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重井薬用植物園
岡山県倉敷市浅原20
TEL:086-423-2396
FAX:086-697-5865
E-mail:shigeihg@shigei.or.jp

 

植物園便り

5月の活動(2022.6.23)

園長からの一言

26日:温室エリアの池の岸でくつろぐカルガモのつがい
26日:温室エリアの池の岸でくつろぐカルガモのつがい
(6/1撮影)葉枯れ病に侵されたアテツマンサク
(6/1撮影)葉枯れ病に侵されたアテツマンサク

中旬頃までは夏日の日はあるものの、爽やかな日が続きました。例年、5月4日もしくは5日に午前・午後の2回開催していた「端午の節句 ショウブプレゼント&ミニ観察会」を今年は4日と5日の午前中に開催しましたが、2日とも良い天気となりました。暑くなるかと思いましたが、風が涼しかったため、参加した子供さんも落ち着いて解説を聞いてくれました。中旬頃からはだんだんと気温が上昇しはじめ、24日には、31.5℃と、今年初めての真夏日を記録しましたが、22日に開催した「植物園を楽しむ会(青嵐の里山を楽しむ)」では、爽やかな風が木の葉を揺らす気持ちのいい日でしたので、参加者の方々には湿地に咲き乱れるトキソウなどをゆっくりと楽しんでもらうことができました。

また、5月は園外でのイベント開催が多く、7日には真庭市蒜山で、午前中にサクラソウの自然観察会、午後にユウスゲ苗の移植活動を実施しました。ユウスゲ苗の移植に関しては、国内希少野生動植物であるフサヒゲルリカミキリの食草の確保のため、植物園で蒜山産の種子から育てた苗を使用しています。また、15日には岡山市の吉井川河川敷で「ハマウツボと砂地の生き物観察会」、29日にはまた真庭市蒜山にて「草刈り山の生き物保全教室」を開催しました。

園内管理では、今期も草刈りシーズンが開幕となっています。カワラナデシコなど、定期的な草刈りで生育環境を整えてやることが必要な植物もありますので、そういった植物については成長具合などをチェックしながら、草刈り範囲や作業予定を組み立てています。また、園内のアテツマンサクに、葉枯れ病の発生が目立ってきています。マンサク類の葉枯れ病は近年、西日本を中心に広がりつつある病気ですが、発病メカニズムがはっきりわかっておらず、対策もこれといったものがありません。葉芽に原因菌が感染するという情報もあるため、思い切って根元から伐採して萌芽を促すことも考えていますが、確実に数年は花が見られなくなるため、来春の花が終わってからにするか、悩んでいるところです。

 

来園者(見学者)総数:138
見学・観察会等 (83名)
5/3 見学2名(玉野市)
5/4 池のふちのショウブを採取する参加者「ショウブプレゼント&ミニ観察会」(1日目)開催,参加者19名/来園2名(RSK山陽放送 観察会取材)
5/5 親子でショウブ採取。今年は2日続けて開催しました「ショウブプレゼント&ミニ観察会」(2日目)開催,参加者20名/来園1名(倉敷ケーブルテレビ 観察会取材)
5/18 見学2名(倉敷市1,岡山市1)
5/20 見学1名(倉敷市)
5/21 来園1名(植物園ボランティア,園内植物の写真撮影に来園)
5/22 天気よし、風は爽やか、湿地のトキソウは満開と最高の観察日和でした定例観察会 植物園を楽しむ会117「青嵐の里山を楽しむ」開催,参加者33名
5/25 来園2名(植物園ボランティア,植物の質問に来園)
その他の来園者
ボランティア・・・のべ55名

 

園外での調査・講演・観察会などへの参加など各種活動
5/7 サクラソウだけでなく、ウワミズザクラも満開でした自然観察会「サクラソウと蒜山の春」開催,参加者29名(スタッフ含む)(蒜山自然再生協議会,津黒いきものふれあいの里 共催)(真庭市蒜山上徳山
サクラソウ観察会の後、午後からは植物園で育てたユウスゲ苗の移植を行いました。SAVE JAPAN プロジェクト「若草色の草原へ行こう!サクラソウ観察とユウスゲ苗の移植活動」(バスツアー)開催,参加者21名(スタッフ含む)(山焼き隊,特定非営利活動法人岡山NPOセンター,蒜山自然再生協議会 共催)(真庭市蒜山上徳山)
5/8,10,17 岡山県希少野生動植物保護条例 サクラソウ モニタリング調査(真庭市)
5/9 岡山県希少野生動植物保護条例 サクラソウ モニタリング調査(新見市・高梁市)
5/15 自然観察会「吉井川 ハマウツボと砂地の生き物観察会」開催,参加者65名(スタッフ含む)(岡山市西大寺公民館,吉井川 ハマウツボ・ネットワーク 共催)(岡山市東区西大寺浜)

