関東地方以西の本州、四国、九州、沖縄の山野に生育する常緑のつる性木本です。秋、鮮やかな赤色に熟す果実が種子（実）がむき出しでついているような姿をしていることから、「真（実）かずら」との名があります。「ビナンカズラ」ともいいますが、岡山では「備前･備中・備後」などの地域名があることから「備南かずら」だと勘違いしそうですが、そうではなく、樹皮を水に浸すとできる粘液を昔、ちょんまげのほつれ髪を整える整髪料として使用したことから「男前になる」（美男かずら）との意味です。現在、温室エリア東側の金網フェンスで多数の果実が実っています。12月中は艶やかな果実を観察できると思われます。（2025.11.30）

リンドウは本州、四国、九州の日当たりの良い山野に生育する多年草です。岡山県下でも比較的普通に分布する植物ですが，生育に適した草地の減少と共に見る機会が少なくなりつつあります。当園では倉敷市児島産の種子由来のものを園内の湿地に播種しており，現在では非常に多くの花が見られるようになっています。花はリンドウ科の多くの種類がそうであるように、晴天の日中のみよく開き、曇りなど天気の悪い日にはあまり開きませんので見学の際にはご注意ください。 園内では10月下旬頃から開花し始め、11月30日現在、まだ多数の花が咲いており、12月中旬ごろまでは花が残る見込みです（2025.11.30）