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植物園便り

2014年8月23日 定例観察会「植物園を楽しむ会(朝の植物園を楽しむ)」(2014.8.29)

7月の「楽しむ会」は夜間の開催でしたが、8月は朝7時からの開催です。天気は薄曇り、雨の心配もなく、植物観察には絶好の天気です。 いつもは10時からの開催ですが、暑さを避けてのいわば「サマータイム」です。参加者数はどうだろうか、と思っていましたが、23人の参加がありました。
▲7月の「楽しむ会」は夜間の開催でしたが、8月は朝7時からの開催です。天気は薄曇り、雨の心配もなく、植物観察には絶好の天気です。 ▲いつもは10時からの開催ですが、暑さを避けてのいわば「サマータイム」です。参加者数はどうだろうか、と思っていましたが、23人の参加がありました。
温室の外に出て、さっそく季節の花の観察。写真では花が咲いているように見えませんが…? よくよく見ると、ホソバヤマジソの小さな赤紫の花が咲いています。これが咲きだすともう夏も終わりです。
▲温室の外に出て、さっそく季節の花の観察。写真では花が咲いているように見えませんが…? ▲よくよく見ると、ホソバヤマジソの小さな赤紫の花が咲いています。これが咲きだすともう夏も終わりです。
夜に咲く花、コマツヨイグサは当然ながら、萎んでいました。 カワラケツメイ畑の前で、カワラケツメイを食草とする絶滅危惧種のチョウ、ツマグロキチョウのことなどを解説中。
▲夜に咲く花、コマツヨイグサは当然ながら、萎んでいました。 ▲カワラケツメイ畑の前で、カワラケツメイを食草とする絶滅危惧種のチョウ、ツマグロキチョウのことなどを解説中。
カワラケツメイも夜間は葉を閉じていますが、もうすっかり葉を開き、花も開花していました。 プラ舟のプランターに、面白い形の花が咲いています。
▲カワラケツメイも夜間は葉を閉じていますが、もうすっかり葉を開き、花も開花していました。 ▲プラ舟のプランターに、面白い形の花が咲いています。
マツムシソウ科のマツムシソウです。岡山県では県北の草地などに生育する植物ですが、減少傾向にあり、岡山県RDBでは準絶滅危惧とされています。 こちらは水草。丸い葉っぱが水面に浮いていますが…?ミツガシワ科の水草が2種類あります。
▲マツムシソウ科のマツムシソウです。岡山県では県北の草地などに生育する植物ですが、減少傾向にあり、岡山県RDBでは準絶滅危惧とされています。 ▲こちらは水草。丸い葉っぱが水面に浮いていますが…?ミツガシワ科の水草が2種類あります。
こちらは大きな米粒のような蕾が水面に出ていた、ガガブタ。午前中には開花するはずですが、ちょっと早かったようです。 もう一方はヒメシロアサザ。何もないようですが、園長の指の先に極小の蕾があります。
▲こちらは大きな米粒のような蕾が水面に出ていた、ガガブタ。午前中には開花するはずですが、ちょっと早かったようです。 ▲もう一方はヒメシロアサザ。何もないようですが、園長の指の先に極小の蕾があります。
湿地エリアに移動する前に、ボイラー小屋の前に勝手に生えている植物が2種類あったので、紹介することにしました。 一種類はヒガンバナ科ネギ属のかわいらしい花が咲く植物。食べても美味しい「ニラ」です。園内のあちこちで野生化したものが生育しています。
▲湿地エリアに移動する前に、ボイラー小屋の前に勝手に生えている植物が2種類あったので、紹介することにしました。 ▲一種類はヒガンバナ科ネギ属のかわいらしい花が咲く植物。食べても美味しい「ニラ」です。園内のあちこちで野生化したものが生育しています。
ニラの株元にもう一種類、オジギソウのような草が生えていました。 オジギソウではなく、トウダイグサ科のコミカンソウです。葉の軸の下に、ミカンのような面白い形の実が並ぶ植物ですが、油断するとあちこちにはびこります。
▲ニラの株元にもう一種類、オジギソウのような草が生えていました。 ▲オジギソウではなく、トウダイグサ科のコミカンソウです。葉の軸の下に、ミカンのような面白い形の実が並ぶ植物ですが、油断するとあちこちにはびこります。
温室エリアのフェンスの外側に少し大きめのイネ科の植物が生えています。さて、これは何でしょうか。 年配の方ならほとんどの方が遊んだことがあるかもしれません。ジュズダマの花がちょうど咲いていました。若い実が付いていました。
▲温室エリアのフェンスの外側に少し大きめのイネ科の植物が生えています。さて、これは何でしょうか。 ▲年配の方ならほとんどの方が遊んだことがあるかもしれません。ジュズダマの花がちょうど咲いていました。若い実が付いていました。
湿地エリアに移動しました。下池のふちに咲いている植物があったので、ちょっとストップ。 ちょうどお盆のころに咲くので、「盆花」として仏前に供えられることも多い、ミソハギの花。