寄生植物ハマウツボの特徴と名前の由来について説明 倉敷の自然をまもる会の洲脇先生に干潟の生き物についても解説してもらいました

吉井川 ハマウツボ・ネットワーク総会 出席
5/26 倉敷ロータリークラブ例会 卓話「重井薬用植物園にようこそ!」講演(倉敷国際ホテル)
5/29 SAVE JAPAN プロジェクト「草刈り山の生き物保全教室」開催,参加者13名(スタッフ含む)(山焼き隊,特定非営利活動法人岡山NPOセンター,蒜山自然再生協議会 共催)(真庭市蒜山上徳山)

講師の永幡先生の草原の昆虫の保全についてのお話 ユウスゲの生育密度が高い場所の手刈りを行いました

 

学会/外部の委員会/役員会への出席・参加など
5/14 倉敷市立自然史博物館友の会 幹事会 出席(倉敷市立自然史博物館)

 

マスコミ取材、情報提供など
5/4 RSK山陽放送  「ショウブプレゼント&ミニ観察会」取材 →同日夕方「RSKイブニングニュース」にて放映
5/5 KCT倉敷ケーブルテレビ「ショウブプレゼント&ミニ観察会」取材 →同日夕方「KCTニュース」にて放映
5/7 真庭いきいきテレビ(MIT,真庭市CATV)「サクラソウと蒜山の春」取材 → 後日、「MITニュース」にて放映されたとのこと
5/10 山陽新聞 倉敷総社圏版「重井薬用植物園の四季」(ヤシャビシャク)掲載
5/20 山陽新聞 おかくらプラス「情報ひろば」5/22植物園を楽しむ会 告知記事掲載

 

園内の管理作業など
温室エリア
オキナグサの実生が確実に発生するよう、一粒一粒種まきしてもらいました草刈り作業(ノカンゾウ植栽地周り,温室北側,市道沿い,オキナグサ植栽地,タヌキマメ植栽地,カワラケツメイ植栽地,観察路など園地)/手刈り・草取り作業(オキナグサ植栽地,ハマビシプランター内,入り口わきコブシ下,ウマノスズクサ植栽地,ヒオウギ植栽地,エヒメアヤメ ポット内部,温室内通路)/樹木剪定・伐採(入り口わきフェンス ツル植物)/植物植替え(大賀ハス,メガルカヤ,ユキワリイチゲ,タカネハンショウヅル,イワツクバネウツギ,シデシャジン)/植物播種(ゲンジスミレ,ツクシタンポポ,ミズアオイ,カタクリ,ホソバナコバイモ,オキナグサ)/植物植栽(ヒマワリ)/屋外 鉢・ポット・プランター等水やり/刈草,剪定枝等 収集・焼却/事務所前 散水タイマー・スプリンクラー設置/使用済み鉢・ポット・苗箱 洗い作業/使用済み栽培用土 ふるいかけ/堆肥置き場 移設作業
湿地エリア
草刈り作業(ショウブ池周り)/手刈り・草取り作業(ミソナオシ株周り,下池 ハンゲショウ生育範囲調整,ショウブ池~木道デッキ間 ハンゲショウ駆除,湿地内 カキツバタ生育範囲調整)/刈草等 収集・焼却
その他
  • 6日:園内 水質(電気伝導度)定期調査
  • 27日:植物園駐車場 周囲トラロープ張替え
  • 随時:種子採集・精選(オキナグサ,イヌノフグリ)

 

その他(貴重植物の寄贈・受け入れ・ウェブサイト更新など)
寄贈等
  • 植物園→外部
    • 2日:真庭市 津黒いきものふれあいの里へ、蒜山産種子由来のユウスゲ苗113ポットを寄贈(5/7予定 草原保全活動準備のため、約300ポットの一部)
  • 外部→植物園
    • 25日:カタクリ種子,ホソバナコバイモ種子(岡山市産,土地所有者の方より寄贈)
植物園
WEBサイト
更新
  • 5日:「開園・イベントカレンダー」・「年間予定表」(6/5「植物園を楽しむ会117」開催要項公開)
  • 6日:「植物園便り」(4月の活動)
  • 11日:「開園・イベントカレンダー」・「年間予定表」(6/12「夏の草原保全活動 花咲く草原の夏草刈り」開催要項公開)/「現在の見ごろ植物」更新(トキソウ,エゴノキ)
  • 22日:「おかやまの植物事典」(キシツツジ 改訂)

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