倉敷昆虫同好会
トップページ
リンク
倉敷昆虫同好会紹介 入会のご案内 虫たちの素顔 同好会便り 同好会便り「KURAKON」 機関誌「すずむし」 掲示板(会員用)
 
 
虫たちの素顔
 
 アキアカネ Sympetrum frequens (1)
 

お帰りなさい、ここが生まれ故郷なのだね (2009.10.31)

 夏の間は全く見られなかったのに、秋もたけなわとなってやっと出会うことができました。夏の間は上昇気流が起こりやすく、涼しい、どこかの高い山へ出稼ぎに行ってたのだね。そこでは獲物が上昇気流に乗ってきて食べ物に事欠かなかったのでしょう。今は、産卵のため、生まれ故郷へ帰ってきたのだね。でも、近くに湿った田んぼはないよ。山裾に広がる小さな湿地がお目当ての産卵場所かな。
 日本固有種で、ひところは最も普通な秋を代表するアカトンボでした。群飛する風景も随所に見られました。戦後の農薬使用や圃場整備で、主要な発生源となっていた田んぼでの生育が阻まれ、童謡にまで歌われていた風景は今いずこの感があります。(青野孝昭)

アキアカネ 倉敷市 (2009.10.31)

倉敷市 (2009.10.31)

 
 アキアカネ Sympetrum frequens (2)
 

一心不乱に仲良く打水産卵 (2010.11.4)

 総社市富原の河川敷にワンドから切り離された池ができていました。夏季にはかなりの水量がありましたが、この季節ともなるとずいぶん減って、開水面は水草に被われて、殆ど無くなっていました。それでも、平地の里に戻ってきたアキアカネの雌雄が連結したまま、打水産卵に一心不乱の行動を見せていました。
彼らはこうして次世代を残す役目をやり通し、一生を終えるのですね。(青野孝昭)

アキアカネ 岡山県総社市富原 (2010.11.4)

岡山県総社市富原 (2010.11.4)

 
 
 

入会のご案内

入会をご希望の方はこちらをクリック
 
 お問い合わせ

倉敷昆虫同好会事務局
〒710-0051岡山県倉敷市幸町2-30しげい病院内倉敷昆虫館研究室内
 
電話:086-422-8207 
E-mail:
kurakon@shigei.or.jp

 
倉敷昆虫館はしげい病院にあります。展示および収蔵標本は主に倉敷昆虫同好会員による半世紀以上の調査活動の成果によるものであり、そのうち3200種14000点を展示しています。  
倉敷昆虫館
倉敷昆虫館のホームページへ