ビオトープ 「鳥の落としものから木が生えた」(2025年12月9日)
■ビオトープのエサ台ことはじめ
冬になると昆虫がぱったり減り、そんな寂しい季節にはせめて賑やかになればと、鳥用エサ台が登場します。
館長の手作りエサ台、なかなかこの柱のくねり具合がいい感じです。
上皿は園芸用の鉢皿の代用で、水が溜まらないように穴が空けてあります。
エサ台のほかにも、木の枝とか塀の上とか、誘導用やら鳥同士のケンカ防止だったり色々考えつつ置いています。
メニューは食べるにはちょっと遅いかもというミカンなど、サステナブルな餌台です。 ほかにリンゴ芯や黒斑点つきバナナや軟らかいキウイ、古い大豆や古米なんかもあることがあります。
■ 餌台に来る鳥たち
エサ台でよく見られる主な鳥たちは3種類
■ 食べたら出る、ということで、下にはこんな種入り糞が落っこちます
エサ台近くに落っこちているフンの中には、近所から運んできてくれた種子のプレゼントが入っています
大きめなのはセンダンの種子、赤い皮はなんでしょうね?
というわけで、前置きが長くなりましたが、
そんなこんなでビオトープには思いがけない芽がでてきて、これなに?ということになるわけです。
■ 鳥からのプレゼントの木 ラインナップ
ビオトープに生えてきた芽 その1
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| 皮っぽい双葉、ちょっと覗いてき芽はどこかでみたような |
秋には紅葉、これはもうアレでしょう |
伸びてきてプランターでは手狭なので、空いてる日陰に移植 |
20251202 1m程に成長。 これはナンテンでした。
来年はそろそろ咲いて赤い実ができるかな?
ビオトープに生えてきた木 その2
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| 先がふくれ気味の葉っぱ、ツヤあり、これっていったい? |
頭の中に浮かんだのは2種類、マルバシャリンバイorトベラ? 気になるので植物園の片岡園長にこっそり伺いました。 |
そして 年たち、ついに花芽がついて開花 |
20250513 重井薬用植物園・片岡園長お見立て通りトベラです。
花だけでなく、葉裏や茎や、いろんな昆虫がやって来てくれました。
ただ、余りに大きくなりすぎてケヤキにぶつかるので、中心の枝をばっさり剪定しました。
ビオトープに生えてきた木 その3
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| ケヤキの根元で成長しているこの木、ツヤツヤ葉、周囲に鋸歯があって冬も常緑、これはあれかな。 |
伸びても生け垣にしているのを見るので剪定で形が作れそう |
これはマサキでした。まだ花は咲きません。 |
マサキは、新芽の季節にユウマダラエダシャクやミノウスバなど蛾の幼虫が来るのでこれから楽しみです。
ビオトープに生えてきた木 その4
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この質感、そして葉をもんだときの特徴的な爽やかな香り。まだ今年発芽したばかりですが種類は判明。
病院内の敷地にも生えていて、倉敷市民にはお馴染みのクスノキです。
かなり大きくなるので移植すべきかどうするか考え中です。
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ビオトープに生えてきた木 その5
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このひれの付いたような葉は、待望の柑橘類。
置いていたミカンを食べたフンから出たのか、ご近所から運ばれてきたものかは謎ですが、ナミアゲハの食草なので期待です。
ただ、今年出たばかりの幼木なので、幼虫が来て食べ尽くしてしまいそうなのが悩みどころです。 |
ビオトープに生えてきた木 その6
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これが出てくるなんて予想外
マタタビ科マタタビ属のオニマタタビ、というとよく分からないですが、通称キウイです。
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餌台で食べて出した、というところでしょうか。暖かくなったら正面斜面に移植して這わせて大きくする予定です
葉っぱ囓る虫って何が来るか楽しみ。
ビオトープに生えてきた木 その7
(来年追加予定枠)
つづく
■ 年を越した頃に再び餌台登場予定
2025年12月、ケヤキの葉も落ちつつあり、だんだんビオトープも寂しくなってきました。年の暮れには再びエサ台を設置予定です。
さて、どんな鳥が来て、どんな芽が出て育てどんな虫が来るか、今後も楽しみです。
来年も乞うご期待! (↓画像は昨年末の2024年12月25日)
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