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診療科・部門

消化器内科


地域密着型病院として、消化器疾患の早期発見や内視鏡治療をおこないます。

当院は日本消化器内視鏡学会認定施設、日本消化器病学会認定施設となっており、常勤の日本消化器内視鏡学会認定の専門医と岡山大学病院からの専門医が検査を担当しています。また、オリンパス社製内視鏡システムを導入し、高画質な画像で、より鮮明な観察や診断が可能となり、診断能力の向上に日々努めています。

内視鏡検査

上部内視鏡検査ではNBI(Narrow Band Imaging:狭帯域 光法)モードで検査することによって、咽頭、喉頭等の耳鼻科領域のがんや食道がんの早期発見も可能となり、また拡大観察をすることもできるため、早期がん(食道がん、胃がん、大腸がん)のより正確な診断も可能です。 一方、内視鏡による治療は、ポリープの切除や止血処置、食道静脈瘤からの出血に対する結紮(けっさつ)術等を行っています。咽頭・喉頭のがん、食道表在がん、早期胃がんなどについては内視鏡手術時の合併症やその後の追加 治療の関係もあり、高度急性期病院へ手術を含めた精査加療目的で紹介していますが、逆に高度急性期病院からは、治療後のフォローアップや手術後の全身管理、栄養管理、リハビリテーションなどを目的とした転院依頼を積極的に受けています。具体的には、岡山大学病院、川崎医科大学附属病院、川崎医科大学総合医療センター、倉敷中央病院、岡山市立市民病院、岡山赤十字病院、岡山済生会総合病院、岡山労災病院、岡山医療センターなどの高度急性期病院と密接に医療連携を行うことで、切れ目のない診療を行っています。

当院は、以前より岡山大学病院の消化管外科を中心に連携を行い、術前術後の患者さんの全身管理を行っています。そのノウハウを生かして、平成29年6月に、周術期管理センターを立ち上げました。消化器外科と消化器内科の院内連携も今まで以上に密接に行っており、術後のドレーン管理や内視鏡治療(消化管狭窄の拡張、イレウス管治療、胆管ステント留置など)などにおいても質の高い医療を提供し、高度急性期病院で手術を受けた患者さんが安心して退院していただけるよう努めています。

内視鏡検査予約について

FAX予約システム

当院では、地域の診療所やクリニックの先生向けに、内視鏡検査の予約をFAXにて簡便に取っていただけるシステムを運用しています。内視鏡検査は非常に身近な検査であり、検査を必要とする患者さんは多数おられるのではないかと思います。しかしながら実際に内視鏡検査を受けるまでには、診療情報提供書を作成して、紹介という形式を取らなくてはならない煩雑さがあったり、実際に患者さんが紹介受診する際に待ち時間があったりすることによって、地域の先生方にとっても、患者さんにとっても、内視鏡検査を受けることの敷居をあげてしまっている現状があるのではないかと考えています。この問題を解消するためには、より簡便に内視鏡予約を取ることができ、また患者さんには待ち時間なく内視鏡検査を受けていただけるシステムが必要です。そこで、当院の内視鏡検査のFAX予約システムでは、2種類の必要書類FAXしていただくだけで、簡便にかつ速やかに、内視鏡予約をとらせていただくことが可能になります。
検査当日の流れとしましては、患者さんには、当院の予約票を持って、検査予約時間の約30分前に外来受付にお越しいただくだけで、長時間の待ち時間を要することなく、速やかに検査を受けていただけます。検査後は外来で検査結果をご説明し、必要があれば処方などもさせていただき、診療情報提供書として診療結果をご連絡いたします。内視鏡検査を必要としている患者さんに スムーズに検査を受けて頂きたいと考えておりますので、 何卒よろしくお願いいたします。

内視鏡検査を受けることのメリット  

当院では、食道、胃、大腸から胆道や膵臓まで内視鏡検査や治療を行っていますが、消化器系疾患において内視鏡検査は非常に重要です。特に「がん」の早期発見においては、内視鏡検査は大きな力を発揮します。
例えば、胃がんにおいては、内視鏡検査によって、ピロリ菌感染による胃粘膜の変化が強いかどうか、広範囲にあるかどうか、などピロリ菌の胃粘膜への影響がどこまであるかを診断でき、それは胃がんのリスク評価に直接つながります。そのためリスクが高い胃の患者さんには胃がんを早期発見できる検査間隔を提案することができます。 40歳以上から胃がんのリスクは急激に高まっていくと報告されているので、40歳になったら内視鏡での胃の検診を検討していただきたいと思います。

胃がんと大腸がんの年齢階級別 罹患率

大腸がんにおいても、大腸がんは腺腫と言われるポリープから発生すると言われているので、この腺腫を内視鏡検査で発見し、切除することで、大腸がんの芽を摘み取ることができるわけです。大腸の内視鏡検査は、大腸がんの予防やリスク評価をすることができます。また、大腸がんも40歳以上から急激にリスクが高まっていくと報告されているので40歳以上の方には特に内視鏡検査を受けていただくことを検討していただきたいと思います。

