病院の中にこんちゅうかん!? 倉敷昆虫館
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■ 倉敷昆虫館横にあるビオトープって? 

ビオトープとは、野生の生き物のすみかのことです。
しげい病院の「ホッ!とスポット」として、本館1階多目的ホールから眺められるように整備されました。
ここは約2坪(6.5u)ほどの人工的な小さな池の周りに、重井薬用植物園の協力で植えられたいくつかの植物があり、
さらに自然に生えてくる雑草でも虫の集まりそうなものはあえて残しています。ということで、見た目もちょっと美しいとは言いがたい雑然とした感じです。
日当たりは午前中が中心で午後は建物の陰になり、換気用の吹き出しの風も強いところがあるのが難です。
そんな狭い空間にでも自然と生き物が集まってきて、いろんな繋がりやドラマがあります。
このコーナーでは、そんな小さなビオトープの様子をご紹介します。

 ▲ビオトープの春夏秋冬


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ビオトープの工事・作業などの歴史

2004年(平成16年) 元はしげい病院本館改築の際に造成された広場で、観葉植物中心でアサガオもあった。本館から自由に出入りできる喫煙所も兼ねていた。池は浅かったが噴水もあった。
2014年(平成26年)12月 「倉敷昆虫館」リニューアル。

2015年(平成27年) 

重井理事長よりビオトープとしての活用の提案。重井薬用植物園の片岡園長によりミズアオイや抽水植物およびツメレンゲが植えられたのが今のビオトープの最初。樹木や草花なども植えられ少しずつ整備。

2015年(平成27年)5月 訪れた虫たちを記録する「記録ノート」開始。生き物のリストアップと写真の記録を取り始める。
2016年(平成28年)5月 池の漏水防止工事のためヤゴなど救出
2016年(平成28年)6月 池の漏水防水工事

2018年(平成30年)3月

水質悪化のため池の水入れ換え作業+ヤゴなど救出
2018年(平成30年)6月

屋上からの雨樋をつたう雨水の一部を池に引き入れるホース設置

2020年(令和2年)7月 水質悪化のための水入れ換え作業+ヤゴなど救出

2015年頃の様子 池の防水工事でヤゴなど避難(2016年) 雨水の一部を池にへ引き入れる(2018年)

水質悪化のため、水の入れ替え作業後(2020年)

 ▲作業の様子

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■ ビオトープで見られた昆虫記録(2015〜2020年)

※下線のある種名はクリックで画像へ飛べます

目名 科名 和名 2015 2016 2017 2018 2019 2020
トンボ目 イトトンボ科 アオモンイトトンボ 
カワトンボ科 ハグロトンボ
ヤンマ科 カトリヤンマ
ヤブヤンマ
サラサヤンマ
オニヤンマ科 オニヤンマ
トンボ科 ショウジョウトンボ
ハラビロトンボ
シオカラトンボ
オオシオカラトンボ
ウスバキトンボ
コノシメトンボ
ナツアカネ
マユタテアカネ
アキアカネ
ノシメトンボ
リスアカネ
ゴキブリ目 ゴキブリ科 クロゴキブリ
カマキリ目 カマキリ科 コカマキリ
バッタ目 キリギリス科 クビキリギス
カネタタキ科 カネタタキ
バッタ科 イボバッタ
イナゴ科 ハネナガイナゴ
オンブバッタ科 オンブバッタ
ヒシバッタ科 ヒシバッタ類
アザミウマ目 アザミウマの1種
カメムシ目 セミ科 クマゼミ
アブラゼミ
ツクツクボウシ
ヨコバイ科 シロズヒメヨコバイ
コナジラミ科 コナジラミの1種
アブラムシ上科 エノキワタアブラムシ
セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシ
ミカンクロアブラムシ
モモアカアブラムシ
アブラムシの1種
サシガメ科 アカシマサシガメ
ヒゲナガサシガメ
グンバイムシ科 アワダチソウグンバイ
カメムシ科 キマダラカメムシ
ムラサキシラホシカメムシ
シラホシカメムシ
アメンボ
コセアカアメンボ
カタビロアメンボ科 ケシカタビロアメンボ
アミメカゲロウ目 クサカゲロウ科 クサカゲロウの1種
コウチュウ目 オサムシ科 コホソナガゴミムシ
ゴモクムシの1種
コメツキムシ科 ヒゲコメツキ
サビキコリ
コガネムシ科 ナガチャコガネ
セマダラコガネ
アオドウガネ
カナブン
アオヒメハナムグリ
ホタル科 ゲンジボタル
カツオブシムシ科 ヒメマルカツオブシムシ
テントウムシ科 ナガサキヒメテントウ
ムーアシロホシテントウ
ナナホシテントウ
ナミテントウ
ダンダラテントウ
ヒメカメノコテントウ
ニジュウヤホシテントウ
ヒメアカホシテントウ
キボシテントウダマシ
ゴミムシダマシ科 ヤマトスナゴミムシダマシ
クチキムシの1種
カミキリムシ科 ノコギリカミキリ
クロカミキリ
ガロアケシカミキリ
アトモンサビカミキリ
ハムシ科 ナトビハムシ
ウリハムシモドキ
ニレハムシ
ウリハムシ
クロウリハムシ
イボゾウムシ科 オオミズゾウムシ
ゾウムシ科 クヌギシギゾウムシ
ヤサイゾウムシ
ハチ目 ハバチ科 セグロカブラハバチ
カブラハバチ
セイボウ科 クロバネセイボウ
アリ科 アリの1種
オオハリアリ
クロオオアリ
ドロバチ科 ミカドトックリバチ
スズメバチ科 フタモンアシナガバチ
ヤマトアシナガバチ
セグロアシナガバチ
キアシナガバチ
コガタスズメバチ
オオスズメバチ
キイロスズメバチ
ツチバチ科 キオビツチバチ
ミツバチ科 ニホンミツバチ
セイヨウミツバチ
クマバチ
ハエ目 ガガンボ科 ガガンボの1種
キリウジガガンボ
チョウバエ科 オオチョウバエ
カ上科 ヒトスジシマカ
ユスリカ科 ユスリカの1種
ミズアブ科 アメリカミズアブ
ムシヒキアブ科 シオヤアブ
アシナガバエ科 アシナガキンバエ
ハナアブ科 クロヒラタアブ
ホソヒラタアブ
オオハナアブ
アシブトハナアブ
ハモグリバエ科 ハモグリバエ類
アシナガヤドリバエ科 クチナガハリバエ
トビケラ目 トビケラの1種
チョウ目 アゲハチョウ科 アオスジアゲハ
アゲハ
キアゲハ
クロアゲハ
シロチョウ科 キタキチョウ
モンシロチョウ
シジミチョウ科 ウラギンシジミ
ベニシジミ
ヤマトシジミ
タテハチョウ科 キタテハ
アカタテハ
ヒメアカタテハ
ツマグロヒョウモン
テングチョウ
クロコノマチョウ
セセリチョウ科 チャバネセセリ
イチモンジセセリ
カギバガ科 マユミドガリバ
シャクガ科 クロフオオシロエダシャク
ヤママユガ科 クスサン
スズメガ科 シモフリスズメ
オオスカシバ
ホウジャク
ドクガ科 ウチジロマイマイ
マイマイガ
チャドクガ
ヒトリガ科 カノコガ
セスジヒトリ
ヤガ科 ソトウスグロアツバ
アケビコノハ
キクキンウワバ
ヨトウ類
ミノガ科 ミノガの1種
イラガ科 イラガの1種
マダラガ科 ホタルガ
ハマキガ科 ヒノキカワモグリガ
ホソハマキガ科 ホソハマキガの1種
ハマキモドキガ科 ゴボウハマキモドキ
メイガ科 ツヅリガ?
ツトガ科 ホソスジツトガ
カクモンノメイガ

