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重井薬用植物園
岡山県倉敷市浅原20
TEL:086-423-2396
FAX:086-697-5865
E-mail:shigeihg@shigei.or.jp

 

植物園便り

12月の活動(2021.1.8)

園長からの一言

16日:本格的な寒波到来(苗箱にできていた霜柱) 22日:どっちが本体?鏡のような水面に映るクサシギの姿
16日:本格的な寒波到来(苗箱にできていた霜柱)
22日:どっちが本体?鏡のような水面に映るクサシギの姿

月の初め頃はまだ暖かく、温室エリアの池の中でのミツガシワの掘り上げ作業やヒメガマの刈り取り作業など、水に入っての作業ができていましたが、徐々に冷え込むようになり、16日には本格的な寒波が到来し、園内では氷点下2.6度を記録しました。温室エリアの池も3分の2近くが凍るなど、本格的な冬の到来を実感しています。

園内では植物種子の採集・保存、草刈り・剪定、植物の植替え作業など冬仕事が本格化させています。また、園外でも4日には新見市の希少植物自生地の手入れ(落ち葉かき)を実施したほか、その翌日5日には、岡山市で高校生のハマウツボ自生地の草取りボランティア活動の指導を行うなど、園外での保全活動も活発に行いました。また倉敷市内でも海岸植物ハマビシ(環境省RL:絶滅危惧ⅠB類/岡山県RDB:絶滅危惧Ⅰ類)の移植保護地での生育状況があまり思わしくないため、植物園での栽培による知見を反映して、土壌条件の改良(土のふるいかけ)を行いました。この保護地は「倉敷の自然をまもる会」で2018年より取り組んでいるものですが、残念ながら今のところ保護していると言えるほどの成果は得られておらず、試行錯誤している状態です。2021年こそは、うまく成長してくれるように願っています。

6日の定例観察会「植物園を楽しむ会」では、30人の定員に近い27名の参加者がありました。「木の葉時雨の里山を楽しむ」とのタイトルをつけていましたが、今年は想定したよりもアベマキの落葉が早く(8月頃の少雨が影響しているのではないかと推測しています)、舞い散る木の葉の中、というわけには行きませんでしたが、落ち葉が敷き詰められた里山の風景や、サワギキョウやコオニユリの種子の種子散布の工夫などを紹介しました。10日には、KSB瀬戸内海放送の取材があり、水につけると粘液が出るサネカズラ(ビナンカズラ)など冬の植物についてと、よく似ているススキとオギについての2回、放送をしていただきました。動画はKSBのYouTubeチャンネルにて公開されていますので、冬期の自然観察の面白さはもちろん、植物園のことも多くの方に知っていただければと思っています。

 

来園者(見学者)総数:71
見学・観察会等 (30名)
12/6 定例観察会 植物園を楽しむ会102「木の葉時雨の里山を楽しむ」開催,参加者27名

一面の落ち葉の上を歩く参加者 枝にのこるウラジロノキの果実を観察

12/10 来園2名(KSB瀬戸内海放送 記者,園内の植物取材に来園)
12/11 来園1名(倉敷市立自然史博物館友の会 会員の方,ミズアオイ果実寄贈に来園)
その他の来園者
ボランティア・・・のべ41名

 

園外での調査・講演・観察会などへの参加など各種活動
12/3 ミズアオイ自生地 水位等状況確認(倉敷市加須山) 
12/4 落ち葉かきを行うボランティアの方々希少植物自生地 保全活動,植物園ボランティア4名(新見市)
12/5 ハマウツボ保護地の除草をする高校生たち学芸館高校ボランティア部 ハマウツボ保護地 除草ボランティア 作業指導,高校生30名,岡山市西大寺公民館3名,地域住民6名(岡山市東区西大寺浜)
12/13 ハマビシ保護地 整備作業(土ふるいかけ)(倉敷市玉島黒崎)
12/14 岡山県ボランティア・NPO 活動支援センター(ゆうあいセンター)「NPO法人設立講座 基礎知識編」受講(岡山市北区南方 きらめきプラザ)
12/17 土壌状態の改善のため、ふるいかけを実施ハマビシ保護地 整備作業(土ふるいかけ・追加播種)(倉敷市玉島黒崎)
12/19 2020年度日本植物分類学会講演会 参加(オンライン)
「生物多様性シンポジウム~絶滅しそうな昆虫を守るために~」参加(オンライン)