内視鏡検査を快く受けていただくために

当院では、少しでも楽に内視鏡検査を受けていただく ために患者さんの希望に合わせて、様々な工夫や配慮をしています。少しでも楽に落ち着いて検査ができるように、呼吸方法をお伝えしたり、検査中もお声かけをさせていただき不安の軽減に努めたり、嘔吐反射が強い方には直径が5mm程度の経鼻内視鏡(細径内視鏡)を使用し、 少しでも楽に検査を受けていただけるようにしています。また、ご希望の方には楽に検査を受けていただくために鎮静剤を使用することも可能です。ただし、鎮静剤を使用する場合は鎮静剤の注射後、当日の車の運転はできませんのでご注意ください。

下部内視鏡検査では、「軸保持短縮法」という腸を伸ばさない、腸にとって負担の少ない手法を用いて検査を施行いたします。また、体位変換や用手圧迫をすることで、腸の中の空気を移動させたり、腸管自体を固定や移動をさせることで、少しでも腸管に負担をかけないように内視鏡検査を行う工夫をしています。そうすることで、腸管にとって優しい検査ができるため、痛みもなくお喋りをしながら検査を受けていただくことも可能です。

当院では胆道・膵臓の内視鏡検査も行っています

やや特殊な検査になりますが、当院では胆道や膵臓の疾患に対する内視鏡検査、治療も行っています。胆道とは、肝臓で作られた胆汁という消化液が十二指腸に流れ出るまでの道のりである胆管や胆嚢のことです。また膵臓で作られる膵液という消化液も、膵臓内の膵管という管を通って十二指腸に流れます。この胆管と膵管の十二指腸への開口部は十二指腸乳頭と呼ばれますが、特殊な内視鏡を用いてこの十二指腸乳頭から胆管や膵管に向かって処置具を挿入して、検査や治療を行う内視鏡処置のことを、ERCP(内視鏡的逆行性胆 管膵管造影検査)と呼びます。
具体的には、胆管の中に胆石が詰まってしまったり、胆管がんなどによって胆道が閉塞され黄疸を発症した症例などに対して、内視鏡を使用して結石除去を行ったり、胆汁の通過の悪い部分を橋渡しするように、ステントという管を挿入して黄疸を改善させる等の治療を行っています。この治療は、緊急を要する場合もあるため、当院ではこの処置のためだけに、わざわざ患者さんに高度急性期病院に転院していただくことはしておらず、当院で治療をしています。
ご高齢の患者さんで、不慣れな大病院ではなく、通い慣れたこの地域で治療をしたいと希望される患者さんもおられると思いますので、その際には当院にご相談いただけましたら、お力になりたいと思っています。

C型肝炎の新薬治療

C型肝炎が見つかってから約25年たちました。肝硬変や肝臓がんに進行する可能性のある大変な病気ですが、インターフェロンの注射で治ることがわかり、当院でも多くの患者さんにこの治療を行ってきました。しかし、この注射は高熱、全身倦怠感、食欲不振などの副作用が強い治療で高齢や体力の無さからこの治療を受けることをためらったまま現在に至っている方も数多くおられます。
世界の研究者が肝炎の薬の研究開発の努力を続けてきた結果、2014年から飲み薬だけでC型肝炎を治療することができるようになりました。当院でも2014年9月から「ダクルインザ」と「スンベプラ」の2種類の薬を外来で十数人の患者さんに6ヵ月間処方して、ほとんどの人で特に副作用なくC型肝炎ウイルスが消失しました。2015年からは3ヵ月間で終了する「ソバルディ」と「ハーボニー」を使った治療が始まりました。値段の高い薬ですが「肝炎医療助成制度」を使えば、月1万円か2万円の自己負担で治療ができます。当院には、この制度の申請ができる肝臓専門医がおり、「肝炎医療助成制度」を利用した対応が可能です。

B型肝炎の治療

もうひとつのウイルス肝炎であるB型肝炎も「バラクルード」と「テノゼット」などの飲み薬でほとんどの方の肝機能が正常化しています。また、飲み薬を長く飲まれた方の一部では血液から完全にB型肝炎ウイルスが消失して、安心して薬を終了した方もいます。

肝がんの治療

C型あるいはB型肝炎から肝がんを発症された患者さんも当院の外来で診ていますが、肝切除の手術やラジオ波焼灼術などの治療はご本人と相談して、大学病院などの高度急性期病院に紹介して治療していただいています。
手術後の通院は1~2ヵ月ごとに当院へ、数ヵ月に1回の高度急性期病院に通院として、密接な連携で切れ目のない治療を行っています。

施設認定

  • 日本肝臓学会認定施設
  • 日本消化器病学会認定施設
  • 日本消化器内視鏡学会認定施設

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