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重井薬用植物園
岡山県倉敷市浅原20
TEL:086-423-2396
FAX:086-697-5865
E-mail:shigeihg@shigei.or.jp

 

植物園便り

11月の活動(2022.11.15)

園長からの一言

以前、植栽していたものが枯死してしまったため、新たな苗を2012年から育成し、ようやくお披露目できました
25日:久しぶりのお披露目、マルバノキ
穂が出始めの頃は、ススキの穂にも少し似ていますが、この時期になると、ススキの穂より圧倒的にモフモフ、ふわふわです。
28日:ススキの穂よりもモフモフです!オギの穂

10月に引き続き、穏やかな日が多かった印象のひと月でした。岡山地方気象台の発表によれば、倉敷の11月の平均気温は平年よりも1.6℃も高かったとのことで、植物園内の紅葉もじわりじわりとゆっくり進んだようで、早く落葉する木が少なかったのか、植物園ボランティアの方からは、「今年の園内の紅葉はいつもよりきれいだ」との声が聞かれました。樹木が紅葉する一方、草も一部は「草紅葉」で色づきますが、全体としては「冬枯れ」がだんだんと進む時期…のはずだったのですが、今年は暖かなせいか、冬枯れの進み方も遅く、サワヒヨドリなどは比較的遅くまで花が残っていましたので、場所によっては草刈りをするのがもったいない気がしました。

園外では、19日に倉敷市立自然史博物館、同友の会との共催で「倉敷みらい公園の生き物しらべ2022年秋」を開催しました。そろそろ子どもに人気の昆虫は少なくなってくる季節ですが、ジョロウグモやハエトリグモなど、普段注目されにくいクモ類に注目が集まり、なかなかの盛り上がりを見せました。また、20日には真庭市蒜山地域での草原保全活動の一環で、蒜山自然再生協議会との共催イベント、草原の火道(防火帯)の草寄せ作業&茅(ススキ)刈り体験を開催しました。本来は13日に開催予定でしたが、悪天候が予想されたため、1週間延期としたのですが、延期にもかかわらず、およそ50名の参加者があり、例年よりも早く、入念な作業を行うことができました。

園内では、26日に「植物園を楽しむ会」を開催しました。当日、ネタにするつもりだったツタの紅葉は一足遅く、ほとんどが落葉してしまっていましたが、地面に這った状態のつるには紅葉した葉が残っており、なんとか観察をすることはできました。また、以前、温室エリアに植栽していた株が酷暑に耐え切れずに枯れてしまったために2012年頃から挿し木苗から育成し直していた「マルバノキ」(岡山県版レッドデータブック2020:絶滅危惧Ⅰ類)が、ようやく安定して花をつけるまでに成長したため、今回の楽しむ会で、お披露目をすることができました。参加者の方々も、紅葉と花が同時に見れる面白い樹木ということもあり、喜んでいただけたようです。

 

来園者(見学者)総数:110
見学・観察会等(39名)
11/2 見学1名(倉敷市)
11/3 来園9名(倉敷市,園内で虫捕り)
11/6 来園1名(植物園ボランティアの方,園内植物写真撮影)
11/26 定例観察会 植物園を楽しむ会123「里山に実る秋果を楽しむ」開催,参加者15名

1週間前までは真っ赤に紅葉していたツタの葉が、残念ながらすっかり落ちていました。 マルバノキの花と紅葉の観察中

11/28 「ひまわりの会」(高梁市ボランティアグループ) 見学13名
その他の来園者
ボランティア・・・のべ71名

 

園外での調査・講演・観察会などへの参加など各種活動
11/7 急斜面の草刈りですが、山焼き草原内は石が少なく、植物園内より作業はスムーズです。蒜山 山焼き準備作業(火道/防火帯草刈り作業),希少植物生育地 保全作業(草刈り)(真庭市蒜山)
11/9 国内希少野生動植物保全についての関係者打ち合わせ(オンライン)
11/15 蒜山自然再生協議会 環境省自然再生専門家会議委員 現地視察・意見交換会 参加(真庭市蒜山)

