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重井薬用植物園
岡山県倉敷市浅原20
TEL:086-423-2396
FAX:086-697-5865
E-mail:shigeihg@shigei.or.jp

 

植物園便り

5月の活動(2025.6.19 作成)

園長からの一言

21日:今年は当たり年だったかもしれない?トキソウ
21日:今年は当たり年だったかもしれない?トキソウ
25日:オオバウマノスズクサの若い果実に産み付けられたジャコウアゲハの卵
25日:オオバウマノスズクサの若い果実に産み付けられたジャコウアゲハの卵

月初めの連休中から、たびたび夏日となっていましたが、月半ばからは最低気温が10℃を下回ることがほぼ無くなり、最高気温も日を追うごとにじわじわとあがり、20日には32.3℃を記録しました。幸い、下旬は少し気温が落ち着き、植物園ボランティアさんにお願いしたユウスゲ植栽地内の草取りなどの作業も、熱中症を心配することもなく、順調に進めることができました。

連休中に開催した「ショウブプレゼント&ミニ観察会」では、例年より少しショウブの草丈が低いなど、春先の低温傾向の影響が見られました。トキソウなども咲き始めは例年より少し遅めではありましたが、花数は湿地全域でかなりの数の花が見られ、当たり年と言っても良い状況でした。21日の倉敷市民学習センター主催による「くらしき市民講座」の観察会、25日の「植物園を楽しむ会」では、じっくりとトキソウの花を観察して頂くことができたように思います。

また、5月は園外での観察会も多いのですが、6日に真庭市蒜山のサクラソウ自生地で開催した「サクラソウと蒜山の春」では、朝から雨予報だったのですが、観察会中はほとんど降らず、雨具のお世話になることなく、サクラソウのほか、サクラスミレなどのスミレ類などの花を観察して頂くことができました。講師として参加した7日の蒜山でのユウスゲ苗の移植活動、10日の「倉敷みらい公園で生き物さがし2025年5月」、11日の「吉井川 ハマウツボと砂地のいきもの観察会」なども天気に恵まれ、雨に降られたり、暑い思いをしたりすることなく、開催することができましたが、本来24日に予定していた「植物園を楽しむ会」は強い雨の予報が出ていたため、急きょ、開催を1日延期して25日とすることで対応し、無事に開催することができました。

 

来園者(見学者)総数:139
見学・観察会等(68名)
5/4 ショウブを採取する参加者。春先の低温の影響があり、ショウブの草丈は例年より小さめでした。 「端午の節句 ショウブプレゼント&ミニ観察会」(1日目)参加者15名
5/5 実は年々、話のネタが増えていて、解説時間が伸びているので、涼しい木陰で座って話を聞いてもらうようにしています。「端午の節句 ショウブプレゼント&ミニ観察会」(2日目)参加者12名
5/9 見学2名(京都市1,美作市1)
5/21 ハッカの葉の香りをかぐ参加者。 品種改良されていない野生種なので、香りは強くありません。くらしき市民講座「重井薬用植物園見学!~植物園で出会う春の草花と新緑~」(ライフパーク倉敷 市民学習センター)見学,参加者20名(+市民学習センター職員2名,倉敷ケーブルテレビ取材2名)
見学2名(倉敷市)
5/22 見学4名(浅口市3,倉敷市1)
5/24 来園2名(倉敷市立自然史博物館友の会 行事等打ち合わせに来園)
5/25 定例観察会 植物園を楽しむ会153「舞い飛ぶ朱鷺色を楽しむ」開催(悪天候のため24日より開催延期),参加者9名

いつもは木道上で列になるのですが、今年は湿地のあちこちでトキソウが咲いているので、皆さん思い思いに観察中。 ショウブ池の岸では、トキソウの花を手元で見られます。今回はトキソウの複雑な花の構造をじっくり観察してもらいました。

その他の来園者
ボランティア・・・のべ71名

 

