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重井薬用植物園
岡山県倉敷市浅原20
TEL:086-423-2396
FAX:086-697-5865
E-mail:shigeihg@shigei.or.jp

 

植物園便り

9月の活動(2025.10.16 作成)

園長からの一言

5日:小田川本流の水面上を浮いて広がるナガエツルノゲイトウ
5日:小田川本流の水面上を浮いて広がるナガエツルノゲイトウ
19日:開花は遅かったが、花数は多かったミズトラノオ
19日:開花は遅かったが、花数は多かったミズトラノオ

中旬頃までは、たびたび日の最高気温が35℃を超える猛暑日となり、最低気温も20℃を下回る日はありませんでしたが、だんだんとまとまった雨が降ることが多くなり、夏の間、高温に加えて乾燥に苦しんでいた植物も、息を吹き返しました。下旬になると猛暑日になることはなくなり、日の最低気温も20℃を切るようになって、ようやく秋を実感するようになりました。園内では、岡山県の野生絶滅種、ミズトラノオが例年より遅めの花期を迎えましたが、猛暑と少雨で、花数が少なくなるかと思いきや、意外にも明らかに昨年より多くの花が咲き、園内の水辺を彩ってくれました。

定例観察会「植物園を楽しむ会」については、年度当初の計画では、9月の開催時間を10~12時としていたのですが、9月半ばではまだ暑く、熱中症のリスクも高いと判断して8月同様、8~10時の開催に変更しました。当日は曇り空で猛暑日にはなりませんでしたが、それでも10時には30℃を超え、蒸し暑い日になりましたので、涼しい朝のうちの開催で良かったのではないかと考えています。27日には恒例の昆虫館との共催行事、「秋の!虫をつかまえてみるかい!」を開催しました。こちらの参加申込みは8月下旬から受け付けていたのですが、夏休み終盤なことに加え、屋外に出る気も失せるような厳しい猛暑日が続いていた時期だったためか、8月中はまったく申込み件数が伸びず、少し慌てましたが、こちらも涼しくなってくるにつれて、少しずつ申込みが増えていき、最終的な参加者は45名となり、例年通りのにぎやかな観察会となりました。

園外では、例年9月に開催している「ミズアオイ観察とネイチャーゲーム」を今年も23日の秋分の日に開催しました。ミズアオイも猛暑と7月の少雨のために夏の間は成長が停止したような状態で、花がしっかり咲いてくれるかどうか心配しましたが、ミズトラノオ同様、気温が低下してくると一気に花が咲き進み、23日には、しっかりと花を観察することができました。

来園者(見学者)総数:150
見学・観察会等(73名)
9/4 見学1名(倉敷市真備町)
9/13 定例観察会 植物園を楽しむ会157「木染月の木陰を楽しむ」開催,参加者4名

8月に引き続き、熱中症対策で朝8時からの開催としました。 ミズアオイの花がかなり咲き進んでいました。 園内の湿地では、暑さのためか秋の花はそれほど咲き進んでいませんでしたが、ミズトンボなどがちょうど見ごろでした。

9/20 聴覚障害者向け自然観察会「野草園探偵団 自然に隠されたヒミツを追え!」開催(岡山県聴覚障害者福祉協会青年部と共催),参加者11名+講師・ボランティア7名(植物園ボランティア・片岡園長 含まず)

声での説明は伝わりにくいので、できる限り、スケッチブックに文字や図を書いて解説をしました。 障害の有無に関係なく、生物名などは文字で書いたほうが分かりやすいとの感想が聞かれました。

9/24 見学2名(浅口市)/来園1名(植物園ボランティアの方,園内植物を採取に来園)
9/27 自然観察会「秋の!虫をつかまえてみるかい!」開催(倉敷昆虫館と共催),参加者45名+講師2名(倉敷昆虫同好会 森安敦氏,倉敷昆虫館 岡本館長)

「雲ひとつない秋晴れ」だと、まだ暑いかもと思っていましたが、そこそこ雲があり、風も涼しく、虫捕り日和となりました 温室エリアの池では、交尾をしているアオモンイトトンボがみられました。 横向きのハートマークに見えませんか?

後半は湿地エリアに移動。 白い花はサワヒヨドリ。 様々な昆虫が訪花する秋の花で、訪花昆虫を狙ってカマキリも!? 湿地エリアでみられたオンブバッタ。 褐色型のメスと緑色のオスの組み合わせでした。

その他の来園者
ボランティア・・・のべ77名

 

園外での調査・講演・観察会などへの参加など各種活動
9/5 環境省・岡山県 ナガエツルノゲイトウ 専門家派遣事業(第1回現地派遣)参加(矢掛町)

行政関係者向けの説明・講習会に参加させていただき、生態や防除方法などについて専門家の方から学びました。 現地では花も見られましたが、日本では現在のところ、種子はできず、茎などの断片からの栄養繁殖で増殖しています。

9/14 23日の観察会を前に、茂ったマコモなどを刈り取り、ミズアオイが良く見えるようにしました。ミズアオイ自生地 保全活動 実施,参加者11名(倉敷市八軒屋)
9/19 ミズアオイ自生地 草刈り(9/23観察会準備)(倉敷市八軒屋)
9/20 日本植物学会 公開講演会「日本の野生植物は面白い ~その進化の謎に挑む~」参加(オンライン)
9/21 「ミュージアムグッズ」を企画するワークショップなどを通じて、博物館などの施設の魅力をいかに伝えるかを学びました倉敷市立自然史博物館友の会・くらしき標本ラボ主催 講演・ワークショップ「ミュージアムグッズで始まる新しい日常」参加(倉敷市阿知 倉敷物語館)
9/23 「ミズアオイ観察とネイチャーゲーム」 開催,参加者約37名(倉敷市,倉敷市立自然史博物館,倉敷市立自然史博物館友の会と共催)(倉敷市八軒屋)