蒜山郷土歴史博物館の視察の様子。特別展「蒜山で生きる」の展示解説中。 山焼き草原で、草原保全活動の変遷についての説明中

11/16 専門家会議委員や、環境省の担当者などから、様々な助言を頂きました蒜山自然再生協議会 自然再生事業実施計画作成のための検討会 出席(真庭市蒜山)
鷲谷いずみ 東京大学名誉教授 講演会「危機を超えて未来を切り拓く自然再生」 参加(勝山高校蒜山校地)
11/19 昆虫は少なくなってくる時期でしたが、ハエトリグモなど、クモの仲間をはじめとして、色々な生き物が見つかりました。「倉敷みらい公園の生き物しらべ2022年秋」開催,参加者58名(倉敷市立自然史博物館・同友の会・植物園 共催)(倉敷市寿町)
11/20 「晩秋の蒜山もおもしろいよ! 秋の草原保全活動『秋から始まる山焼き準備!防火帯の草寄せ & 茅葺職人直伝!“茅”の収穫体験』」開催,参加者 約50名(蒜山自然再生協議会・津黒いきものふれあいの里・植物園 共催)(真庭市蒜山)

雨で1週間延期になりましたが、おかげで秋晴れの空の下、草寄せ作業をすることができました。 午後は茅葺き職人の方の指導のもと、茅刈り体験に挑戦です

 

学会/外部の委員会/役員会への出席・参加など
11/10 今年は応募点数が例年よりかなり少なかったのですが、なかなかの力作ぞろいでした。倉敷市立自然史博物館友の会「しぜんしくらしき賞」審査会 出席(倉敷市立自然史博物館)
11/11 倉敷の自然をまもる会 理事会 出席(倉敷市市民活動センター)

 

マスコミ取材、情報提供など
11/8 山陽新聞 倉敷総社圏版「重井薬用植物園の四季」(サワヒヨドリ)掲載
11/29 (株)テレビ朝日に植物写真 提供
11/30 山陽新聞 岡山市民版「ハマウツボの保護地守ろう」(12/4西大寺 ハマウツボ保護地保全活動告知記事)掲載

 

園内の管理作業など
温室エリア
18日:ヒメガマ穂 炭焼きビフォーアフター (1月の特別企画での火起こし体験の火口にするため、おかき缶を使ってヒメガマの穂の炭焼きを行いました) 樹木伐採・剪定(温室南クロガネモチ,ユリノキ,アカメガシワ,ショウドシマレンギョウ)/手刈り・草取り作業(ススキ,イヌハギ,ミヤギノハギ,池内部 ヒメガマ穂(上旬)・ヒメガマ茎(下旬))植物植替え作業(キブネダイオウ,ジュズダマ,ヤマトレンギョウ,ススキ,イヌノフグリ)/ヒメガマ穂 炭焼き(1/28予定 自然体験教室 準備)/ヒメガマ茎 結束・仮立て/ススキ 茅ぐろ作成(仮立て)/ヒメガマ細断→フクジュソウ植栽地に敷く/ヒメガマこも 水草プランター(大賀ハス,ミズトラノオ,ジュズダマ,ヒシモドキ)に設置/カワヂシャ プランター 不織布かけ/圃場 サツマイモ収穫・保存作業(園内行事で使用予定)/マサ土 ふるいかけ(栽培用砂作成)/ 栽培用砂 熱湯消毒/刈草等 焼却
湿地エリア
4日:湿地エリア奥広場水路 手刈り作業(例年であればもう少し冬枯れが進んでいるのですが、今年はずいぶん花が残っているものが多い印象)手刈り・草取り作業(奥広場水路,奥広場池内部イグサなど,外来チチコグサ類)/樹木伐採・剪定作業(中広場 ウツギ)/刈草等 収集・焼却
その他
  • 3日:医療安全研修(動画視聴)
  • 4日:園内 水質定期調査(電気伝導度など)
  • 随時:種子採集・精選(ヒマワリ,コキクモ,ホソバイヌタデ,ミズアオイ,カワラケツメイなど11種類)

 

その他(貴重植物の寄贈・受け入れ・ウェブサイト更新など)
寄贈等
  • 植物園→外部
    • 特になし
  • 外部→植物園
    • 8日:カワラハハコ 株・種子(片岡採集,総社市産)
    • 20日:コシオガマ,クサボタン種子(新庄村住民の方より,新庄村産)
植物園
WEBサイト
更新
  • 13日:「開園・イベントカレンダー」・「年間予定表」(12/4「西大寺 ハマウツボ保護地 保全活動」,12/11「植物園を楽しむ会124」開催要項公開)
  • 18日:「植物園便り」(10月の活動)
  • 25日: 「現在の見ごろ植物」更新(マルバノキ,ノジギク)
  • 26日:「おかやまの植物事典」(「ミゾソバ」追加)

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