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重井薬用植物園
岡山県倉敷市浅原20
TEL:086-423-2396
FAX:086-697-5865
E-mail:shigeihg@shigei.or.jp

 

植物園便り

12月の活動(2024.1.6)

園長からの一言

水量が少なめで水温が下がりやすく、氷が張りやすい条件ではあったのですが、冬を実感する光景です。
22日:結氷した温室エリアの池
日中の暖かさに混乱してしまったか、11月から湿地内でひと株のユウスゲが開花し、12月にはいっても咲いていました
1日:暖かさに混乱した?ユウスゲが開花

12月に入ると気温がたびたび氷点下を記録するようになり、22日には温室エリアの池に結氷が見られたほか、日中にも雪が舞いました。ちなみに月の最低気温は26日の-4.4℃でした。最低気温だけを見ると冬らしいのですが、一方で日の最高気温が10日には22.7℃を記録するなど、日中は暖かい日が多く、あまり冬を実感できないひと月でした。さすがに最高気温が20℃を超えたのは1日だけでしたが、15℃超えは15日あり、2022年12月に最高気温が15℃を超えたのは6日でしたので、2022年と比較しても、ずいぶんと暖かいひと月であったと言えそうです。植物も混乱したのか、湿地エリアで11月からユウスゲが一株、狂い咲きしていたのですが、ついに12月になっても開花しているのを確認しました。

そういった気候も影響してか、アベマキなどの樹木もなかなか落葉せず、例年、上旬には実施している新見市での希少植物自生地の保全活動(草刈り・落葉かき)も落葉完了を待った結果、20日の実施となりました。一方で、思わぬ積雪のため11月19日から12月2日に延期としていた真庭市蒜山での保全活動イベント「山焼き準備と茅刈り体験」は、朝方から少々雪が降り、集合時間には少し吹雪になってうっすらと積雪するような状態で、参加者からは不安の声も上がりましたが、作業開始すると天候も徐々に回復し、無事に活動を終えることができました。

天候に振り回されるのは野外活動である以上は仕方のないことではあるのですが、インフルエンザなどの感染症がかなり流行していたようで、3日の植物園を楽しむ会、9日の団体見学(倉敷イオンチアーズクラブ)では発熱など体調不良のための直前の参加キャンセルが相次ぎ、当日の参加者数が半分以下になったことには少々戸惑いました。そのような状況もあってか、10日の岡山市西大寺の吉井川河川敷で実施したハマウツボ保護地の保全活動も申込みが少なく、私を含めて8名での活動となりましたが、事前に草刈り作業を行うなどの対策を行い、無事に予定していた保全作業を完了することができました。

 

来園者(見学者)総数:63
見学・観察会等(16名)
12/3 定例観察会 植物園を楽しむ会136「冬ざれの森の紅を楽しむ」開催,参加者6名

ヒイラギの雄花の香りを楽しむ参加者。鼻に葉のトゲが刺さらないように気をつけて! 参加者には、サツマイモやきんとんの色付けに使うクチナシの実をプレゼントしました。

12/6 来園2名(倉敷市立自然史博物館友の会幹事2名,「友の会ニュース」記事作成のため片岡園長にインタビューに来園)
12/9 倉敷イオンチアーズクラブ 来園8名(わら縄綯い,羽釜ご飯炊き,たき火で焼いも等、自然体験)

ボランティアさんを講師に、わら縄ない体験。手の動かし方のコツをつかむまでが大変? たき火で焼イモもしました。煙が目に染みる!と大騒ぎ。でも、それも貴重な体験です

その他の来園者
ボランティア・・・のべ47名

 

園外での調査・講演・観察会などへの参加など各種活動
12/2 雪かきではありません? 薄く積雪した斜面で草を寄せ集める参加者「晩秋の蒜山もおもしろいよ!山焼き準備と茅刈体験」開催,参加者38名(真庭市・蒜山自然再生協議会・蒜山茅刈出荷組合・山焼き隊・特定非営利活動法人岡山NPO センターと共催)(真庭市蒜山上徳山)
12/7 吉井川 ハマウツボ保護地 草刈り作業(12/10予定保全活動イベント準備)(岡山市東区西大寺浜)
12/10 少人数での活動になりましたが、作業のやり方を工夫して、無事に作業を終えることができました「岡山市身近な生きものの里 ハマウツボ保護地 保全活動」開催,参加者8名(吉井川 ハマウツボ・ネットワーク,岡山市立西大寺公民館と共催)(岡山市東区西大寺浜)
12/16 ミズアオイ自生地 ミズアオイ保護枠撤去・片付け(倉敷市加須山小瀬戸)
12/20 新見市 希少植物自生地保全活動 実施,植物園ボランティア4名+片岡(新見市豊永佐伏))

