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重井薬用植物園
岡山県倉敷市浅原20
TEL:086-423-2396
FAX:086-697-5865
E-mail:shigeihg@shigei.or.jp

 

植物園便り

3月の活動(2025.4.30 作成)

園長からの一言

21日:湿地エリアで春を告げる、コスミレ
21日:湿地エリアで春を告げる、コスミレ
30日:コブシの花弁をついばみに来たヒヨドリ
30日:コブシの花弁をついばみに来たヒヨドリ

3月になって少しは春の気配もしてくるかと思っていたのですが、園内の記録では下旬の21日頃まで氷点下を記録するなど、案外と気温が低めで推移しました。その一方で、日中の最高気温は20℃を上回ることも多くなり、14日は最低気温が-0.5℃、最高気温が20.7℃と、気温差20℃を超えるような日もありました。日中が暖かいので、体感としては春?と思ったのですが、最低気温が低めの日が多かったこともあってか、芽吹きや開花が遅めの植物が多く、むしろスローぺースの春の訪れとなりました。

園内の管理作業では、春が足踏みをしている間に、おもに温室内の栽培スペースの植物の植え替えを進め、30種以上の植替えを行いました。岡山県内産の植物については大体植替えを終了しましたが、まだ県外産や栽培由来のものが残っています。これらは岡山県産の植物に比べれば優先順は低いのですが、昨年植替えをしていないものもあり、今年はすべて植替えを行う予定としています。ただ、まだ屋外の鉢植えの植替えも残っており、季節の進行に追い立てられながら作業しています。

植物園外では、8日に「倉敷みらい公園で生き物さがし」、23日に「ミズアオイの種まきとネイチャーゲーム」などのイベントを開催しましたが、いずれも予想したよりも季節の進みが遅く、春の訪れを、というより冬の名残りを実感するイベントとなりました。また、屋内イベントですが、1日には岡山市で開催された「どうかしている岡山の生き物屋(イキモニスト)集めてみた」という生物系イベントに参加しました。類似の生物系イベントは日本各地で開催されているようですが、岡山ではあまり開催されたことがないタイプのイベントでした。植物園はブースの出展はしなかったのですが、普段、植物園と観察会等を共催している団体も参加していた関係で、ステージイベントに出演させていただきました。毎年ブース出展している「自然史博物館まつり」よりも、生き物というテーマを楽しむ!という活気にあふれたイベントで、普段はそれほどつながりのない県内各地の生物系団体、個人と交流もすることができました。次回の開催時には、ぜひ植物園もブース出展をしてみたいと考えています。

 

来園者(見学者)総数:87
見学・観察会等(45名)
3/4 すこし花の時期には早く、しかもあいにくの雨模様でしたが、園内の管理などについて説明をさせていただきました倉敷市 自然保護監視員 研修会,参加者11名(+倉敷市環境政策課 職員2名)
3/7 来園1名(立木伐採ボランティア,総社市)
3/8 来園1名(植物園ボランティア,写真撮影に来園)
3/9 来園3名(倉敷市自然史博物館友の会会員,行事打ち合わせに来園)
3/14 来園1名(立木伐採ボランティア,総社市)
3/21 見学2名(東京都1,広島県福山市1)
3/27 定例観察会 植物園を楽しむ会151「迎春花咲く野山を楽しむ」開催,参加者19名

比較的低温の日が多かった3月でしたが、下旬になり、園内もようやく春模様。温室エリアのエドヒガンも満開でした 温室エリアで樹木のサクラ(エドヒガン)を観察した後は、湿地エリアで咲き始めたサクラソウの観察を楽しみました

来園1名(岡山理科大学 生物地球学部 生物地球学科 教授,ヤマトレンギョウ標本採取のため来園)
3/30 見学4名(岡山市2,瀬戸内市2)
その他の来園者
ボランティア・・・のべ42名

 

園外での調査・講演・観察会などへの参加など各種活動
3/1 ブース出展はしていなかったのですが、ステージイベントに乱入させてもらいました「どうかしている岡山の生き物屋(イキモニスト)集めてみた」参加(岡山県生涯学習センター 人と未来の科学館サイピア)
3/2 普段は立ち入りが禁止されている自生地内に入れて頂き、間近でミチノクフクジュソウを観察させていただきました備中ミチノクフクジュソウの里 主催 自然観察会「ミチノクフクジュソウのさと 西山へ遊びに行こう!」参加(高梁市備中町西山)
3/7 植物園ボランティアの方々と毎年行っている、ハマウツボやカワラサイコなどの希少植物の自生地の保護活動です高梁川河川敷 希少植物自生地 保全活動,植物園ボランティア8名参加(総社市秦)
3/8 「倉敷みらい公園で生き物さがし2025年3月」参加者44名(倉敷市立自然史博物館、博物館友の会と共催,倉敷市寿町)