園外での調査・講演・観察会などへの参加など各種活動
5/2 真庭市蒜山 半自然草原 フサヒゲルリカミキリ保全のためのユウスゲ苗植栽についての関係者打ち合わせ(オンライン)
5/6 自然観察会「サクラソウと蒜山の春」開催,参加者10名(真庭市 津黒いきものふれあいの里,蒜山自然再生協議会と共催)(真庭市蒜山上徳山)

天気予報では一日雨の予報でしたが、午前中は何とか天気が持ち、傘を差さなくても観察をすることができました。 サクラソウの集団。保全活動の結果、草原の谷低部のあちこちにサクラソウが見られるようになっています。

蒜山自然再生協議会 山焼き反省会(山焼きの振り返り)(真庭市蒜山上福田 シェアオフィス 蒜山ひととき)
5/7 フサヒゲルリカミキリ保全のためのユウスゲ苗移植活動,ユウスゲ苗育成協力の企業・団体・個人14名参加(蒜山自然再生協議会主催,片岡園長が講師として植栽指導)(真庭市蒜山上徳山)

ユウスゲの苗の育成に協力してくれている、勝山高校蒜山校地の生徒や真庭市内の企業の方も参加してくれました。 移植したユウスゲの苗。発芽直後は十分な水分が必要ですが、ある程度大きな苗であれば、乾燥した場所でも生育可能。

5/10 自然観察会「倉敷みらい公園で生き物さがし2025年5月」開催,参加者34名(倉敷市立自然史博物館,同友の会と共催)(倉敷市寿町)

ちょうど開花していたエゴノキの花に様々な昆虫が群がっていたので、それを狙う子供たちも群がっていました。 シラカシの枝にコガタスズメバチの女王が巣を作りかけていましたが、参加者の昆虫少年によって駆除(採集)されました。

5/11 自然観察会「第11回 吉井川 ハマウツボと砂地のいきもの観察会」開催,参加者12名(吉井川 ハマウツボ・ネットワーク,岡山市立西大寺公民館と共催)(岡山市東区西大寺浜)

カワラヨモギなどのヨモギ類に寄生して成長する、ハマウツボ。光合成をしないので、緑色をしていません。 保護地の砂地や砂干潟で見られる他の植物や動物なども探して観察しました。 ハマヒルガオの花の観察中。

5/29 8月「おかやまSDGsフェア」ブース出展について打ち合わせ(倉敷昆虫館)
5/31 岡山市南区山林火災跡(貝殻山),備前市 湧水湿地,岡山市東区西大寺浜 ハマウツボ保護地 状況確認調査

 

学会/外部の委員会/役員会への出席・参加など
5/10 倉敷市立自然史博物館友の会 幹事会 出席(倉敷市立自然史博物館)
5/17・18 ポスター発表会場の様子。 高梁川河川敷のハマウツボの生育状況について発表を行いました。中国四国地区生物系三学会合同大会(生態学会中国四国地区大会)参加,研究発表(ポスター)「高梁川河川敷における寄生植物ハマウツボの2010年と大規模攪乱を経た2024年の分布状況」(愛媛大学)

 

マスコミ取材、情報提供など
5/7 山陽新聞,真庭いきいきテレビ(CATV),フサヒゲルリカミキリ保全のためのユウスゲ苗移植活動の様子取材
  • 真庭いきいきテレビ 8日「ほっとまにわいどチャンネル」にて「蒜山でユウスゲの苗の植栽」放送&YouTubeチャンネルにてニュース動画公開
  • 山陽新聞 13日付「作州」面「希少なカミキリ守ろう 真庭・蒜山地元住民ら 餌のユウスゲ植栽」記事掲載(片岡園長のコメント掲載)
5/21 倉敷ケーブルテレビ(KCT)、くらしき市民講座「重井薬用植物園見学!~植物園で出会う春の草花と新緑~」の様子取材
  • 同日夕方の「KCTニュース」で放送・ウェブサイトにて写真・テキスト公開
5/31 山陽新聞 「都市圏」面「紡がれた命 安堵広がる」記事掲載(片岡園長のコメント掲載)

 