▲湿地エリアに移動しました。下池のふちに咲いている植物があったので、ちょっとストップ。 ▲ちょうどお盆のころに咲くので、「盆花」として仏前に供えられることも多い、ミソハギの花。
フジバカマの仲間、サワヒヨドリ。岡山県下の湿地には普通に生育する植物ですが、意外にこれをフジバカマと思われている方も多いようです。 湿地の木道上から、一見、何も咲いていないように見える湿地の内部を観察。よくよく見てみると…。
▲フジバカマの仲間、サワヒヨドリ。岡山県下の湿地には普通に生育する植物ですが、意外にこれをフジバカマと思われている方も多いようです。 ▲湿地の木道上から、一見、何も咲いていないように見える湿地の内部を観察。よくよく見てみると…。
木道から離れたところにサギソウが咲いていました。サギソウの咲く場所がなぜか年々木道から離れていっているのが管理上の悩みどころです。 少し湿地の奥に移動して、木道の下のあたりを草をかき分けてみると、ここにも花が隠れています。手前の赤紫色はミソハギです。
▲木道から離れたところにサギソウが咲いていました。サギソウの咲く場所がなぜか年々木道から離れていっているのが管理上の悩みどころです。 ▲少し湿地の奥に移動して、木道の下のあたりを草をかき分けてみると、ここにも花が隠れています。手前の赤紫色はミソハギです。
木道のすぐ下のススキやカモノハシなどイネ科の植物の株元には、寄生植物のナンバンギセルがたくさん花を咲かせていました。ただ、木道の上からの撮影になるので、写真は撮りにくい場所です。 湿地から観察路をぐるっとまわって、また温室エリアに戻ります。
▲木道のすぐ下のススキやカモノハシなどイネ科の植物の株元には、寄生植物のナンバンギセルがたくさん花を咲かせていました。ただ、木道の上からの撮影になるので、写真は撮りにくい場所です。 ▲湿地から観察路をぐるっとまわって、また温室エリアに戻ります。
温室エリアに戻る途中、撮影しやすい位置にナンバンギセルが一本、咲いていました。カメラマンの皆さんもしっかりと撮影できて満足されたようです。 温室エリアに戻ってきて、「朝」と言えばの植物を1つ、紹介しました。
▲温室エリアに戻る途中、撮影しやすい位置にナンバンギセルが一本、咲いていました。カメラマンの皆さんもしっかりと撮影できて満足されたようです。 ▲温室エリアに戻ってきて、「朝」と言えばの植物を1つ、紹介しました。
秋の七草のひとつ、「朝貌の花」とされるキキョウの花がちょうど満開になっていました。環境省RLでは絶滅危惧Ⅱ類とされる絶滅危惧種でもあります。 湿地エリアに移動する前はまだ咲いていなかったガガブタはどうなっているでしょうか。
▲秋の七草のひとつ、「朝貌の花」とされるキキョウの花がちょうど満開になっていました。環境省RLでは絶滅危惧Ⅱ類とされる絶滅危惧種でもあります。 ▲湿地エリアに移動する前はまだ咲いていなかったガガブタはどうなっているでしょうか。
ガガブタの花。湿地エリアでナンバンギセルなどを観察していた30分ほどの間に、すっかり開花していました。昼を過ぎると閉じてしまう、午前中だけの花です。 温室エリアのフェンスにはツル植物が絡みついています。そのうちの1種がちょうど花盛りを迎えていました。
▲ガガブタの花。湿地エリアでナンバンギセルなどを観察していた30分ほどの間に、すっかり開花していました。昼を過ぎると閉じてしまう、午前中だけの花です。 ▲温室エリアのフェンスにはツル植物が絡みついています。そのうちの1種がちょうど花盛りを迎えていました。
ガガイモの花です。ガガブタと名前は良く似ていますが、ガガブタはミツガシワ科、こちらはキョウチクトウ科。もとはガガイモ科とされていましたが、近年の遺伝子解析の結果、分類上の扱いの変わった植物です。 温室エリアの北の端に、もう一種類、秋の七草のひとつが咲き始めていたので、紹介しました。
▲ガガイモの花です。ガガブタと名前は良く似ていますが、ガガブタはミツガシワ科、こちらはキョウチクトウ科。もとはガガイモ科とされていましたが、近年の遺伝子解析の結果、分類上の扱いの変わった植物です。 ▲温室エリアの北の端に、もう一種類、秋の七草のひとつが咲き始めていたので、紹介しました。
これが本物のフジバカマ。湿地に咲いていたサワヒヨドリにくらべると、葉の幅も広く、大型です。 フジバカマの観察を終えたところで、ちょうど終了時間となったので、そのまま閉会としました。たくさんの花々に出会って、気持ちのよい朝となったでしょうか?
▲これが本物のフジバカマ。湿地に咲いていたサワヒヨドリにくらべると、葉の幅も広く、大型です。 ▲フジバカマの観察を終えたところで、ちょうど終了時間となったので、そのまま閉会としました。たくさんの花々に出会って、気持ちのよい朝となったでしょうか?

 

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