病院の中にこんちゅうかん!? 倉敷昆虫館
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ヒメヒカゲ
Coenonympha oedippus arothius


開長 35mm

[環境省 RDB カテゴリー:絶滅危惧TB類]
[岡山県 RDB カテゴリー:絶滅危惧T類]

 小型のジャノメチョウで、明るい草原に生息しており、ユーラシア大陸の中部から北部にかけて分布しています。日本では本州の中部地方から中国地方にかけてと、香川県小豆島で生息が確認されています。
 岡山県では県北部の乾性草原タイプと県南部の湿性草原タイプに分かれますが、両タイプとも近年衰退が著しく、現在確実に生息が確認できるのは県南東部のごく限られた湿地性草原のみです。
 ヒメヒカゲに限らず湿地性のチョウは小さな生息地が点在して全体の分布域をなしている場合が多く、環境の変化の影響を強く受けてしまいます。このチョウは生息地を離れないため、開発や植生の遷移によって小湿地が次々と消滅したことに合わせて、絶滅に追いやられたと考えられます。 (2021.2.20)

 
ヒメヒカゲ 表:1956年 新見市草間 ヒメヒカゲ 裏:1983年 総社市・鬼ノ城山
▲表:1956年 新見市草間
▲裏:1983年 総社市・鬼ノ城山

 
【当館所蔵のその他の標本】
・1962年 都窪郡山手村(現 総社市)
・1964年 新見市草間
・1975年 上房郡賀陽町・高陣山(現 加賀郡吉備中央町)
・1983年 阿哲郡哲多町田渕(現 新見市)

 

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