には少し早く、気温も低い日でしたが、植物ではソシンロウバイやスイセンなどの花などが咲いていました。 植物園から持って行った携帯用顕微鏡で自然史博物館の鐵学芸員と観察をする子供たち

3/15 蒜山自然再生協議会 山焼き事前講習会 開催・講師/山焼き打ち合わせ(オンライン)
3/23 「ミズアオイの種まきとネイチャーゲーム」開催,参加者30名(倉敷市立自然史博物館・倉敷市立自然史博物館友の会・倉敷市と共催)(倉敷市八軒屋)

「備中ネイチャーゲームの会」によるネイチャーゲームの様子 ミズアオイの種まきの様子。ちょっと向かい風で播きにくかったようですが、たくさんの芽生えが出てくれることを期待です

3/26 小田川 特定外来生物ナガエツルノゲイトウ駆除作業・状況確認 同行(倉敷市真備町)

 

学会/外部の委員会/役員会への出席・参加など
3/8 倉敷市立自然史博物館友の会 幹事会 出席(倉敷市立自然史博物館)
3/14 岡山県野生動植物調査検討会 運営委員会 出席(岡山市南区内尾,岡山県環境保全事業団事務所)
3/15~18 第72回 日本生態学会大会(札幌大会)参加(オンライン)
3/27 岡山県河川整備委員会 出席(岡山市北区津島東,岡山県青年館)

 

マスコミ取材、情報提供など
3/23 「ミズアオイの種まきとネイチャーゲーム」,読売新聞取材
3/27 山陽新聞「情報ひろば」、3/29「植物園を楽しむ会151」告知記事 掲載

 

園内の管理作業など
温室エリア
温室内 植物植替え(コキンバイザサ,ヤチシャジン,タカハシテンナンショウ,ムロウテンナンショウ,マルバウツギ,マイヅルテンナンショウ,クサヤツデ,キブネダイオウなどおよそ32種)/屋外 植物植替え(ワニグチソウ,キブネダイオウ,マルバウツギ,ホソバナコバイモ,エヒメアヤメ,ミシマサイコなどおよそ10種)/植物植栽(ノカンゾウ)/外来タンポポ 駆除作業/栽培用砂 熱湯消毒/使用済み 鉢・ビニールポット洗浄/使用済み園芸用土 ふるいかけ/使用済み園芸用土の土のうを使用し、池岸補修/植物植栽地 侵入防止ひも、タヌキが噛んだことによると思われる切断のため(ハウスロープ)張り直し
湿地エリア

植物植栽(サクラソウ,ヤブレガサ,ワニグチソウ)/刈草・伐採樹木枝等 運搬・枝打ち)・焼却/外来タンポポ駆除作業/植物植栽地 侵入防止ひも、タヌキが噛んだことによると思われる切断のため(ハウスロープ)張り直し

その他
  • 9日:園内 水質定期調査(電気伝導度など)
  • 22日:3/23「ミズアオイの種まきとネイチャーゲーム」用ミズアオイ種子 袋詰め・解説ホチキス止め作業
  • 随時:チェーンソーメンテナンス作業(目立て等)
  • 随時:使用済み プラ植物名札 字消し・洗浄作業

 

その他(貴重植物の寄贈・受け入れ・ウェブサイト更新など)
寄贈等
  • 植物園→外部
    • 9日:倉敷市立自然史博物館友の会 脊椎動物グループへ、シロハラ2羽(温室ガラスに衝突死したもの)を寄贈
    • 23日:岡山理科大学 生物地球学部 生物地球学科 教授にヤマトレンギョウ枝を寄贈(標本作成のため)
  • 外部→植物園
    • 特になし
植物園
WEBサイト
更新
  • 9日:「現在の見ごろ植物」(ニシキマンサク/アテツマンサク)
  • 12日:「植物園だより」(2月の活動)
  • 21日:「開園・イベントカレンダー」・「年間予定表」(4/27「植物園を楽しむ会152」,5/4・5「ショウブ プレゼント&ミニ観察会」 開催要項公開)
  • 29日:「おかやまの植物事典」(「トベラ」更新)/「現在の見ごろ植物」(サクラソウ,ミツガシワ)

28日:湿地で開花したサクラソウ(つくしが少しピークを過ぎたかというタイミングで、サクラソウが開花。 春は次々と見ごろの植物が移り変わります) 24日:温室エリアの池で開花したミツガシワ(中旬ごろまで気温が低かったので、ミツガシワの開花も遅くなるかと思っていましたが、少し暖かくなるとすぐに開花しました)

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