園内の管理作業など
温室エリア
16日:ウマノスズクサ植栽地の草刈りを行うボランティア(丁寧にウマノスズクサを残して手刈りするのですが、しばらくたつと、ジャコウアゲハの幼虫に食べ尽くされてしまいます。)刈払機 草刈り(温室周囲,水草プランター置き場周囲,タヌキマメ植栽地,オキナグサ植栽地)/手刈り・草取りなど(ウマノスズクサ植栽地,ハマビシ・ホソバヤマジソ・ヤマジソなどプラ船内部,水草栽培プラ船周囲,ヒオウギ植栽地,野生ブドウ類 株周り,池岸 ハンゲショウ,マツバウンラン等外来植物)/屋外 植物植替え(ツメレンゲ,カセンソウ,タカトウダイ,ナミキソウ,タイトゴメ,ヒメユリなど17種)/播種(ミズネコノオ)/植物植栽(オオバウマノスズクサ細葉型)/刈草・除草草 フレコンバッグ詰め/栽培用砂 熱湯消毒/使用済み 育苗箱,スリット鉢,ビニールポット 洗浄/使用済み園芸用土 ふるいかけ/事務所前 グリーンカーテンネット・大型プランター設置/水草プランター・屋外鉢・ポット水やり/植物植栽地 侵入防止ひも、タヌキが噛んだことによると思われる切断のため(ハウスロープ)張り直し/オオバウマノスズクサ細葉型 鉢に網かぶせ(ジャコウアゲハ食害防止のため)/白絹病 発生用土消毒(たき火の熱による消毒)
湿地エリア
30日:湿地エリアのユウスゲ植栽地内の除草作業(ユウスゲの花茎が伸び始める前に、ユウスゲ植栽地内の除草作業をボランティアさん総出で行いました。)刈払機 草刈り(ショウブ池周囲,大クスノキ下,入口~ユウスゲ広場 観察路,ユウスゲ広場)/手刈り・草取りなど(ウラジロガシ萌芽枝 剪定,イロハモミジ萌芽枝 剪定,ユウスゲ植栽地,ハンゲショウ植栽地 生育範囲抑制,湿地内 カキツバタ,サクラバハンノキ 生育個体数調整/外来植物駆除(マツバウンラン,セイタカアワダチソウ))/植物植栽地 侵入防止ひも、タヌキが噛んだことによると思われる切断のため(ハウスロープ)張り直し/ズミ 折れ稚樹治療(癒合剤塗布、添木テープ固定)/湿地木道 防腐塗料塗装
その他
  • 15日:園内 水質定期調査(電気伝導度など)
  • 随時:防腐塗料 塗装用ハケ・塗料バケツ洗浄作業

 

その他(貴重植物の寄贈・受け入れ・ウェブサイト更新など)
寄贈等
  • 植物園→外部
    • 14日:テレビ朝日 番組内で使用する野草(ノビル,ドクダミ,オオアレチノギク,ヒナタイノコヅチ)提供(採取・送付)
    • 16日:ユウスゲ苗(約10株),しげい病院に寄贈
    • 26日:岡山県立勝山高校 蒜山校地へ、ビニールポット寄贈(ユウスゲ苗栽培用として)
  • 外部→植物園
    • 7日:黒ボク土(植物栽培実験のため、真庭市有地より許可を得て採取)/ヤブデマリ 枝(真庭市産,片岡採集)
植物園
WEBサイト
更新
  • 15日:「開園・イベントカレンダー」・「年間予定表」(6/14「夏の草原保全活動 花咲く草原の夏草刈り」開催要項公開)/「現在の見ごろ植物」(トキソウ,ヤマボウシ)
  • 16日:「開園・イベントカレンダー」・「年間予定表」(6/8「植物園を楽しむ会154」開催要項公開)
  • 23日:「お知らせ」(蒜山自然再生協議会「蒜山 初夏の草原ワークアウト2025」告知掲載)
  • 25日:「おかやまの植物事典」(「シラン」更新)
  • 28日:「植物園だより」(4月の活動)

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