四季」(ノハナショウブ)掲載
7/6 真庭いきいきテレビ(地元ケーブルテレビ) フサヒゲルリカミキリ保全のためのユウスゲ苗育成事業 取材 → 翌日(7/7)夕方「MITニュース」にて放映

 

園内の管理作業など
温室エリア
刈払機 草刈り(温室北広場,水草プランター置き場周囲,ユウスゲ植栽地,ユウスゲ植栽地周り,池東側岸,全域観察路・園地,市道法面,エリア南側外部フェンス沿い)/手刈り・草取り(フェンスつる切り,ウマノスズクサ植栽地)/樹木剪定(アカメガシワ,エビヅル,サンカクヅル)/植物採種(ムラサキ)/植物播種(蒜山産ユウスゲ)/植物植替え・植栽(アサツキ,クシバタンポポ,ヒロハヤマヨモギ,シデシャジン,オミナエシ,ホソバイヌタデなど28種類)/使用済み用土 ふるいかけ/刈草 収集・積み上げ,焼却/事務所周囲 除草剤散布/事務所前鉢,水草プランター等 水やり作業(随時)
湿地エリア
刈払機 草刈り(ユウスゲ広場,全域 観察路,中広場西側斜面,竹林南園地,大クスノキ南側園地)/手刈り・草取り(金網フェンス つる切り,)/刈草 収集・積み上げ,焼却
その他
  • 7日:園内 水質定期調査(電気伝導度など)
  • 15日:植物園駐車場 草刈り
  • 随時:刈払機 刈刃 研磨作業/草刈り飛び石防護網 作成/種子精選(クチナシグサ,ムラサキ)/寄贈予定標本 整理作業

 

その他(貴重植物の寄贈・受け入れ・ウェブサイト更新など)
寄贈等
  • 植物園→外部
    • 特になし
  • 外部→植物園
    • 17日:サンヨウブシ(真庭市,片岡採取)
植物園
WEBサイト
更新
  • 2日:「現在の見ごろ植物」(オグラセンノウ,ネジバナ) /「開園・イベントカレンダー」・「年間予定表」(8/26「植物園を楽しむ会132」開催要項公開)
  • 14日:「開園・イベントカレンダー」・「年間予定表」(8/26「倉敷みらい公園の生き物さがし2023年8月」,9/10「ミズアオイ観察とネイチャーゲーム」開催要項公開)
  • 15日:「植物園便り」(6月の活動)/「現在の見ごろ植物」(ヤチシャジン)
  • 19日:「おかやまの植物事典」(「クロガネモチ」追加)
  • 28日:「現在の見ごろ植物」(カワラナデシコ)

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