園長からの一言
15日:色づいた葉と赤い花が同時に見られるマルバノキ |
7日:菌類に寄生されて死んだと思われるイナゴとツメレンゲの花に訪花したニホンミツバチ |
下旬には日最高気温も20℃、日最低気温は5℃を下回るようになり、30日には最低気温が0.3℃を記録して冬の気配が感じられるようになりました。秋が短いということでもあったのですが、園内の樹木は夏の少雨と猛暑の影響と思われる枝枯れなどが見られたものもあったものの、予想していたほどのダメージではなく、15日に開催した「植物園を楽しむ会」では、ちょうど園内の紅葉のピークとなっており、テーマ通りの「秋山の千葉の彩」を楽しんでいただくことができました。園内の管理作業については種子の採種や温室エリアの池内部のヒメガマ穂の刈り取り(放置すると綿毛が飛散する)など、後回しにすることができない作業もありますが、草刈りについては、伸び続ける草に追い立てられる時期がようやく終わり、ある程度、計画的に作業を進めることができるようになりました。
2・3日には「第25回 自然史博物館まつり」に今年もブース出展を行いました。今年は8月の「おかやまSDGsフェア」などで配布し好評だった(ただし、その場で作ってもらうことができなかった)、自分で折って作る「折り本」の「トゲトゲずかん」(トゲのある植物)2種類に「どくどくずかん」(有毒植物)2種類を追加した4種類の折り本の作成体験と、植物園で栽培している絶滅危惧植物ハマビシのトゲトゲの果実を砂浜の小さな貝殻と一緒にボールペンに封入したオリジナルボールペン作り体験を行いました。どちらも2日間とも人が絶えることがなく、楽しんでいただけたのではないかと思っています。
また、この時期は里山利用を再現することで、希少な動植物を保護する保全活動の時期でもあります。22日には真庭市蒜山の山焼き(火入れ)半自然草原、28日には新見市の希少植物自生地にて、保全活動を実施しました。蒜山での保全活動は一般ボランティアを募集しての保全イベントとして、真庭市や蒜山自然再生協議会との共催で実施していますが、新見市での保全活動もイベントとしては実施していないものの、地元保全団体との連携を進めています。保全活動以外でも、今月は研究機関に植物の葉を研究サンプルとして提供したり、岡山市で講演を行ったりしたほか、電話、メール、手紙等での植物に関する質問・問い合わせなどもあり、幅広い活動を行った月であったように思います。今後も、活動の形にこだわらず、様々に社会や自然に貢献していければと考えています。
| 見学・観察会等(40名) | |
| 11/12 | 見学3名(倉敷市) |
| 11/15 | 定例観察会 植物園を楽しむ会159「秋山の千葉の彩を楽しむ」開催,参加者19名
|
| 11/19 | 来園1名(茨城県つくば市,農研機構より園内植物のサンプリングに来園) |
| 11/23 | 来園4名(倉敷市,昆虫採集に来園) |
| 11/24 | 見学5名(倉敷市阿知 すみれ花店) |
| 来園1名(倉敷市立自然史博物館友の会幹事,植物園パンフレットを受け取りに来園) | |
| 11/26 | 見学1名(岡山理科大学理学部動物学科 教授) |
| 11/30 | 来園3名(倉敷市,昆虫採集に来園 |
| その他の来園者 | |
| ボランティア・・・のべ48名 | |
| 11/2・3 | 第25回 自然史博物館まつり」ブース出展(倉敷市立自然史博物館)
|
| 11/8 | 「倉敷みらい公園で生き物さがし2025年11月」開催,参加者37名(倉敷市寿町) |
| 11/11 | 11/22予定「晩秋の蒜山もおもしろいよ!山焼き準備と茅刈り体験」準備(防火帯 草刈り),関係者6名で実施(真庭市蒜山上徳山) |
| 11/16 | 岡山環境ネットワーク連続学習会「今、岡山に自然史博物館 を~自然の再生を考える~」 講演「倉敷に自然史博物館ができたワケ」(岡山市北区奉還町 オルガホール) |
| 11/22 | 草原保全活動イベント「晩秋の蒜山もおもしろいよ!山焼き準備と茅刈り体験」開催(真庭市,蒜山自然再生協議会と共催),参加者36名(スタッフ含む)(真庭市蒜山上徳山)
|
| 11/27 | 希少植物自生地保全活動 準備(草刈り)(新見市豊永佐伏) |
| 11/28 | 希少植物自生地保全活動 実施,参加者10名(新見市豊永佐伏) |
| 11/29 | 「友の会サミット2025 博物館コミュニティの未来を考える」オンライン配信 視聴 |
| 日本植生史学会 公開シンポジウム「最新DNA研究から探る日本列島における栽培植物の起源と来歴」参加(オンライン) |
| 11/8 | 倉敷市立自然史博物館友の会 幹事会 出席(倉敷市立自然史博物館) |
| 11/14 | 倉敷の自然をまもる会 理事会 出席(倉敷市 市民活動センター) |
| 11/26 | 倉敷市環境審議会 生物多様性部会 出席(倉敷市役所) |
| 11/22 | 「晩秋の蒜山もおもしろいよ!山焼き準備と茅刈り体験」,真庭いきいきテレビ(CATV),山陽新聞 取材
|
| 11/28 | 希少植物自生地保全活動 備北民報 取材 |
| 温室エリア |
| 刈払機 草刈り(ウマノスズクサ植栽地,入口わきコブシ下,タヌキマメ植栽地,南端フェンス沿い園地)/手刈り・草取りなど(池内部 ヒメガマ穂,事務所前 緑のカーテン(ツルマメつる)片付け)/樹木剪定(クワ)/外来植物駆除(外来チチコグサ類)/刈草・剪定枝 収集・焼却/圃場栽培 サツマイモ掘り/植物種子 採種・精選(ミズアオイ,ミズトラノオ,キキョウ,ホソバイヌタデ,カワラケツメイなど12種類 |
| 湿地エリア |
| 刈払機 草刈り(マルバノキ植栽地,キビヒトリシズカ植栽地,大クスノキ下斜面)/前冬 伐採木 片付け作業/刈草集積場所 腐葉土をユウスゲ植栽地内に撒布/刈草・剪定枝 収集・焼却 |
| その他 |
|
|
| 寄贈等 |
|
| 植物園 WEBサイト 更新 |
|