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重井薬用植物園
岡山県倉敷市浅原20
TEL:086-423-2396
FAX:086-697-5865
E-mail:shigeihg@shigei.or.jp

 

植物園便り

5月の活動(2020.6.19)

園長からの一言

23日:ヌマエビ?を捕まえてドヤ顔?のカワセミ 23日:温室エリアの池の岸で甲羅干しを満喫中のスッポン
23日:ヌマエビ?を捕まえてドヤ顔?のカワセミ
23日:温室エリアの池の岸で甲羅干しを満喫中のスッポン

緊急事態宣言のため、5月も連休中に予定していた、端午の節句のショウブプレゼント、真庭市でのサクラソウ観察会、岡山市でのハマウツボ観察会に加え、「植物園を楽しむ会」も中止としましたが、予約見学については、岡山県や倉敷市などの要請に従いつつ、6日からは岡山県内在住者については受入れ再開とするなど、可能な限り、植物園の自然に触れる機会を提供できるようにしました。残念ながら、外出自粛ムードもあってか、この期間にはほとんど来園者がありませんでした。14日には岡山県については緊急事態宣言が解除となりましたので、それ以降、ぽつぽつと来園、見学の予約や、「植物園を楽しむ会」の再開予定についての問い合わせなどが入るようになりました。感染対策を講じつつ、どのように観察会を行うか、頭を悩ませているところですが、楽しみにしてくださっている方がおられることは、大変励みになっています。

さて、3~5月と、保護の上で必要な保全活動を除いて、イベントなどは中止にしましたが、その分の時間は、園内の管理作業、特に温室内や鉢植えで管理している植物の植替え作業を重点的に行いました。3~5月の間に植替えを行った種数をざっくりカウントしてみたところ、150種あまりの植物の植替えを行っていました。種類によってはポットの数が数十ポットほどあるものもありますので、ポット数でいうと倍以上になると思います。例年であれば、秋~冬の植替えシーズンだけでは全部に手が回らず、重要な植物を優先し、残りは2~3年に一度程度の頻度で植替えをしていたのですが、今年は温室内についてはほぼすべて植替えを行うことができましたので、枯れないまでも花をつけていなかった植物も今年、あるいは来年、花を見られるのではないかと楽しみにしています。

園内では、カワセミがやってきたり、池のふちでスッポンが甲羅干しをしたりと、動物たちが春(初夏)を満喫している姿が見られました。湿地エリアではトキソウが比較的良く咲いており、倉敷ケーブルテレビにも取り上げて頂きました。2012~2013年頃にかけて、湿地の地下水位の状態を改善するため、土のうを積むなどの処置をしたのですが、その効果がようやく反映されてきたようで、近年はトキソウの生育面積が徐々に拡大してきており、見ごたえのある群生となってきています。

 

来園者(見学者)総数:64
見学・観察会等 (31名)
5/1

来園3名(倉敷市,園内散策に来園)

5/16 来園1名(倉敷市,植物標本寄贈に来園)
見学1名(倉敷市,ボランティア希望のため、説明を兼ねて見学)
5/23 来園2名(6月の楽しむ会の開催について、問い合わせに来園)
5/29 見学3名(岡山市)
その他の来園者
ボランティア・・・のべ33名

 

園外での調査・講演・観察会などへの参加など各種活動
5/10 10日:吉井川 ハマウツボ保護地のハマウツボ(地元の方の保護活動のおかげで個体数は順調に増加中。)吉井川 ハマウツボ保護地 訪問(写真撮影)(岡山市東区西大寺浜 吉井川河川敷)
5/14 真庭市蒜山 サクラソウ自生地 山焼き後の状況調査・植物写真撮影(真庭市蒜山上徳山)/真庭市蒜山下和 希少植物調査

14日:真庭市蒜山 サクラソウ自生地 山焼き後の状況調査(手前は4/11、奥は4/26に山焼きを実施した場所) 14日:真庭市蒜山 サクラソウ自生地 山焼き後の状況調査(開花していたサクラソウ。生育面積は拡大傾向)

5/23 23日:ミズアオイ自生地 保全活動(トタンフェンス補修作業,周囲草刈り)ミズアオイ自生地 保全活動(トタンフェンス補修作業,周囲草刈り)(倉敷市加須山)

 

学会/外部の委員会/役員会への出席・参加など
  特になし

 

マスコミ取材、情報提供など
5/17 しげい病院 広報誌「カワセミ」へ、植物園で撮影したカワセミの写真を提供
5/22 倉敷ケーブルテレビ 2名,園内湿地のトキソウを撮影に来園 → 同日夕方の「KCTニュース」にて放映

 

園内の管理作業など
温室エリア
27日:ブロック花壇制作中のボランティアさん 植物苗 植栽(フジバカマ苗)/植物播種(ホソバヤマジソ,スズメウリ,ヒゴタイ,オグラセンノウ)/植物植替え(オケラ,マルバコウツギ,オトコゼリ,ムラサキ,ヤシャビシャク,クシバタンポポ,ダイセンヒョウタンボクなど約40種)草刈り作業(タヌキマメ植栽地,カワラケツメイ植栽地,温室南側観察路,フェンス沿い,池周囲,市道法面)/手刈り・草取り作業(オキナグサ植栽地,ウマノスズクサ植栽地,ヒオウギ植栽地,水草プランター置き場,入口わきコブシ植栽地,覆輪アマドコロ堀り取り処分)/刈草 収集・焼却/メリケンカルカヤ,外来チチコグサ類 駆除作業(薬剤塗布)/入口わきコブシ コブシハバチ幼虫駆除/コンクリートブロック花壇 制作/栽培用 砂 熱湯消毒
湿地エリア
草刈り作業(入口~ユウスゲ前広場,ユウスゲ植栽地,ウバメガシ植栽地~中広場,ショウブ池周囲,キビヒトリシズカ植栽地周辺,奥広場)/手刈り・草取り作業(中広場~奥広場 水路内部)/伐採木 枝焼却
その他
  • 1日:鉢植え置き場に散水タイマー,スプリンクラー設置
  • 8日:市道沿いヤナギ幹 強風により折損のため、伐採・片付け
  • 13日:植物種子精選(オキナグサ)
  • 25日:圃場 水道配管破損 水漏れ修理工事(藤木工務店)

 

その他(貴重植物の寄贈・受け入れ・ウェブサイト更新など)
寄贈等
  • 植物園→外部
    • 特になし
  • 外部→植物園
    • 16日:シロヤマブキ標本(真庭市産,野草観察愛好家の方より、自然史博物館に寄贈してほしいとのことで預かる)
    • 20日:ニラバラン・ミゾコウジュ(倉敷市産,植物園ボランティアの方より寄贈)
    • 22日:ヤブウツギ枝(総社市産,植物園ボランティアの方より寄贈)
随時 植物園WEBサイト更新
  • 6日:「お知らせ」(予約見学の再開について告知)
  • 15日:「探してみよう!身近な植物」(マツバウンラン・ヒナキキョウソウ・ヒナギキョウ)
  • 16日:「お知らせ」(「新型コロナウイルス感染症に関する対応について」内容を改訂)
  • 23日:「植物園便り」(4月の活動)/「探してみよう!身近な植物」(オオバコ・ツボミオオバコ・ヘラオオバコ)

23日:植物園ウェブサイト「探してみよう!身近な植物」(在来種のオオバコ) 23日:植物園ウェブサイト「探してみよう!身近な植物」(外来種のツボミオオバコ。乾燥地に群生する強雑草)

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