毎年、植物園ボランティアさんとともに行っている活動ですが、今年は落葉完了を待っていたら年の瀬の実施になりました 草刈りと落ち葉かきをして、林床がきれいになりました。来年も様々な花が咲いてくれることを期待しています

国天然記念物「羅生門」訪問・自然観察(植物園ボランティア研修)

 

学会/外部の委員会/役員会への出席・参加など
12/5 令和5年度 第2回 岡山県野生動植物調査検討会 植物部会 出席(岡山市南区内尾 岡山県環境保全事業団 事務所)
12/9 倉敷市立自然史博物館友の会 幹事会 出席(倉敷市立自然史博物館)
12/25 蒜山自然再生協議会 自然再生委員会 出席(オンライン)

 

マスコミ取材、情報提供など
12/2 「晩秋の蒜山もおもしろいよ!山焼き準備と茅刈体験」,真庭いきいきテレビ(地元ケーブルテレビ)取材
  • 12/7「ほっとまにチャン」(ケーブルテレビニュース)「春の山焼きに向けて秋の準備」放映
  • 12/18 NHK岡山放送局「もぎたて!」内で真庭いきいきテレビの映像を放映
12/20 新見市豊永佐伏 希少植物自生地保全活動,山陽新聞,備北民報(新見市圏ローカル紙)取材

 

園内の管理作業など
温室エリア
刈払機 草刈り(ユウスゲ植栽地,シャクチリソバ株,ミヤギノハギ株)/手刈り・草取り・剪定など(トウオガタマ,クロガネモチ(根切り),東側内部フェンス沿い,北側フェンスつる植物除去,温室南 野生ブドウ棚,入口南フェンスつる植物,ギンバイカ)/植物植替え(蒜山産ユウスゲ,ハバヤマボクチ,エヒメアヤメ)/植物播種(ザイフリボク)/ハマビシ・ホソバヤマジソ 栽培プラ船 雑草・枯死株ふるいかけ除去・施肥/ヒメガマ・ススキ束くろ立て/植物植栽区画 竹杭交換・ひも張り直し/植物植栽区画 整備(砂地区画作成のため土掘り,仕切り波板設置)/植物種子等採集(ジュズダマ,クチナシ果実,ハマビシ)/刈草 収集・焼却/池岸補修(土のう積み,泥上げ,泥塗り)/散水栓等 凍結防止ヒーター取り付け/温室西 防草シート張り直し/マサ土ふるいかけ(栽培用砂作成)/栽培用砂 熱湯消毒/ヒメガマこも ジュズダマ プラ船に設置(保温のため)/温室 多目的スペース 大掃除/門松作成(植物園ボランティアによる)

1日:ヒメガマ「くろ」をつくるボランティアさん(結束したヒメガマを集めて立てて「くろ」を作ることで、腐らせずに保管することができます) 22日:門松づくりをするボランティアさん(毎年恒例、ボランティア活動おさめは門松づくりです。園内のタケや、ボランティアさんが持ち寄った植物で飾りつけています)

湿地エリア
手刈り・草取り・剪定など(メリケンカルカヤ,植栽コンギク)/モウソウチク伐採(間伐)
その他
  • 1日:植物資料写真撮影(ザイフリボク,ヤマハゼ,カナメモチ 果実・種子)
  • 3日:園内 水質定期調査(電気伝導度など)
  • 7日:火打ち金・火吹き竹 試作(1/27「火起こし道具からはじめる “火遊び”教室」準備)
  • 22・23日:温室ボイラー配管 灯油漏れ 緊急修繕工事
  • 随時:刈払機 刈刃(チップソー)研磨/ヒメガマこも作成/サルノコシカケ類 炭焼き作業(火起こし体験用の火口として使用)/種子精選(コキクモ,ミズアオイ,ハマビシ,総社市産イヌハギ)

 

その他(貴重植物の寄贈・受け入れ・ウェブサイト更新など)
寄贈等
  • 植物園→外部
    • 特になし
  • 外部→植物園
    • 18日:イヌハギ種子(総社市産,片岡採集)
植物園
WEBサイト
更新
  • 3日:「おかやまの植物事典」(「イヌホオズキ」改訂)/「開園・イベントカレンダー」・「年間予定表」(1/14「植物園を楽しむ会137」開催要項公開)
  • 13日:「現在の見ごろ植物」(ノジギク,サネカズラ)
  • 14日:「開園・イベントカレンダー」・「年間予定表」(1/27「火起こし道具からはじめる“火遊び教室”」開催要項公開)
  • 19日:「植物園だより」(11月の活動)

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