 園長からの一言
 園長からの一言
|   11日:岡山県ではついに「絶滅」、ヤチシャジンの開花 |   25日:ハラビロカマキリ(幼虫)とアブラゼミのにらみ合い | 
月初めから暑い日が続き、植物園内での測定値では、14日に雨が降るまで13日連続の猛暑日を記録しました。6月末から数えると、15日連続でした。7月中の猛暑日は27日となり、猛暑日でなかった日はわずか4日のみでした。昨年7月の猛暑日日数は18日でしたので、昨年よりさらに暑かった1ヶ月であったようです。園内の植物については、降水量もわずか46mmと少なかったため、高温よりも乾燥の影響が大きかったようですが、昆虫については気温の影響がかなりあったようで、上旬の頃は猛暑にもかかわらず、セミの鳴き声が少なかったり、林の中に入っても蚊がいなかったり、種類によりますが、トンボの発生時期・発生数が例年より遅くなったり、少なかったりした印象がありました。
12日に開催した定例観察会 植物園を楽しむ会では、例年より1週間ほど早めの開催でしたが、ユウスゲやカラスウリ、ヤチシャジン、オグラセンノウなどはしっかり咲いており、参加者に観察してもらうことができました。26日に開催した「みんなでたんけん!夜の昆虫観察会」では、日没後はそれなりに気温が下がり、日中よりはかなり過ごしやすかったものの、少雨の影響もあり、梅雨頃には樹液が出ていた木も樹液が止まってしまっており、今年はカブトムシやクワガタなどは、ほぼ見つからなかったようです(コクワガタは1匹いたようです!)。そのかわりに大きなシロスジカミキリなどが見つかったほか、比較的低めの枝でアブラゼミの羽化が観察でき、子供たちだけでなく、保護者の大人の関心も集めていました。日中は暑すぎて屋外活動がしにくくなっている昨今ですので、夜間であっても、夏の動植物と触れ合える機会を今後も提供できればと考えています。
また、園外での保全活動では、6月末の1回目の保全活動では、予定していた作業を終えられていなかった、新見市の希少植物自生地で2回目の保全活動を行いました。また、13日(日)には、例年、平日に少人数で実施していた保全活動(外来モウセンゴケの駆除)を行いました。今年は気候条件のせいか、例年よりも発生数が多かった(おそらく土中の休眠種子からの発芽と栄養繁殖による増殖のため)のですが、今回は倉敷芸術科学大学の内藤研究室の学生さんにも協力して頂いて、少し多めの人数で実施しましたので、予定通りの時間で活動を終えることができました。保全活動については、活動に適した時期・時間帯等があり、観察会などのように早朝や夜間の実施は難しいですが、可能な範囲で工夫して、猛暑に対応していきたいと考えています。
 来園者(見学者)総数:120名
 来園者(見学者)総数:120名
    | 見学・観察会等(54名) | |
| 7/6 | 来園1名(倉敷市,学術研究のための昆虫飼育用の植物を採集に来園) | 
| 7/12 | 来園1名(倉敷市,学術研究のための昆虫飼育用の植物葉を採集に来園) | 
| 定例観察会 植物園を楽しむ会155「夕闇に耀(かがよ)うキスゲを楽しむ」開催,参加者7名 
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| 7/18 | 来園1名(倉敷市,10月開催「森・里・川・海の力2025」ワークショップ企画説明・打ち合わせに来園) | 
| 7/26 | 「みんなでたんけん!夜の昆虫観察会」開催,参加者40名 +講師4名(昆虫館 岡本館長,職員1名,ボランティア講師2名(倉敷市立自然史博物館友の会) 
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| その他の来園者 | |
| ボランティア・・・のべ44名 | |
 園外での調査・講演・観察会などへの参加など各種活動
 園外での調査・講演・観察会などへの参加など各種活動
    | 7/4 |  希少植物自生地保全活動  実施(2回目),植物園ボランティア3名,および地元団体「ビオトープを一緒につくろう会」より1名参加(新見市豊永佐伏) | 
| 7/13 | 倉敷美しい森  外来モウセンゴケ駆除活動,参加者11名(倉敷市曽原) 
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 学会/外部の委員会/役員会への出席・参加など
学会/外部の委員会/役員会への出席・参加など
    | 7/11 | 倉敷の自然をまもる会 理事会 出席(倉敷市市民活動センター) | 
| 7/12 | 倉敷市立自然史博物館友の会 幹事会 出席(倉敷市立自然史博物館) | 
| 7/14 | 蒜山自然再生協議会 総会 参加(オンライン) | 
| 7/16 | 倉敷市立自然史博物館協議会 出席(倉敷市立自然史博物館) | 
| 7/17 | 岡山県野生動植物調査検討会 植物部会 出席(岡山市南区内尾) | 
 マスコミ取材、情報提供など
 マスコミ取材、情報提供など
    | 7/2 | 山陽新聞 備中面,「希少植物を守りたい」記事掲載(6/29実施 新見市 希少植物自生地保護活動について) | 
| 7/9 |  FMくらしき「ラシクラ」スタジオ出演(7/12「植物園を楽しむ会155」について) | 
 園内の管理作業など
 園内の管理作業など
    | 温室エリア | 
| 刈払機 草刈り(温室周囲・プランター置き場周囲・圃場周囲・観察路など園地全域,オキナグサ植栽地高刈り)/手刈り・草取りなど(マルバウツギ・ニシキウツギ剪定,エビヅル・サンカクヅル つる剪定,ハマゴウ剪定,シロヤマブキ・ヤマトレンギョウ 花壇内部,フェンス沿い木本除草剤処理)/屋外 植物植替え(アサツキ球根掘り上げ,ホソバイヌタデ,ハマビシ,ヒゴタイ,ユキワリイチゲ,ツチグリ,イタチササゲ)/植物植栽(ジュズダマ移植,サツマイモ補植)/植物植栽地 境界ヒモ張替え(ノカンゾウ,カワラケツメイ,ハマゴウ~ノカンゾウ,ユウスゲ,フナバラソウ)/水草プランター・屋外鉢・ポット水やり(随時)/栽培用砂 ふるいかけ・洗浄/遮光(ヒメガマこも利用)鉢置き場 試行設置/サツマイモ栽培圃場 刈草マルチング/鉢植え・ポット置き場 スプリンクラー 設置/刈草・除草した草 収集・フレコンバッグ詰め | 
| 湿地エリア | 
|  刈払機 草刈り(木道入口~ユウスゲ植栽地,湿地西側斜面,入口~中広場間観察路,中広場西側斜面,ユウスゲ広場東半分,ショウブ池 周囲・西側斜面,階段,中広場,奥広場,奥広場水路,竹林下園地フェンス沿い)/手刈り・草取りなど(ユウスゲ植栽地内部,下池内部イグサ,萌芽株剪定枝 集積)/刈草・除草した草 収集・フレコンバッグ詰め/植物植栽地 境界ヒモ張替え(ユウスゲ,キビヒトリシズカ,マイヅルテンナンショウ)/展望デッキ,奥池手前 侵入防止用ロープ張り・注意書き掲示(7/26「夜の昆虫観察会」安全対策) | 
| その他 | 
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 その他(貴重植物の寄贈・受け入れ・ウェブサイト更新など)
 その他(貴重植物の寄贈・受け入れ・ウェブサイト更新など)
    | 寄贈等 | 
 
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| 植物園 WEBサイト 更新 | 
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