トップページ


重井薬用植物園の見学は予約制です。

見学をご希望の方 こちらをクリック



お問い合わせ

重井薬用植物園
岡山県倉敷市浅原20
TEL:086-423-2396
FAX:086-697-5865
E-mail:shigeihg@shigei.or.jp

 

植物園便り

11月の活動(2023.12.17)

園長からの一言

昨年は花付きがまだまばらでしたが、今年は少雨にも負けず、たくさんの花を咲かせてくれました
22日:満開になったマルバノキ
「植物園を楽しむ会」に参加したことがきっかけで、植物の毛に着目した植物標本を作製し、「しぜんしくらしき賞」の優秀賞を受賞した子が、「自然史博物館まつり」会場にお礼状を持って来てくれました
5日:優秀賞は「植物園を楽しむ会」参加がきっかけ!

上旬は日の最高気温が25℃を超える夏日もありましたが、中旬以降は急に気温が低下しました。18日に開催した「倉敷みらい公園で生き物さがし2023年11月」では、観察会のまとめを行っていたところ、あられが横殴りに吹き付けて、慌てて建物の陰に避難するような場面もありました。26日には植物園の記録で-0.6℃と今期初の氷点下を記録し、降霜も見られました。ひと月の間に夏と冬が同居しているような、目まぐるしいひと月でしたが、一方で降水量は、数日降った日があったものの、先月に引き続いて少なかったため、徐々に水が少なくなりつつあった温室エリアの池もほぼ干上がってしまいました。

どうなることかと心配はしつつ、池の岸付近は普通の靴でも下りられるほど乾いた状態になったので、堆積した土砂で土のうを作り、少しずつ崩れて狭くなっている池の岸の補修を行ったり、普段は胴長着用で行っている池内部のヒメガマの刈り取りをボランティアさんにして頂いたり、刈払機で池内部の刈り払いを行うなど、偶然の「池の水全部抜いてみた」状態ならではの作業を行ってみました。

植物園外の行事では、コロナ禍でしばらく参加していなかった「自然史博物館まつり」に、4年ぶりのブース出展を行いました。博物館の特別展示室では、博物館友の会の「しぜんしくらしき賞」作品展が行なわれていたのですが、植物標本で優秀賞を受賞した子が植物採集に取り組んだきっかけが、植物園の「植物園を楽しむ会」に参加し、植物の重要な見分けポイントのひとつが植物の「毛」であるという私の解説を聞き、植物の毛に興味を持ったことだったとのことで、植物園コーナーにお礼状を持って来てくれました。もちろん、素晴らしい標本を作製したのはその子の努力ですが、「楽しむ会」が植物や自然に興味を持つきっかけになったということで、大変うれしく感じた出来事でした。

 

来園者(見学者)総数:99
見学・観察会等(47名)
11/12 定例観察会 植物園を楽しむ会135「綿毛舞い飛ぶ秋を楽しむ」開催,参加者18名

フランクフルトみたいなヒメガマの穂が入ったビニール袋をちょっと揉んでみると・・・ 爆発するようにほぐれて、綿毛になったヒメガマの穂。本当に舞い飛んでしまうと大変なので、ビニール袋に入れています。

11/22 見学2名(倉敷市,東京都)
天気も良く、リンドウやマルバノキなど、秋の花々を楽しんでいただくことができました徳島県薬草協会神山町支部 見学 23名
11/29 来園1名(総社市,もみ殻を寄贈に来園)
その他の来園者
ボランティア・・・のべ52名

 

園外での調査・講演・観察会などへの参加など各種活動
11/3-5 第23回「自然史博物館まつり」,「蒜山の草原においでよ! 山焼き草原のパネル展示」ブース出展(蒜山自然再生協議会と共同)(倉敷市立自然史博物館)

植物園が協力している蒜山地域での草原保全活動について紹介しました 誰の作ったどんぐりごまが一番うまく回っているかな?

植物園のアベマキのどんぐりでどんぐりごまづくり。指導は植物園のボランティアさんです。 期間中は午前、午後の2回、屋外で山焼きに使うジェットシューターの体験を行いました。 うまく消火できたかな?

11/9 希少植物 調査(瀬戸内市)
岡山市東区西大寺浜 ハマウツボ保護地 保全活動下見
11/14 来春の山焼きの際に延焼が起きないよう、草原の草刈りを行いました。山焼き防火帯 草刈り作業(11/19予定イベント準備)(真庭市蒜山上徳山)
11/18 「倉敷みらい公園で生き物さがし2023年11月」開催,参加者73名(倉敷市立自然史博物館,同友の会と共催)(倉敷市寿町)

公園のイチョウもすっかり黄葉して、まとめの際にはみぞれも降るなど、冬の気配も感じられましたが… 参加者の子供が見つけたニホンヤモリ。 気温が低かったためか動きが鈍かったのですが、そろそろ冬眠の時期でしょうか。

 

