初めての方へ
診断について
神経発達症の診断は、問診、行動観察、検査等を通して、丁寧に情報を吟味し総合的に行われます。通常、1度の受診では診断できません。当院でも、生育歴を始めとした聞き取りに1~2時間かけ、初診とは別日で検査を実施し、さらに検査結果(説明や確定診断)までは検査後少なくとも2~3週間お待ちいただきます。非常に時間はかかりますが、適切な診断や治療・支援のために必要なこととご理解ください。これまでに他の医療機関にかかられたことのある方は、新しい医療機関を検討する前に、現在の主治医とじっくり相談されることをおすすめします。
小学校高学年~中学生の方へ
小学校高学年~中学生の年齢は、子どもから大人へと移行する期間で、支援の在り方もこれまでと変わってくる時期です。状態によっては、小児科ではなく、思春期・青年期・成人期までかかることのできる医療機関が望ましいことがあります。当院では就学前~小学校低学年の方を中心に初診の受け入れを行っていることもあり、小学校高学年~中学生の方は、慎重に受け入れを判断させていただいております。長く続けて必要な治療・支援が受けられるよう、患者さまにも慎重な選択をおすすめします。
当院での対応が難しい方
●高校生以上の初診の受け入れ及び継続診療はしておりません。中学校卒業時に終了または転院となります。
●中学生の方で、初診をお受けした場合も、初診と初期評価(発達検査)まで可能ですが、療育(リハビリ)は新規開始になりません。また、お薬や相談などの医療の診察、発達に関する検査、各種書類発行については、原則中学校卒業時まで継続可能ですが、以降は精神科等への転院をご検討いただきます。
●以下の症状に対しては、年齢に関わらず当院は専門外となります。児童精神科・精神科・心療内科等の医療機関をご受診ください。
●中学生の方で、初診をお受けした場合も、初診と初期評価(発達検査)まで可能ですが、療育(リハビリ)は新規開始になりません。また、お薬や相談などの医療の診察、発達に関する検査、各種書類発行については、原則中学校卒業時まで継続可能ですが、以降は精神科等への転院をご検討いただきます。
●以下の症状に対しては、年齢に関わらず当院は専門外となります。児童精神科・精神科・心療内科等の医療機関をご受診ください。
- リストカットや自殺企図(大量服薬や飛び降り等)など命に関わる言動を取ったことがある
- うつ症状(気分の落ち込みや悲観的な言動等)、強い不安(低年齢の母子分離不安を除く)、強迫症状など、精神的な症状
- 強いやせ願望
- 幻覚や妄想の訴え
- 激しい暴力(治療を要したり刃物を持ちだしたりするレベル)や器物損壊
- 約3年以上の不登校継続 または中学生で不登校・登校しぶりの状態
