病院の中にこんちゅうかん!? 倉敷昆虫館
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標本の紹介
 
 

タイワンタケクマバチ
Xylocopa tranquebarorum


体長  2cm程度

 クマバチに似ているけど、なんか黒っぽいような? というハチ、身近で見たことありませんか?
 以前からよくみられているお馴染みのクマバチと言えば、胸に黄色い毛が生えているキムネクマバチですが、胸まで真っ黒いクマバチの仲間が岡山県にも入ってきました。タイワンタケクマバチです。

 台湾、中国本土の長江より南に広く分布。枯竹に丸い穴を空けて巣を作るため、輸入の竹箒や竹製垣根と一緒に入ってきたのではともいわれています。
 日本では2006年ぐらいから愛知県で見つかり、2024年3月現在、東は埼玉県より西は島根県までと急速に分布を広げてきています。このたび岡山県における今までの目撃や標本の情報の記録をまとめた報文が出版されました(加藤ほか,2024)。 それによると、 岡山県で報告があったのは2022年ですが、それ以前から見つかっており、岡山県で最初に見つかった信頼のおける記録は2020年5月の赤磐市での記録です。その後、岡山県の北部では津山市、西は笠岡市でも確認され分布が拡がってきています。

  

      
            ▲タイワンタケクマバチ標本(2023年倉敷市産・倉敷昆虫館収蔵)

▲2023年 笠岡市にて撮影したタイワンタケクマバチ。     胸は黒色

▲2023年 従来からいるキムネクマバチ。胸が黄色

 

↓ 2023年までの岡山県の最新分布情報や参考文献

黒田健二・那須 敏,2023.タイワンタケクマバチを採集,みちしるべ,(59):684.
加藤 学・小橋理絵子・杉山和美・青野孝昭・奥島雄一,2024,すずむし,(159):3-6.

 

 

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