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重井薬用植物園
岡山県倉敷市浅原20
TEL:086-423-2396
FAX:086-697-5865
E-mail:shigeihg@shigei.or.jp

 

植物園便り

10月の活動(2022.10.18)

園長からの一言

ヒッ、ヒッという鳴き声が特徴的な、身近な冬鳥です。 日中は比較的暖かい月でしたが、生き物が季節が進んでいることを教えてくれます。
28日:ジョウビタキ(雄)の飛来
左の翼を傷めていたようで、飛べなくなっていました。園外の山中に逃げていったため、保護はしませんでしたが・・・
16日:湿地エリアで出会った傷ついたオオタカ

月初めは最高気温が30℃を越え、まさかの真夏日となる日がありました(植物園での計測による)が、月末にかけてだんだんと気温が低下し、気象庁のアメダス(倉敷)のデータを見ると、気温は月の平均値としては平年並みだったようです。その割には、比較的暖かかった印象が強かったのですが、降水量は平年の37%程度とかなり少なく、どうも秋晴れの日が多かったということのようです。そのため、「植物園を楽しむ会」や見学者の方にも、天気が悪いと花が開かない、スイランやリンドウなどの花を存分に見てもらうことができました。一方で、様々な植物の結実も順調に進み、栽培している様々な植物の種子を採集、精選して保存する作業にも追われました。

15日には、総社市が開催した「鬼城山外来植物一掃大行動」に講師の一人として参加し、メリケンカルカヤ、セイタカアワダチソウ、ブタナ、アレチヌスビトハギなどの外来植物の見分け方や、引き抜き時の注意点などについて解説を行いました。また、作業終了後には、希望者を対象に、周辺の自然観察を行いました。植物園内でもセイタカアワダチソウをはじめ、外来チチコグサ類など様々な外来植物が生育していますが、放置すると植栽している絶滅危惧植物などにも悪影響がありますので、出来る限り駆除を行うようにしています。しかし、園外にも普通に生育していることもあって完全に根絶することは難しく、個体数を減らすことで植栽している植物や在来植物への影響が軽減されるように管理を行っています。

また、16日には、湿地エリア内で、目立ったケガなどはないものの、翼を傷めて飛べなくなった様子のオオタカに遭遇しました。1人では捕まえることが難しく、しばらく観察していると、園外の山中に逃げ込んでいってしまったので、保護はしませんでしたが、植物園内では初めての確認となりました。植物園周辺に、オオタカが生息できる自然環境が残っているということの証拠でもあり、今度は大空を舞う姿を見られたらと思っています。

 

来園者(見学者)総数:86
見学・観察会等(36名)
10/4 来園1名(山陽新聞 倉敷本社記者、「重井薬用植物園の四季」植物写真撮影に来園)
10/7 来園2名(KSB瀬戸内海放送、取材に来園)
10/14 来園1名(植物愛好家の方,絶滅危惧植物種子の寄贈に来園)
10/16 見学1名(真庭市,主にヒメガマについて質問)
10/20 見学4名(倉敷市3,総社市1)
10/22 定例観察会 植物園を楽しむ会122「蓼の花彩る野路を楽しむ」開催,参加者11名

園外の水路を埋め尽くしたタデ科のミゾソバを観察中。 湿地エリアの入口付近には、足の踏み場もないほどのアベマキのどんぐりが落ちていました。拾い集めている方も。

10/29 秋晴れの空の下、咲き残っていたミズアオイや、花盛りのリンドウなどを見ていただきました鳥取市公園・スポーツ協会 見学16名
その他の来園者
ボランティア・・・のべ50名

 

園外での調査・講演・観察会などへの参加など各種活動
10/1 湿地保全のため、定期的にトウカイコモウセンゴケの生育個体数を調査しています。倉敷美しい森 トウカイコモウセンゴケ調査・ナガエモウセンゴケ駆除(9/28の取り残し分)
10/15 鬼城山外来植物一掃大行動 参加(講師),(総社市)

今年で7回目となる、総社市主催の外来植物駆除活動に講師として参加しました。 駆除活動終了後、希望者と一緒に、周辺の自然観察を行いました。

10/18 「未来に残したい草原の里100選」選定記念フォーラム(オンライン視聴)
10/24 東中国山地自然史研究会 鏡野町 植生調査(鏡野町)
10/26 SAVE JAPANプロジェクト 草原保全活動 事前説明会(講師)(オンライン)