 

学会/外部の委員会/役員会への出席・参加など
12/12 倉敷市立自然史博物館友の会 幹事会 出席(倉敷市立自然史博物館)

 

マスコミ取材、情報提供など
12/10 サネカズラやオギとススキの見分けについて取材していただきました。KSB瀬戸内海放送「スーパーJチャンネル」取材

→10日:「『生き物大好き記者』が追う! 冬枯れの植物『わびさび』の世界」同番組内で放送。また、KSBウェブサイト、YouTubeチャンネルで公開

→16日:「『生き物大好き記者』が追う! 『ススキとオギの見分け方』」同番組内で放送。また、KSBウェブサイト、YouTubeチャンネルで公開

 

園内の管理作業など
温室エリア
草刈り作業(タヌキマメ植栽地,フジバカマ植栽地,シャクチリソバ植栽地,池堤法面,フェンス沿い)/手刈り・草取り作業(池内部ミツガシワ掘り上げ,池内部ヒメガマ刈り取り,オキナグサ植栽地,フェンス際 手刈り,プラ船プランター内 雑草根ふるいかけ除去)/植物植替え(大賀ハス,ユウスゲ,ヤマトレンギョウ,ヒゴタイ)/刈り取りヒメガマ 結束・くろ作り作業/刈草 収集・焼却/温室多目的スペース 片付け・清掃/栽培用砂 ふるいかけ/温室ボイラー 燃料(灯油)配達/屋外水栓 凍結防止ヒーター取り付け

11/27:ミツガシワ掘り上げ作業前(写真中央左の枝を切ってある樹木はヤナギ) 2日:ミツガシワ掘り上げ作業後(手前に浮いている白いものは、大きなドブガイの貝殻)

湿地エリア
樹木等伐採・剪定作業(モウソウチク)/ユウスゲ植栽地 株掘り上げ・移植作業
その他
  • 25日:毎年恒例、植物園ボランティアの方々による門松づくり23日:市道沿い 林縁草刈り・ゴミ拾い
  • 25日:門松作成(植物園ボランティアによる手作り)
  • 26日:園芸用土 配達/中古鉄柱 再塗装作業
  • 2日:クチナシ果実の収穫作業随時:植物種子採集・精選作業(クチナシ果実,ホソバイヌタデ,ハバヤマボクチ,ミズアオイなど計13種)
  • 随時:クチナシ果実 袋詰め・解説ホチキス止め作業
  • 随時:カワラケツメイ 細断作業(お茶葉づくり)
  • 随時:植物 種子・果実等 資料写真撮影(ソヨゴ,ネズ,カクレミノ,タコノアシ)
  • 随時:刈払い機 刈刃(チップソー)研磨作業

 

その他(貴重植物の寄贈・受け入れ・ウェブサイト更新など)
寄贈等
  • 植物園→外部
    • 5日:クチナシ果実200袋を重井医学研究所附属病院へ寄贈
  • 外部→植物園
    • 9日:ハバヤマボクチ種子(真庭市産,植物園ボランティアの方が自宅栽培したものを寄贈)
    • 11日:ミズアオイ果実(自生地由来,寄贈者の方が自宅で栽培したものを寄贈)
随時 植物園WEBサイト更新
  • 6日:「現在の見ごろ植物」(ツルウメモドキ果実,サネカズラ果実)/「開園・行事カレンダー」(1/16「植物園を楽しむ会」,1/24「たき火であそぼう」1/31「ミズアオイ種まき会」 行事要項公開)/「園内花アルバム」(オギ追加)
  • 16日:「植物園便り」(11月の活動)

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