倉敷昆虫同好会
トップページ
リンク
倉敷昆虫同好会紹介 入会のご案内 虫たちの素顔 同好会便り 同好会便り「KURAKON」 機関誌「すずむし」 掲示板(会員用)
 
 
虫たちの素顔
 

 キンモウアナバチ Sphex flammitrichus (1)

 

 懸命な巣穴掘り (2011.8.8)

 数日前は複数個体が地上から低い位置を一刻も休まず飛び交っていました。その堤防の天端を歩いていたところ、この個体に出会いました。巣穴を掘っている最中でした。交尾を終えたメスでしょう。何度も頭から巣穴に入り、バックで砂を持ちだし、後ろへはね飛ばします。今は前脚でやや湿った土を抱え、バックしているところです。既に掘り出した土は乾いて白っぽくなっていて、やや濃い土が新しいものであることがわかります。
 本州、九州以南の日本と台湾、中国、ベトナムに分布。(青野孝昭)

キンモウアナバチ 岡山県倉敷市酒津 (2011.8.8)
岡山県倉敷市酒津 (2011.8.8)

 キンモウアナバチ Sphex flammitrichus (2)

 

 羽ばたきながら大きな獲物を運びます (2011.8.10)

 この日はクダマキモドキの成虫を狩り、巣穴の方へ運んでいる場面に出会いました。前脚が緑色でないのでヤマクダマキモドキのようにも見えますが、周りは平地の桜並木のある場所でサトクダマキモドキとも考えられます。交尾器まで見ていないので単にクダマキモドキとしておきます。キンモウアナバチは、羽ばたいて浮力も使い、かなり速い速度で運んで行きます。自分の体重より重そうに見える獲物を見事に操っていきます。その現場に居合わせたのは幸運でした。(青野孝昭)

キンモウアナバチ 岡山県倉敷市酒津 (2011.8.10)
岡山県倉敷市酒津 (2011.8.10)

 キンモウアナバチ Sphex flammitrichus (4)

 

 獲物の収納 (2011.8.10)

 巣穴から身を乗り出しました。この後の動作の速かったこと。大あごで獲物をくわえ、 さっと、巣穴の中へ引きずり込んでしまいました。このような狩りと獲物の搬入を繰り返し、巣穴の中では獲物に卵を産み付け、最後には巣穴入口を土でふさぎます。孵化した幼虫は獲物を食して育ち、翌年には新成虫が誕生します。(青野孝昭)

キンモウアナバチ 岡山県倉敷市酒津 (2011.8.10)
岡山県倉敷市酒津 (2011.8.10)

 キンモウアナバチ Sphex flammitrichus (5)

 

 大きくなった幼虫も狩ります (2011.8.12)

 この日は、クダマキモドキの幼虫を狩って、巣穴の方へ運んでいるところに出会いました。 大きな大あごで幼虫をくわえているのが観察されました。障害物を乗り越えながら、休むことなく運んで行きました。(青野孝昭)

キンモウアナバチ 岡山県倉敷市酒津 (2011.8.12)
岡山県倉敷市酒津 (2011.8.12)

 キンモウアナバチ Sphex flammitrichus (6)

 

 獲物はちょっと小ぶりだったかな (2011.8.12)

 自分だけ一旦巣穴に入って、獲物のクダマキモドキ幼虫をさっと素早く引きずり込みました。この大きさの獲物だと一匹だけでは自分の子の餌としては足りそうにもないですね。当然ながら、何匹も狩りをしては獲物を運び入れます。(青野孝昭)

キンモウアナバチ 岡山県倉敷市酒津 (2011.8.12)
岡山県倉敷市酒津 (2011.8.12)

 

 

 
 

入会のご案内

入会をご希望の方はこちらをクリック
 
 お問い合わせ

倉敷昆虫同好会事務局
〒710-0051岡山県倉敷市幸町2-30しげい病院1階倉敷昆虫館研究室内
 
電話:086-422-8207 
E-mail:
kurakon@shigei.or.jp

 
倉敷昆虫館はしげい病院の1階にあります。展示および収蔵標本は主に倉敷昆虫同好会員による半世紀以上の調査活動の成果によるものであり、そのうち3200種14000点を展示しています。  
倉敷昆虫館
倉敷昆虫館のホームページへ