学会/外部の委員会/役員会への出席・参加など
11/10 倉敷の自然をまもる会 理事会 出席(倉敷市市民活動センター
11/11 倉敷市立自然史博物館友の会 幹事会 出席(倉敷市立自然史博物館)

 

マスコミ取材、情報提供など
  特になし

 

園内の管理作業など
温室エリア
刈払機 草刈り(池周囲,池内部,池周囲園地,園地南イボタノキ植栽地,ウマノスズクサ植栽地,ユウスゲ植栽地,温室南側ブドウ棚下,コブシ下,タヌキマメ植栽地,イヌハギ・フジバカマ植栽地,カワラケツメイ植栽地,ヒオウギ植栽地)/手刈り・草取り・剪定など(池内部ヒメガマ穂・茎刈り取り・結束,エリア内ススキ刈り取り・結束,アカメガシワ剪定,木本稚樹・セイタカヨシ・ハンゲショウ 除草剤処理,コガマ,タコノアシ,大賀ハス,ヤチシャジンなどプラ船植栽植物刈り取り)/植物植替え(蒜山産ユウスゲ,吉備中央町産ユウスゲ,広島県産エヒメアヤメ)/植物種子採集(ミズアオイ果実,ミシマサイコ,イヌホオズキ,ホソバイヌタデ,ミズネコノオ,オミナエシ,コキクモなど)/植物播種など(ミヤマウメモドキ,イバラモ)/刈草 収集・焼却/マサ土ふるいかけ(栽培用砂作成)/池内部土砂 土のう作成/温室側溝 掃除(泥上げ)/ヒメガマこも大賀ハス,コガマ,ヒシモドキ プラ船に設置(保温のため)

29日:ほぼ干上がった温室エリアの池(8月以降、記録的な少雨が続いており、すっかり温室エリアの池も干上がってしまいました。) 24日:池の岸沿いに堆積した土砂で土のう作成(池が干上がったのを逆手にとって、岸沿いの土砂を掘って土のうを作成し、岸の補修を行いました。) 24日:ヒメガマの茎(葉)を結束するボランティアの方々(池が干上がって普通の長ぐつで入れる状態なので、ボランティアさんに、刈り取りから結束まで作業をしてもらいました)

湿地エリア
刈払機 草刈り(マイヅルテンナンショウ植栽地,マルバノキ周辺)/刈草 収集・焼却
その他
  • 12日:園内 水質定期調査(電気伝導度など)
  • 26日:ヒメガマの穂の炭焼き(来年1月に開催予定の体験教室で、火起こしの「火口」とするため、おかき缶+耐火レンガで炭焼きを行いました)随時:11/3-5「第23回 自然史博物館まつり」準備作業(どんぐりごま用どんぐり拾い・冷凍,カワラケツメイ茶づくり、掲示物作成)/ヒメガマ穂 炭焼き作業(火起こし体験用の火口として使用)/種子精選(ミズアオイ,ツルフジバカマ,イヌホオズキ,ミシマサイコ,ホソバイヌタデ,ミズネコノオ,タヌキマメ,オミナエシなど)

 

その他(貴重植物の寄贈・受け入れ・ウェブサイト更新など)
寄贈等
  • 植物園→外部
    • 3日:ユウスゲ苗(吉備中央町産)120ポット,エヒメアヤメ苗(広島県産)36ポット 倉敷市立自然史博物館友の会に寄贈
    • 26日:ミシマサイコ苗(高梁市産、昭和薬科大学薬用植物園に学術研究サンプルとして寄贈)
  • 外部→植物園
    • 8日:キクsp.標本(新見市産,植物園ボランティアより寄贈)
    • 10日:オガルカヤ苗(倉敷市産,植物園ボランティアより寄贈)
    • 16日:キクsp.苗(新見市産,植物園ボランティアより寄贈)
    • 23日:アマヅル(つる)(備前市産,倉敷市立自然史博物館友の会の方より寄贈)
    • 29日:もみ殻(すくも)(総社市の方から寄贈)
植物園
WEBサイト
更新
  • 2日:「植物園だより」(9月の活動)
  • 10日:「開園・イベントカレンダー」・「年間予定表」(12/3「植物園を楽しむ会136」,12/10「ハマウツボ保護地 保全活動」開催要項公開)
  • 12日:「おかやまの植物事典」(「クリ」追加)/「現在の見ごろ植物」(ヤマラッキョウ,ツメレンゲ)
  • 15日:「お知らせ」(11/19「晩秋の蒜山もおもしろいよ!山焼き準備と茅刈り体験」申込み締切り延長の告知)
  • 17日:「植物園だより」(10月の活動)
  • 21日:「お知らせ」(11/19開催中止「晩秋の蒜山もおもしろいよ!山焼き準備と茅刈り体験」12/2へ延期・再募集の告知)/「開園・イベントカレンダー」・「年間予定表」(12/2「晩秋の蒜山もおもしろいよ!山焼き準備と茅刈り体験」開催延期のため開催要項差し替え)
  • 24日:「現在の見ごろ植物」(リンドウ,マルバノキ)

▲このページの先頭へ
▲植物園便りのトップページへ