開会後、岡山県の希少野生動植物保護条例にもとづく、ミズアオイ保護専門員・巡視員の委嘱式が行われました 夏の少雨と猛暑で、ミズアオイの生育は例年より少なめでしたが、しっかりと開花はしており、観察をすることができました

草原保全活動でいつも連携している、津黒いきものふれあいの里が自然史博物館で出張イベントを開催されたので、見学させていただきました。真庭市 津黒いきものふれあいの里出張イベント「蒜山の草原とそこにくらす生き物を知ろう!」参加(倉敷市立自然史博物館)
9/28 昭和初めまで銅の精錬所があった島ですが、現在は無人。 銅のスラグが一面に広がる場所にもちらほらと海岸植物が生育。鷲羽山パークボランティアの会 上水島植物調査 参加(倉敷市下津井)

 

学会/外部の委員会/役員会への出席・参加など
9/12 倉敷の自然をまもる会 理事会 出席(倉敷市市民活動センター)
9/13 倉敷市立自然史博物館友の会 幹事会 出席(倉敷市立自然史博物館)

 

マスコミ取材、情報提供など
9/4 FMくらしきのパーソナリティの方が県のミズアオイ巡視員になったこと、23日の観察会などについてトークしました。FMくらしき「ぼっけーくらしき!ラジオまるかじり」 スタジオ出演(倉敷市白楽町)
9/20 山陽新聞 「都市圏」面「倉敷の自生地 酷暑乗り越え ミズアオイかれん」記事掲載
9/23 「ミズアオイ観察とネイチャーゲーム」倉敷ケーブルテレビ 取材 →同日夕方の「KCTニュース」で放映+ウェブサイトにテキスト記事掲載

 

園内の管理作業など
温室エリア
刈払機 草刈り(オキナグサ植栽地(高刈り),池 北側~西側園地・観察路,水草プランター置き場周囲,刈草集積枠周囲,ユウスゲ植栽地,イヌハギ植栽地,温室北広場)/手刈り・草取りなど(ヒオウギ植栽地,ショウドシマレンギョウ植栽地,シラン植栽地,シロヤマブキ花壇,ヤマトレンギョウ花壇)/外来植物駆除(メリケンムグラ,アレチヌスビトハギ,外来チチコグサ類)/樹木剪定(ナツメ,カリン,温室南 野生ブドウ類つる)/植物種子 採種・精選(ハマビシ,ミツモトソウ,ユウスゲ)/ハスモンヨトウ幼虫駆除(大賀ハス・ミズアオイ)/水草プランター・屋外鉢・ポット水やり(随時)/刈草 収集・集積・焼却
湿地エリア
26日:外来チチコグサ類の引き抜き駆除作業(少し涼しくなり、雑草の成長も緩やかになってきたので、外来植物の駆除作業に力をいれました。 地道な作業が園内の植生・景観を維持しています。)刈払機 草刈り(入口~中広場 観察路,ユウスゲ広場,中広場,木道デッキ~観察路階段,ショウブ池周辺,奥広場,展望デッキ・中広場間園地,)/手刈り・草取りなど(奥広場 カキノキ稚樹)/外来植物駆除(メリケンカルカヤ,アレチヌスビトハギ,セイタカアワダチソウ,メリケンムグラ)/侵入防止ひも 張り替え(キビヒトリシズカ植栽地,ユウスゲ植栽地,マイヅルテンナンショウ植栽地)/刈草 収集 フレコンバッグ詰め,焼却
その他
  • 6日:園内 水質定期調査(電気伝導度など)
  • 26日:倉敷市一斉地震対応訓練2025 参加
  • 随時:9/23ミズアオイ観察とネイチャーゲーム」解説用資料 作成

 

その他(植物の外部提供・受け入れ・ウェブサイト更新など)
寄贈等
  • (提供)植物園→外部
    • 特になし
  • (受け入れ)外部→植物園
    • 15日:ミツモトソウ(新庄村,片岡採集),タムシバ 種子(高梁市,片岡採集)
    • 23日:蒜山産ユウスゲ種子(フサヒゲルリカミキリ保全活動のための実生苗育成用,真庭市 津黒いきものふれあいの里より寄贈)
    • 28日:ハマサジ(倉敷市,片岡採集)
問い合わせ対応
  • 24日:フジバカマとアサギマダラについて(名古屋市)/ブタクサ・オオブタクサの生育状況について(KSB瀬戸内海放送)
植物園
WEBサイト
更新
  • 3日:「植物園だより」(「7月の活動」)
  • 13日:「開園・イベントカレンダー」・「年間予定表」(10/12「植物園を楽しむ会158」開催要項 ,10/13「ハマウツボ保護保護地 保全活動」公開)/「おかやまの植物事典」(「ザクロソウ」追加)/「現在の見ごろ植物」(ミズトラノオ,ミズトンボ)
  • 14日:「お知らせ」(9/23 倉敷市立自然史博物館での真庭市 津黒いきものふれあいの里 出張イベント「蒜山の草原とそこにくらす生き物を知ろう!」告知)
  • 18日:「植物園だより」(「8月の活動」)
  • 25日:「お知らせ」(10/18園長が講師を務める外部イベント「鬼城山外来植物一掃大行動」(総社市),「森・里・川・海の力2025」(倉敷市)告知)
  • 26日:「見学について」(植物園への交通手段の案内について現状に応じた内容に修正)

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