 

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■ ビオトープの主な花たち

季節によりいろいろと移り変わります。
基本的にはあまり手入れをしなくても丈夫な種類を中心に、昆虫の集まる植物が理想です。

カロライナジャスミン(前の斜面を覆っています。生育旺盛
)


ツキヌキニンドウ(斜面を覆っています) ツルニチニチソウ(下のあたりを這っています) ブッドレア 西洋アサガオ
カロライナジャスミン ツキヌキニンドウ

ツルニチニチソウ

ブッドレア 西洋アサガオ
ミズアオイ(日があまり当たらないためか咲くのが遅い) ヒメジョオン(勝手に生えてきまっすガが虫がよく集まります) イヌザンショウ(アゲハの幼虫が葉を食い尽くすので勢いがなくなってきています) ブッドレア
ミズアオイ ヒメジョオン トウカンゾウ イヌザンショウ ルドベキア
カタバミの園芸種 多肉植物(あまり見えませんが、正面の上にいろんなものが生えています) ケヤキ(シンボル的な存在) ガマ(池の中)
カタバミの仲間 多肉植物 多肉植物 ケヤキ ガマ
クリスマスローズ ガザニア ハーブの仲間 茶碗ハス(池の中。まだ咲かない) 野菜の花たち(虫が集まります)
クリスマスローズ

ガザニア

ラベンダー 茶碗蓮 野菜の花々

そのほか、樹木や自然に生えた植物、池の中に藻類などがあります。毎年変化しますが、自然に枯れたものもありますし、昆虫の食草で食べ尽くされて無くなった植物もあります。

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■ ビオトープにきた動物たち

植物や昆虫もいれば、動物の仲間もときどきみかけることがあります。


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■ 広報誌「はぁもにぃ」283号でビオトープの特集がありました

医療法人創和会広報誌「はぁもにぃ」に、ビオトープの6年間の記録からのショットを載せていただきました。(下の画像クリックで拡大してご覧になれます)

     

 

■ これからのビオトープ

このビオトープが眺められるしげい病院のラウンジに、この看板が出てから何年も経ちます。

ビオトープの環境は少しずつ変わっていき、それに対応した生き物たちが集まってきます。そういう意味では常に改造中です。

ご来館の折には何か変化がないか、気にしていただければ幸いです。お気づきのことやご質問がありましたら倉敷昆虫館職員までお声かけください。

これからも少しずつ変化していく様子も楽しみながら、昆虫などの生き物たちを記録していければと思っています。

                         (2021年4月)

            

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