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シタベニハゴロモ
Lycorma delicatula (White)


開長 40~50mm

 中国などアジア原産のビワハゴロモ科の昆虫で、日本のほか韓国・アメリカなどでも見つかっています。日本では2009年に石川県で記録されたのが最初で、岡山県では2019年に備前市で初確認され分布拡大中です。翅には水玉模様や細かい模様、そして名前のとおり下翅には紅色があり飛ぶと目立ちます。食草はニワウルシ(シンジュ)・センダンなど。植物を枯らしたり病気にさせる害虫として駆除されるところもあります。

 

カワラハンミョウ 1949年 倉敷市西坂

▲2021年 備前市産 (倉敷昆虫館所蔵)


 

 ↓ 2023年までの最新分布情報や説明・岡山県の文献まとめ。

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   (2024年3月19日更新) 

 

 

(追記)北陸のものは下翅の赤色の外側の色がクリーム色で、岡山県のものは薄い水色の個体が多い、という色彩的な違いがあります。最新の研究(※)では、石川県を初めとする北陸の個体と、岡山県でみられる個体のルーツが違うことが分かってきました。遺伝子型を調べたところ北陸のものは中国北西部と同一グループで、岡山のものは中国の中央部や韓国・アメリカと同一グループとのこと。後者の韓国・アメリカで見られる型は猛威を振るっていて農業被害が出ているため、岡山で見られるシタベニハゴロモの今後の様子を注意深く見守っていくこと必要があります。

※最新の研究:プレスリリース20220201a-1.pdf (u-toyama.ac.jp)

 Ecology and genetic structure of the invasive spotted lanternfly Lycorma delicatula in Japan where its distribution is slowly expanding(緩やか な分布拡大が見られる日本におけるシタベニハゴロモの生態と遺伝構造) 著者: Ayano Nakashita* , Yayun Wang* , Sihan Lu, Keisuke Shimada, and Tsutomu Tsuchida   掲載誌:Scientific Reports DOI: https://doi.org/10.1038/s41598-022-05541-z

 

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