倉敷昆虫同好会
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虫たちの素顔
 
 ウラナミシジミ Lampides boeticus (1)
 

海をも渡って繁殖するシジミチョウ (2009.7.8)

 雨上がりの昼下がり、ササゲ畑にたくさんのウラナミシジミが飛び交っていました。ササゲの花は早くも今日一日の盛りを過ぎ、花弁がしおれ裏返っていました。瀬戸内海の島では、既に個体数が増して賑やかでした。増殖の中継基地になっているようです。
 熱帯地方中心に汎世界的な分布をするほど繁殖力が旺盛で、日本をも分布圏に納めていますが、寒さに弱いのですね。日本では太平洋岸を中心に暖かい地方でやっと越冬し、そこを基地に毎年北上しては世代を繰り返して増殖、しかし、冬には全滅、又翌年挑戦を繰り返すたくましさがこの蝶のすごいところでしょうか。(青野孝昭)

ウラナミシジミ 笠岡市北木島 (2009.7.8)
笠岡市北木島 (2009.7.8)
 
 ウラナミシジミ Lampides boeticus (2)
 

華麗な花に抱かれて (2010.10.6)

 へんぴな山村の農家の傍らにある菜園に、美しい花を付ける紅花インゲンが植えられていました。この個体は、その花に埋もれるような姿で吸蜜に夢中でした。一方、別の個体はこの植物の花穂に産卵していました。
おそらく、その卵から幼虫が孵っても、成虫にまでなれたとしても、やがて訪れてくる寒冷な冬に耐えることができないであろうことを、あるいは作物が収穫されて、成長の途中で生存の根拠が失われるかも知れないことを、この蝶たちは知るよしもないのでしょう。(青野孝昭)

ウラナミシジミ 岡山県総社市黒坂岩屋 (2010.10.6)
岡山県総社市黒坂岩屋 (2010.10.6)
 
 
 
 

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倉敷昆虫同好会事務局
〒710-0051岡山県倉敷市幸町2-30しげい病院1階倉敷昆虫館研究室内
 
電話:086-422-8207 
E-mail:
kurakon@shigei.or.jp

 
倉敷昆虫館はしげい病院の1階にあります。展示および収蔵標本は主に倉敷昆虫同好会員による半世紀以上の調査活動の成果によるものであり、そのうち3200種14000点を展示しています。  
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