 

学会/外部の委員会/役員会への出席・参加など
10/8 倉敷市立自然史博物館友の会 幹事会 出席(倉敷市立自然史博物館)

 

マスコミ取材、情報提供など
10/7 KSB 瀬戸内海放送「News Park KSB」内「みんなのハテナ」コーナー(「なぜ秋に紅葉する?」「樹木により色が異なる理由は?」植物の専門家に聞いてみた)に園長出演
10/14 アベマキのどんぐり。岡山県には生育が少ないクヌギと勘違いしている方が多い種類です。山陽新聞 倉敷総社圏版「重井薬用植物園の四季」(アベマキ)掲載
10/27 山陽新聞 倉敷総社圏版「重井薬用植物園の四季」(オギ)掲載

 

園内の管理作業など
温室エリア
14日:セイタカアワダチソウの引き抜き駆除(ボランティアの作業で、外来植物、セイタカアワダチソウの引き抜きを行いました)草刈り作業(タヌキマメ植栽地,温室南観察路・ブドウ棚下,温室北広場,水草プランター置き場周り,池周囲,入口コブシ下)/手刈り・草取り作業(フナバラソウ植栽地,マルバコウツギ株周囲,フジバカマ植栽地,ウラジロウツギ株周囲,ナンテン・ボケ株周囲,シラン植栽地,ヒオウギ植栽地,コガマ(プランター),メリケンムグラ・マルバツユクサ・マルバアメリカアサガオ・マメアサガオ・セイタカアワダチソウ・外来チチコグサ類 駆除)/ミズアオイ ヨトウムシ駆除(殺虫スプレー噴霧)/刈草等 収集・焼却/水草等プランター 水やり/マサ土 ふるいかけ作成(栽培用砂作成)/温室横 側溝 掃除(泥上げ)
湿地エリア
20日:湿地内に侵入した外来植物、メリケンカルカヤ(鬼ノ城では大勢で引き抜きましたが、湿地内で大勢で作業するのは好ましくないので、1人で黙々と引き抜きました。)草刈り作業(展望デッキ~中広場間園地,竹林内,竹林~大クスノキ間 観察路,木道デッキ西および北 湿地内,マイヅルテンナンショウ植栽地,ユウスゲ前広場,竹林下~ユウスゲ植栽地間フェンス沿い,湿地西側法面)/手刈り・草取り作業(奥広場~中広場 水路内部,展望デッキ下斜面 樹木萌芽,アレチヌスビトハギ,メリケンカルカヤ,湿地内サクラバハンノキ,ナンキンハゼ,クコ株周囲)/刈草等 収集・焼却/コンクリート境界標柱 赤色ペンキ塗り(つまずき防止のため)/カラスビシャク移植作業(コンクリート溝内部に生育のものを移植)
その他
  • 4日:園内 水質定期調査(電気伝導度など)
  • 28日:トイレ内手洗い自動水栓 電池交換修理(藤木工務店)
  • 随時:種子採集・精選(ヒゴタイ,ハマビシ,キセワタ,イヌホオズキ,ミズアオイ,サンショウ,ミシマサイコ,ホソバヤマジソ,ホソバイヌタデ)
  • 随時:刈払機チップソー(刈刃)研磨

 

その他(貴重植物の寄贈・受け入れ・ウェブサイト更新など)
寄贈等
  • 植物園→外部
    • 特になし
  • 外部→植物園
    • 24日:イヌハギ種子(片岡採集,高梁市産)
植物園
WEBサイト
更新
  • 12日:「現在の見ごろ植物」更新(ヒガンバナ/シロバナマンジュシャゲ → サワギキョウ)
  • 16日:「植物園便り」(9月の活動)
  • 19日:「開園・イベントカレンダー」・「年間予定表」(11/19「倉敷みらい公園の生き物しらべ2022年秋」,11/26「植物園を楽しむ会123」開催要項公開)
  • 14日:真っ赤に紅葉したホソバヤマジソ(きれいですが、この後、種子を採集・保存するために刈り取りました。)22日:「おかやまの植物事典」(「ホソバヤマジソ」改訂)/「開園・イベントカレンダー」・「年間予定表」(11/13「晩秋の蒜山もおもしろいよ! 秋の草原保全活動 秋から始まる山焼き準備!防火帯の草寄せ & 茅葺職人直伝!“茅”の収穫体験」開催要項公開)

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